【解説・配点付き】2002年九州大学物理の解答・解説
2002年の九州大学・物理の、
解答・解説【完全版】です。
方針の立て方・考え方はもちろん
オリジナルの配点付き。
このページで過去問演習が完結するので
赤本などは一切不要です。
※本記事の問題は、九州大学の入学試験問題から引用しています。
解答・解説は九大専門塾・竜文会が独自に作成したもので、九州大学が公表したものではありません。
2002年九州大学物理
第1問 解答・解説
この記事の小問ごとの配点は九州大学が公表しているものではなく、竜文会が独自に作成したものです。
第1問は力学の問題です。
テーマは「棒の両端におもりA・Bを付けた物体を、Bを床につけたまま力 $\vec{F_{\mathrm{A}}}$ ・ $\vec{F_{\mathrm{B}}}$ で傾けて静止させ、その力を同時にとり去る。水平方向の力が無いので重心は鉛直にしか動かず、A・Bは重心のまわりの回転を重ねた運動になる。Bが床から離れない条件で速度の成分を決め、最後にAが床に当たる直前の速度を求める」。
問題


問題文をテキストで読む
長さ $l\ [\mathrm{m}]$ の棒の両端に、それぞれ質量 $m_{\mathrm{A}}\ [\mathrm{kg}]$、 $m_{\mathrm{B}}\ [\mathrm{kg}]$ のおもりA、Bを取り付けた物体がある。これを最初、図1のように、Bを水平な床につけたまま、Aには水平方向右向きに力 $\vec{F_{\mathrm{A}}}\ [\mathrm{N}]$ を、Bには水平方向左向きに力 $\vec{F_{\mathrm{B}}}\ [\mathrm{N}]$ を加えることにより、鉛直方向から反時計回りに $\theta_0\ [\mathrm{rad}]$ だけ傾いた状態で静止させた。その後、力 $\vec{F_{\mathrm{A}}}$ と力 $\vec{F_{\mathrm{B}}}$ を同時にとり去った。Bは床から離れることはなく、Bと床との接触は滑らかであるとする。運動中の物体の鉛直方向からの傾きを $\theta\ [\mathrm{rad}]$ とし、反時計回りを正とする。重力加速度の大きさを $g\ [\mathrm{m/s^2}]$ とし、おもりの大きさ、棒の質量と太さ、空気の抵抗は無視できるものとして、以下の問いに答えよ。
問1. 力 $\vec{F_{\mathrm{A}}}$ と力 $\vec{F_{\mathrm{B}}}$ によりこの物体を $\theta_0$ だけ傾いた状態で静止させているとき、棒からおもりにはたらく力は棒に平行であるとして次の小問に答えよ。
(1) 力 $\vec{F_{\mathrm{A}}}\ [\mathrm{N}]$ の大きさを $m_{\mathrm{A}}$、 $\theta_0$、 $g$ で表せ。
(2) おもりAに棒からはたらく力の大きさ $T\ [\mathrm{N}]$ を $m_{\mathrm{A}}$、 $\theta_0$、 $g$ で表せ。
(3) おもりBに床からはたらく垂直抗力の大きさ $N\ [\mathrm{N}]$ を $m_{\mathrm{A}}$、 $m_{\mathrm{B}}$、 $g$ で表せ。
問2. この物体の重心GはAとBを結ぶ線上にある。重心GからBまでの距離 $[\mathrm{m}]$ を $l$、 $m_{\mathrm{A}}$、 $m_{\mathrm{B}}$ で表せ。
問3. 力 $\vec{F_{\mathrm{A}}}$ と力 $\vec{F_{\mathrm{B}}}$ を同時にとり去った後、この物体には水平方向の力がはたらかないので、重心Gの速度 $\vec{V}\ [\mathrm{m/s}]$ は鉛直方向の速度成分のみを持つ。一方、A、Bの速度は、重心Gの速度と、重心Gに対するそれぞれの相対速度の合成になる。A、Bの重心Gに対する相対運動は、重心Gを中心とする回転運動である。速度の水平方向成分は右向きを、鉛直方向成分は上向きをそれぞれ正とし、また角速度は反時計回りを正として次の小問に答えよ。
