【高1で合否が決まる?】九大に受かるために高1ですべき参考書
この記事でわかること
- 九大に受かるために高1ですべき参考書
「九大目指してるけど高1では何をしたらいいの?」
あなたのこの質問に100%お答えします。
↑この記事の内容を動画で話しています。
本題に入る前に1つだけ言わせてください。高1から高い意識を持てているあなたは本当に素晴らしい。
ほとんどの高校生が「まだ高1だから大丈夫」と油断しています。実際は、九大に受かるかどうかは高1で決まると知らずに。
「高1から頑張る!」そんな熱い気持ちを持っているあなたを応援したい。だからこそ、この記事では『九大に受かるために高1ですべき参考書』をお話しします。
九大に受かりたいなら高1は優先順位が大事
高1ですべき参考書を紹介する前に1つだけ話をさせてください。
あなたが九大に受かるために高1ですべきことは無限にあります。でも、時間は限られていますよね?
では、ここで1つ質問です。高1では数学と社会はどちらを優先的にすべきか分かりますか?
もちろん、数学ですよね。九大では2次試験にも出題されるし、完成まで時間がかかる。誰がどう考えても数学に時間を使うべきでしょう。
このように九大に合格するには優先順位が大事。これを間違えたら大変なことになる。本来なら到達できるはずのレベルに到達できない。
こんな悲しい未来が待っています。ということで、この動画では優先度まで考えて、あなたが九大で最高の結果が残せるように高1ですべきことをお伝えします。
九大合格のために高1で絶対すべき参考書
では本題に入っていきます。まずは、絶対に終わらせるべき参考書を紹介します。
あなたが九大に合格したいなら高1で絶対に終わらせるべき参考書は5冊。

- 青チャートⅠA
- システム英単語
- 入門英文解釈の技術70
- ステップアップノー 30 古典文法トレーニング
- ステップアップノート10 漢文 句形ドリルと演習
ちなみに、今回は理科と社会は除いて紹介します。高1の間はほとんどの学校で理科や社会は本格的に始まっていない。なので、国語・数学・英語をメインに話すことにしました。
① 青チャートⅠA

九大に受かるために高1で絶対に終わらせるべき参考書の1冊目は、青チャート。何か1冊だけ選ぶとするなら、間違いなくこれ。高1でチャートⅠAを終わらせられるかどうかで人生が変わります。
高2以降にチャートⅠAなんて解く時間はない
チャートⅠAにどのくらいの問題数が載っているか知ってますか?1000問以上です。では、これを高2に持ち越してしまったらどうなると思いますか?ただでさえ忙しくなるので、高2でⅠAを解く暇なんてありません。
高2でⅠAに取り組むようだと、ⅡBやⅢCの時間がなくなります。「ⅡBやⅢCを勉強しながらやればいいじゃん」と思われるかもしれません。ⅡBやⅢCはⅠAよりはるかに難しい。時間がたくさんかかるので、ⅠAに回す時間なんてありません。
つまり、チャートⅠAは高1の今解くしかないわけです。
ましてや高3で解くなんて論外。チャートⅠAを解くだけで九大入試を迎えることになる。そんな状況になったら100%不合格であることは間違いありません。
チャートⅠAで徹底的に基礎力を磨く
さて、高1でチャートに取り組んで欲しい理由ですが、数学の基礎を徹底的に身につけるためです。
チャートを何回も徹底的に反復して基本的な問題はスラスラ解けるようになる。これが目標です。そして、この勉強が九大の入試問題に取り組むための下準備になります。
逆に、チャートⅠAをサボってしまうと、点数が伸びてきません。学校の定期テストなどと並行して、高1のうちに終わらせてしまいましょう。
チャートⅠAの完成度が数学の生命線
高1でチャートに取り組めるかどうか。これで数ⅠAの出来が決まります。
何度も言いますが、高2以降で取り組むタイミングはありません。高1で終わらせるしかない!さらに、高1で終わらせることができると、数学の勉強がかなり楽になります。
実際、私はラ・サールに入学する前に黄チャートⅠAを終わらせました。すると、高校に入った後がめちゃくちゃ楽。
九大を目指す高校生を見ていると、数学に時間を奪われる人が多いです。「1日の勉強が数学だけ」なんて人も珍しくはありません。
ということは、数学の勉強が進んでいるとライバルをだし抜ける。ライバルが数学を勉強している間に、あなたは他の科目の勉強ができます。今のうちにチャートⅠAを仕上げて来年以降の負担を減らしましょう。
薄い問題集で妥協してはダメ
なお、学校の教科書や薄っぺらい問題集で満足してはいけません。たまに「チャートでなく、この問題集でもいいですか?」と薄い取り組みやすそうな問題集を見せてくる人がいます。
1つ質問ですが、薄めの問題集に逃げたとして、チャートに取り組んだ人に勝てますか?膨大な演習量の差をつけられて逆転できなくなりますよ。
② システム英単語

