こんにちは!
九大医学部発 大学受験 個人塾 竜文会です。
本日はZ会より出版されている「速読英単語」「速読英熟語」の使い方について紹介していこうと思います。
受験生は色々な英単語帳を使っていると思いますが、この速読英単語シリーズは最も使い方が難しい単語帳だと思っています。
(しっかり使えれば効果は絶大なのですが、、、)
そこでこの記事を読んでいただきより効率のいい使い方でライバルに差をつけてもらえればと思います。
この記事を読んでほしい人としては
速読英単語とは
速読英単語シリーズ
みんなも一度は聞いたことがある「速読英単語」とはどのようなものがあるのでしょうか?
速読英単語のコンセプト
速読英単語のコンセプトとしては以下のようなものがあるようです。
① 文脈の中で覚えられること:速読力×速読力
② 必要な単語を完全に網羅
③ 飽きずに反復学習ができること
④ 毎日、無理のない量を繰り返せること
⑤ 学習しやすいレイアウト
⑥ テーマ別にグループ化:まとめてチェック
⑦ 場所を選ばないこと
(速読英単語 上級編 P5 より引用)
確かに速読英単語シリーズのレイアウトは単語帳の中でもトップクラスだと思います。
個人的にはすごいデザインも気にいってます。
他の単語帳とに違い
速読英単語は他の出版されている英単語帳とはっきりした違いがあります。
それは長文(各章200words程度ですが)が掲載されていることです。
多くの単語帳において、単語の横にminimal fraseや例文が記載されています。
しかし、速読英単語は長文(大学受験において出題されたもの)が記載されていて、これを読んで文章の中で意味を理解していくことがコンセプトになっています。
自然と文脈の中で単語を暗記していくこと!
単語と意味の1対1の暗記ではなく、文脈の中で綺麗な形で意味を捉えていくこと!
これらに長けた英単語帳だと思います。
しかも長文のレベルも大学受験で出題されたものであるため、簡単ではなく長文の読解力も鍛えることができます。
同様に別売りのCDには長文の音声も含まれており、オーバーラッピングやシャドーウィングを行うことで、リスニングの強化と速読力の強化にも繋がります。
単なる英単語力の強化にとどまらず、英語能力を全体的に向上させることができるのが速読英単語の強みです。

速読英単語 必修編
ではここからは多くの受験生が使うであろう『速読英単語 必修編』についてレベルや使い方などを紹介していこうと思います。
速読英単語必修編の対応レベル
速読英単語 必修編はセンター試験(共通テスト)から地方国立大学が対応レベルになっていると思います。
しっかりこなすこと(具体的な勉強法は後述)によって、地方の国立大学の長文には十分に対応できる基礎力を身につけることができます。
掲載されている長文もセンター試験よりは難しいものが多く、高校の最初の段階から選ぶ単語帳としては難易度が高いと思います。
速読英単語 必修編の使い方
では具体的な使い方・勉強法について書いていこうと思います。
まず大事なのは、しっかりと使いこなすためにはベースとして英語の基礎力がそれなりに求められるということです。
(他の単語帳である程度英単語を覚えてから、あるいは速読英単語 入門編に取り組んでから本書に取り組むのがいいでしょう。)
では具体的な進め方を書いていきます。
長文はしっかり読み込む
速読英単語をせっかく使うなら長文も読むべきです。
たまに単語のページだけ読んで、という人もいますが、それなら他の単語帳を使った方がいいと思います。
(私が上級編をユメタンの補足的に用いた時は長文を全く読んでなかったのは秘密です、
笑)
速読英単語の最大といっても過言ではない強みは、単語の勉強を通じて英語長文の勉強も同時にできるところです。
これにより受験生のライバルたちよりも長文読解に早く着手することが可能になります。
さらに読む際は、和訳を見ながら流し読みをするのではなく、最初はしっかりと長文を初見で読むようにしっかりと読み、構文など分からないところがあれば積極的に質問しにいくようにしましょう。
これを手を抜かずにすることで長文読解力も少しずつ付いていきます。
(まさに一石二鳥とはこのことですね!!)
また、分からない単語ページに掲載されていない分からない単語があれば、しっかりと覚えていきましょう。
長文ページを飛ばしてしまうと本来得られたはずの知識を得ることができません。
最大限利用するためにも、しっかりと長文は読み込みます。
CDを使う
さて、長文読解力を鍛えるついでにどうせならリスニング力も鍛えてしまいましょう。
そもそも英単語を覚える際にはCDで音声も覚えるのは必須です。
暗記の定着を図るのはもちろんですが、音が分からないとリスニングで聞き取ることはできません。
特に来年から共通テストでリスニングの配点が高くなるので必要性は高くなってくると思います。
速読英単語はCDを購入すると、長文の音声も収録されています。
(便利なことにlowとhighで二つも!!)
CDに合わせて自ら音読をすること!
これがリスニング力を鍛える方法です。
一つの長文を繰り返し聞いて、オーバーラッピングとシャドーウィングを繰り返し行いましょう。
リスニング力も抜群に鍛えることができ、単語も自然と定着してきます。
(まさに一石三鳥ですね!)
何回も読み込む
最後に大事なのは時間を見つけて長文を何回も読み込むことです。
「同じ長文何回も読んでも必要ないじゃん?」
という人もいるでしょう。
そんなことは全くありません。
長文は繰り返し読み込むことで、長文の中に含まれている文章構造・構文を自分のものとして落とし込むことができます。
また、何回も読み込むことで読む速さは格段に早くなっていきます。
長文を繰り返し読んで、その長文を自分のものにする!!