(1) ある瞬間の相対運動の角速度を $\omega\ [\mathrm{rad/s}]$、そのときの物体の鉛直方向からの傾きを $\theta$ とする。図2を参照してBの重心Gに対する相対速度 $\vec{u_{\mathrm{B}}}\ [\mathrm{m/s}]$ の鉛直方向成分 $u_{\mathrm{By}}\ [\mathrm{m/s}]$ を $l$、 $m_{\mathrm{A}}$、 $m_{\mathrm{B}}$、 $\theta$、 $\omega$ で表せ。
(2) Bが床から離れないので、Bの速度の鉛直方向成分は常に0となる。図3のように鉛直方向からの傾きが $\theta$ のとき、重心Gの速度は鉛直下向きで大きさが $V\ [\mathrm{m/s}]$ であった。このときの相対運動の角速度 $\omega$ を $l$、 $m_{\mathrm{A}}$、 $m_{\mathrm{B}}$、 $\theta$、 $V$ で表せ。
(3) このときの、Bの速度の水平方向成分 $V_{\mathrm{Bx}}\ [\mathrm{m/s}]$、Aの速度の水平方向成分 $V_{\mathrm{Ax}}\ [\mathrm{m/s}]$ と鉛直方向成分 $V_{\mathrm{Ay}}\ [\mathrm{m/s}]$ を、 $m_{\mathrm{A}}$、 $m_{\mathrm{B}}$、 $\theta$、 $V$ のうちから適当なものを用いてそれぞれ表せ。
問4. 力 $\vec{F_{\mathrm{A}}}$ と力 $\vec{F_{\mathrm{B}}}$ を傾き $\theta_0$ でとり去った後、物体の傾きはしだいに増加する。このとき力学的エネルギーは保存され、おもりAの位置エネルギーが減少した分だけ、おもりAとおもりBの運動エネルギーが増加する。力 $\vec{F_{\mathrm{A}}}$ と力 $\vec{F_{\mathrm{B}}}$ をとり去った後、Aが床に衝突する直前のAの速度の向きと大きさ $[\mathrm{m/s}]$ を求めよ。ただし、 $\theta$ が $\dfrac{\pi}{2}$ に達したときにAが床に衝突するものとし、速度の大きさは $l$、 $\theta_0$、 $g$ で表せ。
解答の方針
【問1の方針】
棒の質量が無視できるので、棒がおもりに及ぼす力は両端で同じ大きさで、棒に平行。おもりごとの力のつり合いを立てれば、モーメントは要らない(下の図)。


- Aの力を「重力 → 触れているもの」の順に書く。重力 $m_{\mathrm{A}}g$ (下向き)、外から加える $F_{\mathrm{A}}$ (右向き)、棒からの力 $T$ (棒に沿って左上向き。棒の質量が無視できるので、Bが棒から受ける力も同じ大きさ $T$ )の3つ。
- Aの水平・鉛直のつり合いを立て、 $F_{\mathrm{A}}$ と $T$ を求める((1)(2))。
- Bの力を同じ順に書く。重力 $m_{\mathrm{B}}g$ ・床からの垂直抗力 $N$ ・外から加える $F_{\mathrm{B}}$ (左向き)・棒からの力(大きさ $T$ 、棒に沿って右下向き)の4つ。
- Bの鉛直のつり合いから $N$ を求める((3))。全体を1つの物体と見ても、鉛直の力は重力2つと $N$ だけなので、同じ式になる。
【問2の方針】
重心Gは、2つのおもりの重さを1点で支えるつり合いの点なので、質量の逆比に内分する。
- 重心GはAとBを質量の逆比 $m_{\mathrm{B}}:m_{\mathrm{A}}$ に内分する点。GからBまでの距離を求める。
【問3の方針】
力をとり去ったあと水平の力はないので、重心Gは鉛直にしか動かず、A・Bの運動は「Gの運動」+「Gのまわりの回転」。Bの鉛直の速度は常に0で、これがGの速度と角速度を結びつける(下の図)。


- Gのまわりの回転の速さは「Gからの距離×角速度」で、向きは棒に垂直。棒が鉛直から $\theta$ 傾くと、棒に垂直な向きは水平から $\theta$ 傾くので、重力の分解と同じく90° ずれて sin と cos が入れかわる(回転の速度の鉛直成分が $\sin\theta$ 、水平成分が $\cos\theta$ )。Bについて、Gからの距離 $\mathrm{GB}$ (問2)と角速度 $\omega$ から回転の速さ $\mathrm{GB}\,\omega$ を表し、向きは棒に垂直(右上向き)。鉛直成分を取って $u_{\mathrm{By}}$ を求める((1))。