九大に受かるために高1で絶対に終わらせるべき参考書の3冊目は、システム英単語。
ちなみに、単語帳ならなんでも構いません。ユメタンでもLEAPでもターゲット1900でも大丈夫です。学校から配布された単語帳がある場合はそれに取り組みましょう。
高3で英単語帳に取り組むのは論外
高1のうちに英単語帳に取り組んで欲しい理由は、理科や社会の負担がない今のうちに終わらせたいから。
数学も高2からは更に大変になります。だからこそ、今のうちに英単語は出来る限り進めておきましょう。英単語は高2の終わりまでに完成させるのが理想です。
はっきり言って、高3で英単語に時間をかけているようでは九大合格なんて夢のまた夢。「復習で1日10分だけ取り組む」だけならまだしも、英単語に1日1時間とか時間をかけるようなら九大は確実に不合格。
ちなみに、英単語はどのレベルまで勉強するか、については別の記事で話しているのでそちらをご覧ください。
九大合格を本気で狙うなら高1で終わらせる
高1の間に英単語を終わらせる勢いでも大丈夫です。
数学や理科を先取りしようと思ったら、勉強の負担がかなり大きくなります。学校の授業とは別に、自分で新しい内容を学ばないといけませんから。
でも英単語は違います。勉強時間を少し増やすだけで、覚える量を増やすことができます。要は、負担が少ない。あなたが気合いを入れて時間をかけるだけで、どんどん新しい英単語を覚えることができます。
いいですか。高3は数学や理科がメイン。高2からも数学や理科の負担はどうしても増えてきます。だからこそ英単語は今終わらせるべきです。
高1でたかが英単語も完成させることができない。そんな意気込みでどうやって九大に受かりますか?
③ 入門英文解釈の技術70

九大に受かるために高1で絶対に終わらせるべき参考書の3冊目は、入門英文解釈の技術70。
この参考書を終わらせることが出来るかどうか、これが九大英語の生命線です。この1冊を終わらせておけば、英語の勉強がかなり楽になります。
長文なんて読まなくていい
勘違いしている人が多いのですが、英語長文を読むためには、いきなり英語長文の勉強をするのは効率が悪い。
まずは英単語と英文解釈をゴリゴリに鍛える。そして、英文解釈で一文一文を正確に訳せるようになってから英語長文に取り組む。これが最も効率がいい英語長文の点数の上げ方です。
解釈をサボれば英語の点数は上がらない
高3、早い人だと高2の後半から英語長文に本格的に取り組んでいきます。そこで、どこまで点数が伸びるか。すなわち長文読解が九大レベルに到達できるかどうかは、英文解釈をどれだけ鍛えたかにかかっています。
九大英語は長文読解がなんと6割。つまり、九大の英語でどれだけ点数が取れるかがこの勉強にかかってきます。
入門英文解釈の技術70は例題と演習で140題。本気で取り組んだらすぐに終わる。終わらない方がおかしいのです。実際、竜文会では高1の1学期〜夏休みにかけてこの問題集を終わらせます。
④ ステップアップノート30 古典文法トレーニング

九大に受かるために高1で絶対に終わらせるべき参考書の4冊目は、ステップアップノート30古典文法トレーニング。
この参考書に関しては、古文文法が仕上がるならなんでも構いません。ただ、教科書をなんとなく眺めているくらいなら、問題集を1冊繰り返すことをおすすめします。眺めているだけでは覚えられませんし、力は全くつきません。
古文文法を高3でやる人は九大に落ちる
取り組んで欲しい理由としては、今頑張れば終わる暗記を高2に持ち越したくないから。
何度も言いますが、高2や高3では他の科目が忙しくなる。特に理系では、数学や理科に追われることになります。はっきり言って、(理系では)高3で古文文法なんてやっているやつは絶対に落ちます。
古典(古文+漢文)って微妙な立ち位置なんですよ。九大理系だと、共通テストで圧縮して45点(九大理系は1175点満点)。配点はかなり低いので、優先的に勉強するのは微妙。でも共通テストだけ見ると配点が大きいし、勉強したら点数が上がるから捨てるにも捨てられない。
古文文法をサボれば古文は点数が伸びない
実際、九大理系を目指す受験生で古典で悩む人は多い。
高3で古典で悩まないように今のうちに文法だけでも仕上げておきましょう。助動詞の意味や活用、敬語の用法をしっかり仕上げておく。これだけでも、共通テストの過去問を解き始めた時の点の伸び方が全然違います。
一方、文法を仕上げておかないと、どれだけ過去問を解いても点数は伸びません。
また、今後の勉強効率が悪くなるというのも理由です。学校の授業では、古文の長文を読んでいくでしょう。その際に、古文文法が完璧な人と古文文法をまったく理解していない人では何が違うでしょうか?
勉強の効率が格段に変わってきます!同じ授業を受けても得られるものが変わってきます。また、文法を仕上げていると予習にかかる時間も少なくて済むでしょう。このように、今後の勉強効率にも関わってくるので、今のうちに完成させたいところです。
⑤ ステップアップノート10

