九大の難しさを本気で語る
この記事でわかること
- 九州大学がどのくらい難しいのか
- 誰も知らない九大の真の難易度
九州大学は九州では人気の大学だけあって、「とりあえず九大目指そうかな」と思っている人は多い。あなたもその1人かもしれません。
ですが、『九州大学の難易度』を正確に把握している人は少ない。どのくらい難しいかを知らないから十分な勉強ができない。その結果、高1や高2ではなんとなく「九大に行きたい」と思っていても、成績が足りずに九大を諦めたり、不合格になる人がめちゃくちゃ多いわけです。
はっきり言って、『九州大学の難易度』を知らないまま勉強したらヤバい。高3や入試直前になって「え、こんなに難しいの?」と焦ることになり、届かずに不合格になる未来が待っています。
そこで、今回は『九州大学はどのくらい難しいのか』をかなり具体的にお話しします。「九大は難しいよ」と言われてもピンとこないと思うので、共通テストの得点率や問題の難易度、そして順位などをフル活用して九大の難易度をお伝えします。
この記事を見終わる頃には、九大の難易度が具体的にイメージできるようになるはず。そして、「ヤバい!もっと勉強しないと」と危機感を持ってもらいたい。
九州大学の難しさ
① 共通テストボーダーが75%
では本題に入っていきます。分かりやすいところだと、共通テストの点数でしょうか?
九州大学に合格するのに必要な共通テストの点数を知っていますか?ちなみに、知らないと本当にヤバいです。自分が目指す大学の情報は最低限調べておいてください。特に合格点などは勉強計画を作るのに必須です。
共通テスト75%の壁
さて、九州大学は多くの学部で共通テストボーダーが75%。「意外と低いな」って思いました?
75%って結構難しいです。高1とか高2だと共通テスト模試を受けたことがないと思うんで実感が沸かないかもしれませんが、高3の方、模試で75%取れてますか?全統共通テスト模試で75%。おそらく取れてない方が大半だと思います。
共通テスト75%ってなかなか難しい。特に国語が足を引っ張ったり2次試験を考えると数学や英語、理科は80%は欲しいです。
実際に過去問を解いてみてください。まだ習い終わってないなら習った範囲まででも大丈夫。実際に80%取れるか確認してみましょう。結構難しいと思います。
余裕合格には80%必須!
75%はあくまでボーダーの点数です。ボーダーはギリギリ合格最低点で受かる点数だと思ってください。余裕を持って受かりたいなら、78%、欲を言えば80%は欲しい。共通テスト80%となるとかなり難しいです。
ちなみに、学部によっては75%より高い学部も低い学部もあります。医学部医学科はもちろん、薬学部や芸術工学部が高めになっています。薬学部や芸術工学部だとボーダーで80%弱が必要になってきます。
いかがでしょうか?共通テストのボーダーを見るだけでも、九州大学が中々難しいというのが分かると思います。
【75%でも合格は無理?】九大の共通テストボーダーを徹底解説!
九州大学の難しさ
② 出題される問題が難しい
次は問題の難易度についてみていきましょう。「九大は標準的な問題が出る」というのが独り歩きしているせいで、簡単と思われがちです。しかし、九大の問題は決して簡単ではありません。
九大入試問題の罠
確かに旧帝大の中では簡単な方かもしれませんが、一般的にみたらかなり難しめの問題です。特に、数学は2020年くらいから難化傾向にあり2023年には「これ解ける受験生いるの?」と思うような問題も出題されました。実際に青チャートの例題を一通り仕上げたとして、九大の過去問を解くとしましょう。ほとんどの人は全く解けないと思います。
ちなみに英語や理科も簡単ではありません。進研模試や全統記述模試と比べると、よっぽど難しい。「九大は標準的な問題が出る」というのは嘘ではありませんが、簡単という意味ではないので勘違いしないようにしましょう。
大学受験は相対評価
仮に問題が簡単だったとしても合格するのが簡単というわけではありません。勘違いしている人が多いのですが、九大はもちろん、大学受験は相対評価です。つまりライバルよりも1点でも高い点数を取った人が勝ち。あなたが99点を取ったとしても、ライバル全員が100点ならあなたは不合格です。
何を伝えたいか分かったでしょうか?そう!問題が簡単だとしても、ライバルのレベルが高ければ合格する難易度は変わりません。ただ、合格最低点が上がるだけ。
「九大は問題が簡単だから受かりやすい」と勘違いしている人はめちゃくちゃ多い。まず、九大の問題は簡単ではない。そして、仮に問題が簡単だったとしても合格しやすいという意味ではない。
そもそも九州の高校生のほとんどが目指す大学ですから、簡単なはずがありません。まあ、過去問を解いてみると難易度が分かるので、1年分ほど解くのが手っ取り早くておすすめです。
九州大学の難しさ
③ 進学校でも4人に3人落ちる
次は合格者数から九大の難易度を考えましょう。
トップ校でも25%の狭き門!