- 「Bの速度の鉛直成分=Gの速度の鉛直成分+ $u_{\mathrm{By}}$ =0」から $\omega$ を求める((2))。
- Bの回転の速度の水平成分、Aの回転の速度( $\mathrm{GA}\,\omega$ 、左下向き)の水平・鉛直成分を同じ決まりで書き、Gの速度(水平成分0、鉛直成分 $-V$ )を足して、 $V_{\mathrm{Bx}}$ ・ $V_{\mathrm{Ax}}$ ・ $V_{\mathrm{Ay}}$ を求める((3))。
【問4の方針】
棒が水平になったとき、A・Bの水平の速度はどちらも0で、Bは止まり、Aだけが真下に動く。位置エネルギーの減少は、すべてAの運動エネルギーになる(下の模範解答の図)。
- 棒が水平( $\theta=\dfrac{\pi}{2}$ )のとき、Gの水平の速度は0のままで、回転の速度は棒に垂直、つまり鉛直なので水平成分を持たない。だからA・Bの水平の速度は0。Bは鉛直の速度も0なので止まっていて、Aだけが鉛直下向きに動く。
- 力学的エネルギーは保存される(問題文)。床を基準に、はじめのAの高さ $l\cos\theta_0$ と、直前のAの高さ0で力学的エネルギー保存を立て、Aの速さを求める。
解答




解答をテキストで読む
問1 (1)
Aは静止しているので、水平・鉛直とも力の和が0。Aにはたらく力は「重力 → 触れているもの」の順に、重力 $m_{\mathrm{A}}g$ 、外から加える $F_{\mathrm{A}}$ 、棒からの力 $T$ の3つ。 $T$ は棒に平行でAを押す向き(左上)なので、水平成分 $T\sin\theta_0$ と鉛直成分 $T\cos\theta_0$ に分ける(下の図。 $\theta_0$ は鉛直から測る角なので、鉛直成分が $\cos\theta_0$ )。
鉛直のつり合いから $T$ が決まり、水平のつり合いに入れると $F_{\mathrm{A}}$ が求まる。
$$T\cos\theta_0=m_{\mathrm{A}}g,\qquad F_{\mathrm{A}}=T\sin\theta_0=m_{\mathrm{A}}g\tan\theta_0$$
答 $F_{\mathrm{A}}=m_{\mathrm{A}}g\tan\theta_0$(4点)
問1 (2)
(1) の鉛直のつり合い $T\cos\theta_0=m_{\mathrm{A}}g$ から求まる。
答 $T=\dfrac{m_{\mathrm{A}}g}{\cos\theta_0}$(4点)
問1 (3)
Bにはたらく力は、重力 $m_{\mathrm{B}}g$ (下)・垂直抗力 $N$ (上)・ $F_{\mathrm{B}}$ (左)・棒からの力。棒の質量は無視できるので、Bが棒から受ける力はAが受ける力と同じ大きさ $T$ で、棒に沿って右下向き。鉛直のつり合いは、下向きの力(重力と $T$ の鉛直成分)が上向きの $N$ とつり合う形。
$$N=m_{\mathrm{B}}g+T\cos\theta_0=m_{\mathrm{B}}g+m_{\mathrm{A}}g$$
全体を1つの物体と見れば、棒からの力は内力なので鉛直の外力は重力2つと $N$ だけ(下の図)。同じ式がすぐに出る。水平の外力は $F_{\mathrm{A}}$ と $F_{\mathrm{B}}$ で、 $F_{\mathrm{B}}=F_{\mathrm{A}}$ も分かる。
答 $N=(m_{\mathrm{A}}+m_{\mathrm{B}})g$(4点)
問2
重心Gは、GのまわりでAとBの重さのモーメントがつり合う点。 $m_{\mathrm{A}}\cdot\mathrm{GA}=m_{\mathrm{B}}\cdot\mathrm{GB}$ なので、 $\mathrm{GA}:\mathrm{GB}=m_{\mathrm{B}}:m_{\mathrm{A}}$ (質量の逆比。下の図)。 $\mathrm{GA}+\mathrm{GB}=l$ と組み合わせる。