これを意識して繰り返し読みましょう。
(最低でも10回は読んでほしいです。)
速読英単語 必修編を使う時期
速読英単語 必修編を使う時期ですが、他の単語帳また入門編で基礎的な単語力が完成してから、英文解釈の基礎知識を習得してからがオススメです。
というのも必修編とはいえ、最初に使うのでは難易度が高く感じる人がほとんどだと思います。
具体的に言うと、しっかり勉強してきた人で高校2年生の初めくらいから取り組み始めるのがいいかと思います。
もちろん英語のレベルの高い生徒は高校1年生からいきなり初めてもいいと思います。
しかし、長文を最大限利用するためにも英文解釈の基本的事項は身につけてからの取り組みを進めます。
(『入門英文解釈の技術70』(桐原書店)などを先に取り組むのがいいかと思います。)
ちなみに偏差値などは特に気にしないでいいとは思います。
あくまで単語帳なので、取り組んでいくうちに偏差値は自ずと上がっていきます。

速読英単語 上級編
では次に最も難易度の高い上級編について書いていこうと思います
速読英単語 上級編の対応レベル
上級編は必修編と比較して、格段にレベルが上がります。
対応レベルとしては最難関の大学が該当します。
国立なら旧帝大、私立なら早慶といった感じでしょうか。
おそらくこのレベルの単語帳までしなくても、自分の志望校には対応できると言う人もたくさんいると思います。
しかし、地方の国立大学とはいえ難解な長文が出題されない保証はありませんし、時間があるなら取り組んでいて損はないです。
掲載されている長文に関しても、出典を見てみると名門大学ばかりとなっており、難易度も非常に高くなっています。
この本だけで長文の演習も可能ではないかといった印象を受ける出典となっています。
(問題がついていれば、理想的な長文の問題集かもしれません、、笑)
速読英単語 上級編の使い方
使い方に関しては、理想的なのは上記の必修編と同じ勉強法をすることです。
しかし、現実的にはそこまで取り組む時間は受験生にはないと思います。
センター試験(共通テスト)のレベルでは、リスニングでここまで難解な文章を聞き取る必要は全くないです。
(というか、二次試験にリスニングのある大学でもここまでのレベルは必要ありません。)
ですので、取り組み方としては単語は絶対に覚える!
加えてできればしてほしいのですが、しっかり長文を読み込んでいく!
やはりせっかく載っているのなら長文にも取り組むべきだと思います。
さらにこの上級編では単語の意味を推測する練習ができるように問題が準備されています。
今まで単語の意味の推測をする練習をしてこなかった生徒にはいい機会なので、長文に向き合い、この練習も積んでいってほしいものです。
速読英単語 上級編を使う時期
では具体的にどのようなタイミングで使い始めるのがいいでしょうか?
速読英単語シリーズを使ってきた人
まず、速読英単語シリーズを使い続けており、必修編の次に取り組む予定の人は迷うことなく取り組んでください。
英単語の勉強はシリーズを仕上げてようやく力に変わります。
上級編をしないと、英単語の知識に穴が生じます。
また、他の単語帳に行くのは非常に効率が悪いです。
1つのシリーズを完璧に仕上げる!!
これが最善の勉強法です。
他の単語帳を使ってきた人
これまでは他の単語帳を使ってきて、速読英単語 上級編の使用を検討している人もいると思います。
この人は注意が必要です。
速読英単語上級編に取り組む基準としては
速読英熟語
では最後に『速読英熟語』の紹介をしていきたいと思います。
速読英熟語の対応レベル
速読英熟語は基本的な熟語を抑える目的に用いる人が多いと思います。
単語帳を比較して、熟語帳というのは少なく、重宝している人も非常に多いのではないでしょうか?
速読英熟語では基本的な英熟語が約800語ほど収録されています。
そのレベルとしてはセンター試験〜地方国公立レベルです。
地方国公立とはいっても、難関大学になっても私大のマニアックなところでない限り、英熟語のレベルはそこまで変わりません。
ですので、この一冊で十分に対応できると思います。
速読英熟語の使い方
速読英熟語の使い方ですが、英文のレベルも含めて速読英単語の必修編と全く同じです。
もし使われる際は、上記の必修編の使い方をしてもらえればいいかと思います。
速読英熟語の使う時期
速読英熟語の使う時期に関しても、速読英単語 必修編と同じような感じでしいと思います。
ただ、熟語の暗記がメインになりますので、単語をある程度知っておく必要があります。
(スムーズに学習を進めるために、、)
ですので、ある程度英単語の基礎が固まった高校2年生の秋頃からの開始が理想的ではnないかなと思います。
必修編も使われる方は必修編が終わることになってからが最適なタイミングです。
速読英単語の使う注意点
では最後に簡単に注意点を書いていきます。
速読英熟語に限った話ではないですが、私は速読英単語は読み物として優れていると思っています。
単語と同時に長文読解力もつける!これは他の単語帳では難しいです。
ですが、いい点もあればよくない点もあり、オーバーワークになるかもしれません。
特に速読英単語と速読英熟語の併用は注意が必要かと思います。
(単純に読む長文の量が倍になってしまいますから、、、)
そこまで時間のある受験生は少ないと思います。
両方に取り組む場合は時間配分に注意して勉強してください。
個人的には英単語は速読英単語で行い、英熟語に関しては『Vintage』などの文法の問題集でカバーするといった感じでもいいと思います。
速読英単語は読み物である!!
この考え方も非常に大事かと思います。
まとめ
今回は速読英単語・速読英熟語の使い方について書いてきました。
少しでも受験生の参考になり、成績を伸ばす手助けになれば幸いです。
今回の記事でご質問などありましたらいつでもお気軽にお問い合わせください!
また当塾のことに関してのご質問もいつでもお待ちしております。
ご質問は以下のボタンやLINEから出来ます!
LINEでお気軽にご質問もいつでもお待ちしております。