九大に受かるために高1で絶対に終わらせるべき参考書の5冊目は、ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習。
理由は古文とまったく同じです。漢文では古文の助動詞の知識が必要になるので、古文が終わり次第、漢文に取り掛かりましょう。この1冊をひたすら反復するだけで、句法は身につきますし長文を読む練習もできるのでおすすめです。
中には、「漢文はあまり学校でもやってない」という場合もあるかもしれません。実際、高1は古文をがっつりするという学校もあります。
その場合でも、漢文は先に取り組んでしまいましょう。漢文の句法も基本的には暗記だけです。高1の間にやるメリットが大きいので、自分で取り組んでサクッと終わらせてしまいましょう。
ちなみに、高1の2学期の模試からは漢文も出題されます。当然ですが、勉強していないと点数は取れない。勉強したのに模試の判定がDやEだったら、精神的にキツくないですか?模試の成績は勉強のモチベーションを左右するので、漢文は早めに取り組んでおくのが理想です。
九大合格のために高1で出来れば取り組みたい参考書
次に、出来れば高1の間に終わらせたい参考書を紹介します。
「上の5冊は当然するけど、他に何すればいいの?」というやる気に満ちたあなたのためにお話しします。
取り組んで欲しい参考書は3冊。

- 青チャートⅡB
- 基礎英文解釈の技術100
- 古文単語帳
① 青チャートⅡB

出来れば高1の間に終わらせたい参考書の1冊目は青チャートⅡBです。数学は欲をいえばここまで終わらせたいところです。実際、青チャートⅡBまで終わらせることが出来たら最強です。
数学ⅢCの勉強時間を増やせる
残すところ、チャートはⅢCだけになるので一気に楽になります。理系の場合、九大で合否の分かれ目となるのはⅢC。
高1の間に青チャートⅡBまで終わらせる、すると、ⅢCの勉強時間が増えることになるので、九大合格が一気に近づきます。
実際、附設やラ・サールでは高1の間にⅠAとⅡBのチャートを終わらせます。この2校は九大医学部の合格者数のトップ2。ということは、医学部医学科を本気で狙う場合は必須でしょう。実際、私が指導している生徒でも医学部医学科を狙う場合は、取り組ませることが多いです。
青チャートⅡB相当の勉強が出来ればOK!
ただ、「まだ学校が数ⅡB終わっていません」という場合もあると思います。その場合は、チャートⅡBの分だけ他のことを終わらせましょう。「英語でドンドン先のレベルまで取り組む」でも構いません。チャートⅡBを高1の終わりまでに仕上げるくらいの勉強量が確保できていればOKです。
九大数学を攻略する上で大事なことは、演習時間をどれだけ増やせるか。そもそも数学は時間が足りない科目。高校3年間では物理的に完成させることが難しく、中学からⅠAに取り組み始める中高一貫校が圧倒的に有利です。
だからこそ、今のうちに基礎であるチャートは終わらせたい。チャートを1日でも早く終わらせることが、演習時間の確保につながります。その結果、九大の合格が一気に近づくわけです。
② 基礎英文解釈の技術100

出来れば高1の間に終わらせたい参考書の2冊目は基礎英文解釈の技術100です。
先ほど紹介した『入門英文解釈の技術70』の次のレベルの問題集の2冊目。この問題集まで取り組むことができれば、九大対策の英文解釈は最低限クリア。長文読解を始めても問題ないレベルになります。
このレベルまで到達すれば、英語はかなり余裕が出てきます。
何度も何度も言いますが、高2以降は本当に大変です。英作文の対策も始めたいし、(理系なら)数学と理科は時間がどれだけあっても足りません。実際、数学と理科だけで1日の勉強が終わる人もいます。特に数学が苦手な人は、こうなる人が多いです。
だからこそ、今のうちに英語はドンドン先に進めて貯金を作っておきましょう。
さて、基礎英文解釈の技術100ですがレベルはかなり高い。国立大学の中でも難しめのレベルなので高1にとっては難しいと感じるかもしれません。だからこそ取り組めたら大きい。
実際、竜文会では『高2の終わりまでに英語を九大レベル完成させる』というのを指導方針にしているので、高1でこのレベルまで終わらせます。
すると、数学と理科の勉強時間も増やせるので、数学と理科の点数も上がってくる。
いい勉強サイクルが回るようになります。
③ 古文単語帳