$$\mathrm{GB}=\frac{m_{\mathrm{A}}}{m_{\mathrm{A}}+m_{\mathrm{B}}}\,l,\qquad\mathrm{GA}=\frac{m_{\mathrm{B}}}{m_{\mathrm{A}}+m_{\mathrm{B}}}\,l$$
答 $\mathrm{GB}=\dfrac{m_{\mathrm{A}}}{m_{\mathrm{A}}+m_{\mathrm{B}}}\,l$(4点)
問3 (1)
Gから見ると、Bは G を中心とする半径 $\mathrm{GB}$ の円運動。回転の速さは $\mathrm{GB}\,\omega$ 、向きは棒に垂直で、反時計回りなので右上向き(図2)。棒が鉛直から $\theta$ 傾いているので、この向きは水平から $\theta$ 傾き、鉛直成分は $\sin\theta$ 、水平成分は $\cos\theta$ 。
$$u_{\mathrm{By}}=\mathrm{GB}\,\omega\sin\theta$$
答 $u_{\mathrm{By}}=\dfrac{m_{\mathrm{A}}}{m_{\mathrm{A}}+m_{\mathrm{B}}}\,l\omega\sin\theta$(5点)
問3 (2)
Bの速度は「Gの速度+Gから見たBの速度」。Bは床から離れないので、鉛直成分は0。Gは下向きに $V$ なので鉛直成分は $-V$ 、Gから見たBの鉛直成分は $u_{\mathrm{By}}$ 。
$$0=-V+u_{\mathrm{By}}\qquad\therefore\ u_{\mathrm{By}}=V$$
(1) の結果を入れて $\omega$ を求める。
$$\frac{m_{\mathrm{A}}}{m_{\mathrm{A}}+m_{\mathrm{B}}}\,l\omega\sin\theta=V$$
答 $\omega=\dfrac{(m_{\mathrm{A}}+m_{\mathrm{B}})V}{m_{\mathrm{A}}l\sin\theta}$(5点)
問3 (3)
(1) と同じ決まりで、A・Bの速度を「Gの速度+回転の速度」の成分で書く(下の図)。Gの水平成分は0、鉛直成分は $-V$ 。回転の速さは、Bが $\mathrm{GB}\,\omega$ で右上向き、Aが $\mathrm{GA}\,\omega$ で左下向き。 (2) の $\omega$ から
$$\mathrm{GB}\,\omega=\frac{V}{\sin\theta},\qquad\mathrm{GA}\,\omega=\frac{m_{\mathrm{B}}}{m_{\mathrm{A}}}\cdot\frac{V}{\sin\theta}$$
なので
$$V_{\mathrm{Bx}}=0+\mathrm{GB}\,\omega\cos\theta,\qquad V_{\mathrm{Ax}}=0-\mathrm{GA}\,\omega\cos\theta,\qquad V_{\mathrm{Ay}}=-V-\mathrm{GA}\,\omega\sin\theta$$
答 $V_{\mathrm{Bx}}=\dfrac{V}{\tan\theta}$(5点)
答 $V_{\mathrm{Ax}}=-\dfrac{m_{\mathrm{B}}V}{m_{\mathrm{A}}\tan\theta}$(2点)
答 $V_{\mathrm{Ay}}=-\dfrac{(m_{\mathrm{A}}+m_{\mathrm{B}})V}{m_{\mathrm{A}}}$(3点)
Aは左下に動くので、問題の決まり(右向き・上向きが正)から、2つの成分は負になる。
問4
棒が水平( $\theta=\dfrac{\pi}{2}$ )になったとき、Gの水平の速度は0のまま。回転の速度は棒に垂直、つまり鉛直なので水平成分を持たない。だからA・Bの水平の速度は0。(3) で $\theta=\dfrac{\pi}{2}$ とすると $\dfrac{1}{\tan\theta}=0$ になり、 $V_{\mathrm{Ax}}=V_{\mathrm{Bx}}=0$ とも一致する。Bは鉛直の速度も0なので止まっていて、Aだけが鉛直下向きに動く(下の図)。