分かりやすいのが、公立のトップ校でも4人に1人しか受からないということ。修猷館・筑紫丘・福岡高校。この3校が九州大学の合格者トップ3の高校です。いずれの高校も九州の中でトップクラスの公立高校。ちなみに、修猷館・筑紫丘・福岡高校の3校からは毎年100人ほど九州大学に合格者が出ます。
1学年は400人ちょっとなので、4人に1人が九州大学に合格できるわけです。
ここで「なんだ100人も受かってるのか!じゃあ大丈夫」と思った人は楽観視しすぎです。修猷館・筑紫丘・福岡高校は公立のトップ校ですから、その地区で優秀な生徒だけが進学します。中学の通知表がオール4程度では受からないわけです。各中学のエース級が集まって、その中で戦いに勝ち抜いた上位25%が合格する。こう考えると難しいと思いませんか?
他県トップ校だとさらに少ない
ちなみに、この3校だと100人ほど受かっていますが、他の公立高校ではもっと少なくなります。小倉・東筑・佐賀西・長崎西・鶴丸など九州には各県に公立のトップ校があります。ですが、いずれの高校でも九州大学に4人に1人も進学できないわけです。
県内で優秀な学生が集まっても、4人に1人、あるいは4人に1人も進学できない。九大の難しさが少しはわかってきたのではないでしょうか?
九州大学の難しさ
④ 100人に1人の天才が受かる?
「でも、4人に1人も受かるんでしょ?」とまだ思っているかもしれないので、もう少しだけ話をさせてください。
100人に1人!「いきなりどうした?」と思いましたか?では、100人に1人の意味を詳しくお話しします。
たった2%が掴む九大合格
九州大学は全国でどのくらいの順位にいれば受かるか知っていますか?
大体上位2万位だと思ってください。東大や京大、医学部医学科など九大よりも難しい大学の定員を計算するとざっくりこのくらいになります。
2万位と思ってもピンとはこないと思うので、1学年が100万人くらいなので、上位2%。偏差値でいうと70になります。
仮に1学年が200人の公立高校だとすると、九大に進学できるのはたった4人。ただ、優秀な生徒は中高一貫校に進学するので、普通の公立中学だと200人いたとして1〜2人がいいところ。100人中だとたった1人です。
公立中エースでも九大合格は超レア
ちなみに私の中学の同級生は230人いますが、九大よりも上の大学に進学した人は誰もいません。まあ、これは普通に考えたら当たり前のことです。だって、公立中学のエース級が集まったトップ校ですら4人に1人。公立中学1校あたりだと、合格者はめっちゃ少ないよねってことです。
想像してほしいのですが、同じ中学の同級生であなたより優秀な人はどのくらいいますか?思い浮かぶ人が多いならちょっとヤバい。もちろん、めちゃくちゃ優秀な中学もあります。しかし、1つの中学から九大の合格者がたくさん出ることは公立中学だと中々レアです。
大体の中学ではトップ3に入っていないと厳しい。私の中学みたいにトップでも九大に進学できないような中学もあります。
九州大学の難しさ
⑤ インターハイ出場よりも難しい?
さて、インターハイをご存知ですか?高校の部活の全国大会のことですね。
1つ質問ですが、インターハイに出場することはすごいと思いますか?めちゃくちゃすごいですよね。
では、インターハイに毎年何人くらいが出場できるか知っていますか?夏のインターハイで約3万人弱。冬の競技や甲子園などインターハイと別枠で行われている競技も含めたら3万人に届くでしょう。
九大合格=インターハイ出場
さて、九大に合格する順位を覚えていますか?約2万位。つまり、インターハイに出場するよりも難しいということです。もちろん、インターハイには補欠の生徒や高1・高2の生徒も出場するので単純には比較できません。ですが、九大も浪人生と枠を奪い合うことになるのでトントンとさせてください。
ここで伝えたいのは、
九大受験はインターハイに出場するくらい難しいということ。
日々の全力投球が大切
「インターハイを本気で目指す」と言っている友人が、週に2〜3回しか練習してなかったらどう思いますか?もっと本気で練習しろと思いますよね。
勉強も同じです。毎日勉強しないとか、毎日勉強するにしても1日2時間なんてことないですか?そんな勉強量では九大受験なんて叶うわけがない。これを知ってもらいたいです。
インターハイを目指している人って、優秀な指導者の元で毎日全力で練習してるはず。九大受験もそれと同じ。全力で勉強しないと受からない。そんなレベルであると覚えておいてください。
九州大学の難しさ・まとめ
この動画では、『九州大学はどのくらい難しいのか』について話してきました。
内容をまとめておくと、
- 共通テストボーダーは約75%
- 問題は簡単ではなく、難しい
- トップクラスの公立高校でも4人に1人しか受からない
- 公立中学だと100人に1人
- インターハイ出場くらい難しい
もしかしたら「九大ってそんなに難しいの?」と驚かれたかもしれません。ですが、私はあなたを受からないよと脅しているのではないのです。
この記事で知ってほしいのは、九州大学は難しいということ。なんとなく「九大に行けたらいいなぁ」と思っている程度では絶対に合格できません。
九大の難易度を正確に把握し、そのために必死に努力をする。そうすれば、きっと合格への道は開けてきます。合格への勉強のきっかけになればと願い、この記事を後悔しました。この記事があなたの九大合格のきっかけになることを願っています。