出来れば高1の間に終わらせたい参考書の3冊目は古文単語帳です。
単語帳はなんでもよく、学校で配られたもので構いません。英単語に余裕があるなら、古文単語帳も終わらせてしまいましょう。
考え方は古文単語と同じです。暗記は負担が少ないから今のうちに終わらせてしまいます。
しかも、古文単語なんてたかが600単語。登下校や隙間時間をちょっと活用したら終わります。要は、あなたがちょっと気合いをいれるだけ。
九大に受かるのに高1ですべきこと
せっかくなので、参考書以外にも高1ですべきことをお話しします。正直に言いますと、あなたが九大に受かるためにやって欲しいことはたくさんある。その中でも特に意識してほしい2つのことをお伝えします。
- 勉強習慣を作る
- 勉強の貯金を少しでも作っておく
勉強習慣を作る
あなたが九大に受かるためには、高1の間に勉強習慣を作るのをおすすめします。
九大を目指すにあたり、意外と難しいのが毎日勉強すること。九大受験生を見ていると、
「高3になったら勉強を頑張る!」
「部活を引退したら全力で勉強に取り組む」
という人たちは多い。
ただ、こういう人たちに共通して言えるのは、高3になっても勉強をサボること。もちろんね、頭の中では「勉強しないといけない」と分かっています。でも体がついていかないわけです。
理由は簡単。勉強する習慣がついていないから。今まで1週間に3〜4日しか勉強してないのに、いきなり毎日勉強するなんて無理なわけ。
だからこそ、あなたには今のうちに勉強習慣を作ってもらいたい。高1から毎日勉強に取り組む。そして、高2〜3になった時には『当然のように毎日勉強する』。これができるだけでも、かなりのアドバンテージになります。
勉強の貯金を少しでも作っておく
もう1つだけ覚えておいて欲しいことがあります。
それは、『勉強の貯金を少しでも作っておく』こと。この意識を持って勉強に取り組んで欲しい。
九大受験はシンプルな戦いです。ライバルより1点でも高い点数を取ることができたら合格。つまり、ライバルよりどれだけ勉強量をこなせるかどうかで合否が決まる。
だからこそ、『勉強の貯金を少しでも作っておく』意識がめちゃくちゃ大事。「高1の今の時期はライバルが勉強しないから、今のうちに貯金を作っておこう」この考え方を持ち、1時間でも、いや1分でも多く勉強する。
たった1分かもしれませんが、
あなたの九大合格の明暗を分ける可能性は十分にあります。
九大の合否は高1で決まるという現実
では、最後に大事なことをお話しします。
大袈裟でもなんでもなく、高1の過ごし方で九大入試の結果は決まる。「高2から頑張れば大丈夫」なんて楽観的に考えたら100%失敗します。
学年が上がるにつれて、あなたのライバルはみんな勉強するようになる。特に高3になると、すべての時間を勉強に捧げるのでどれだけ勉強しても差はつきません。つまり、差がつかないし、先をいくライバルに追いつくことができなくなります。
高1でつけられた差は一生埋まらないのです。
逆に、あなたが高1でつけた差は、あなたが努力し続ける限り維持することができます。
九大を目指している生徒をたくさん見ていると、高2の時点で合格可能性が0%の生徒はたくさんいます。あなたにはこうはなって欲しくありません。
絶対に後悔しないでください。早い時期に頑張って、余裕ができたら高3で休憩するのもいいんじゃないですか?
九大に受かるのに高1ですべきこと・まとめ
今回は、『九大に受かるために高1ですべきこと』について話してきました。
内容をまとめておくと、高1で絶対に終わらせたい参考書が5冊。

- 青チャートⅠA
- システム英単語
- 入門英文解釈の技術70
- ステップアップノート30古典文法トレーニング
- ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習
余裕がある場合に、出来れば終わらせたい参考書が3冊。

- 青チャートⅡB
- 基礎英文解釈の技術100
- 古文単語帳
1冊終わらせるごとにあなたの九大合格が一気に近づく。これは大袈裟ではなく事実です。
ライバルが油断している今にうちに出し抜いてやりましょう!