床を基準にすると、はじめAは高さ $l\cos\theta_0$ で静止、直前はAが高さ0で速さ $v_{\mathrm{A}}$ 。Bは床の上で止まったままなので、Bの位置エネルギーも運動エネルギーも変わらない。
$$m_{\mathrm{A}}gl\cos\theta_0=\frac12m_{\mathrm{A}}v_{\mathrm{A}}^{\,2}\qquad\therefore\ v_{\mathrm{A}}=\sqrt{2gl\cos\theta_0}$$
答(向き) 鉛直下向き(3点)
答(大きさ) $\sqrt{2gl\cos\theta_0}$(6点)
(質量によらず、高さ $l\cos\theta_0$ から自由落下したときの速さと同じ。Bが止まっているので、Aだけが落ちるのと同じになる)
別解
問1 (1)(2) (力の三角形で) Aにはたらく3つの力がつり合うので、順につなぐと閉じた直角三角形になる(下の図)。縦の辺が $m_{\mathrm{A}}g$ 、横の辺が $F_{\mathrm{A}}$ 、斜辺が $T$ 、斜辺と縦の辺のなす角が $\theta_0$ 。
$$F_{\mathrm{A}}=m_{\mathrm{A}}g\tan\theta_0,\qquad T=\frac{m_{\mathrm{A}}g}{\cos\theta_0}$$
同じ答え。力が3つのときは、分解せずに三角比だけで読める。本解は、どの問題でも必ず成り立つ水平・鉛直に分けるつり合いにした。
問3 (3) ( $V_{\mathrm{Ay}}$ を高さの比で) Bは床の上にあるので、Gの高さは $\mathrm{GB}\cos\theta$ 、Aの高さは $l\cos\theta$ 。どちらも $\cos\theta$ に比例するので、Aの鉛直の速度はGの鉛直の速度の $\dfrac{l}{\mathrm{GB}}=\dfrac{m_{\mathrm{A}}+m_{\mathrm{B}}}{m_{\mathrm{A}}}$ 倍。Gは下向きに $V$ なので
$$V_{\mathrm{Ay}}=-\frac{m_{\mathrm{A}}+m_{\mathrm{B}}}{m_{\mathrm{A}}}\,V$$
同じ答え。本解は、回転の速度の成分を足す形にした( $V_{\mathrm{Bx}}$ ・ $V_{\mathrm{Ax}}$ も同じ決まりで求まるので)。
出題意図
問1 棒の質量が無視できるので、棒からおもりにはたらく力が両端で同じ大きさになることを使い、おもりごとの力のつり合いを立てられるか
問2 重心が質量の逆比に内分する位置にあることを使えるか
問3 重心は鉛直にしか動かず、A・Bは重心のまわりの回転を重ねた運動になると捉え、Bが床から離れない条件から速度の成分を決められるか
問4 問3 の結果から、床に当たる直前は水平の速度が0になると気づき、力学的エネルギー保存で速度を求められるか
講評
| 医学部医学科 | その他の学部 | |
|---|---|---|
| 難易度 | やや難 | |
| 目標得点 | 35点 | 30点 |
| 目標時間 | 25分 | 25分 |
有名な問題だが、初見だと難しい大問。
この年の合否を分けた大問。
水平の外力がなければ重心は鉛直にしか動かず、各点の運動は「重心の運動+重心のまわりの回転」の和になる。
決め手は、棒が傾いたときに回転の速度が水平から $\theta$ 傾く、と運動を想像して図に書き込めるかどうかで、どう動くかを想像できれば難しくない。
力学でこのレベルなら全受験生が取りに来るので、医学科は問4 まで確実に取りたい。
差がつく所・失点しやすい所
- 問3 (1)(2):重心は鉛直にしか動かず、A・Bは重心のまわりの回転を重ねた運動になる、と捉え、棒に垂直な回転の速度を成分に分けて( $\sin\theta$ と $\cos\theta$ を取り違えない)、「Bの鉛直の速度は0」を「Gの速度+回転の速度の鉛直成分=0」と式にできるか。ここを越えないと後が続かない。
- 問3 (3):Aまでの距離を $\mathrm{GA}$ に置きかえ、Aの2つの成分を符号つき(どちらも負)で書けるか。
- 問4:棒が水平のとき水平の速度が0になり、Bが止まってAだけが真下に動くと気づき、エネルギー保存の1式にできるか。
2002年九州大学物理
第2問 解答・解説
第2問は電磁気の問題です。
テーマは「磁場と平行な一様な電場の中で、磁場に斜めに打ち出した荷電粒子がらせん運動をして面の手前で止まる。電場の向きを周期的に切り替えて2つの面の間を往復させ、電場の $z$ 成分 $E_z$ と運動エネルギー $K$ の時間変化をグラフに書く」。
問題


問題文をテキストで読む
図のように、真空中で一様な磁束密度 $\vec{B}\ [\mathrm{T}]$ が $z$ 軸の正の向きに、また電界 $\vec{E}\ [\mathrm{V/m}]$ が一様に $z$ 軸の負の向きにかけられている。時刻 $t=0\ [\mathrm{s}]$ に、質量 $m\ [\mathrm{kg}]$、電荷 $q\,(>0)\ [\mathrm{C}]$ の粒子が、点 $\mathrm{P}(0,\ d,\ 0)$ から点Pを含み $zx$ 面と平行な平面内で $z$ 軸の正の向きと $\theta\ [\mathrm{rad}]$ の角度をなす向きに、初速 $v_0\ [\mathrm{m/s}]$ で飛び出した。すると磁束密度に垂直な平面内で半径 $d\ [\mathrm{m}]$ の等速円運動をしながら $z$ 軸の正の向きに進むらせん運動を始めた。電荷をもった粒子の運動によって放射される電磁波、電界の変化によって生じる磁界、および重力の影響は無視できるものとする。また、 $xy$ 面に平行で点 $\mathrm{Q}(0,\ 0,\ d)$、点 $\mathrm{R}(0,\ 0,\ -d)$ を含む十分大きな平面をそれぞれ面 $\mathrm{S_1}$、面 $\mathrm{S_2}$ とする。以下の問いに答えよ。
問1. 電界 $\vec{E}$ の強さが $E_0\ [\mathrm{V/m}]$ のとき、点Pを出発してらせん運動をしながら $z$ 軸の正の向きに進んだ粒子は、面 $\mathrm{S_1}$ に到達し、粒子の速度の $z$ 軸方向成分はちょうど0になった。
(1) 磁束密度 $\vec{B}$ の大きさ $B\ [\mathrm{T}]$ を $m$、 $q$、 $v_0$、 $\theta$、 $d$ で表せ。
(2) らせん運動において、半径 $d\ [\mathrm{m}]$ の円を描いて1回転するのに要する時間 $T\ [\mathrm{s}]$ を $v_0$、 $\theta$、 $d$ で表せ。
(3) 電界の強さ $E_0\ [\mathrm{V/m}]$ を $m$、 $q$、 $v_0$、 $\theta$、 $d$ で表せ。
(4) 粒子の $z$ 軸方向の加速度の大きさ $a\ [\mathrm{m/s^2}]$ を $v_0$、 $d$、 $\theta$ で表せ。
(5) 点Pを出発した粒子が面 $\mathrm{S_1}$ に到達するまでの時間 $t_0\ [\mathrm{s}]$ を $v_0$、 $d$、 $\theta$ で表せ。
(6) 時刻 $t\ [\mathrm{s}]$ $(0\leqq t\leqq t_0)$ での粒子の速度の $z$ 軸方向成分を $v_z\ [\mathrm{m/s}]$ とすると、らせん運動している粒子の全運動エネルギー $K\ [\mathrm{J}]$ は直線運動と等速円運動の運動エネルギーの和であるから、 $K=\dfrac12m\left(v_z^{\,2}+v_0^{\,2}\sin^2\theta\right)\ [\mathrm{J}]$ と表される。このうち $\dfrac12mv_z^{\,2}\ [\mathrm{J}]$ を $m$、 $v_0$、 $\theta$、 $t$、 $t_0$ で表せ。
問2. さらに、電界の強さは $E_0$ のままでその向きを $z$ 軸の正負の方向に周期的に変えることで、粒子がらせん運動をしながら面 $\mathrm{S_1}$ と面 $\mathrm{S_2}$ 間を往復運動するようにしたい。ただし、往復運動中、粒子の折り返し点は面 $\mathrm{S_1}$ と面 $\mathrm{S_2}$ 上に常にあるとする。
(1) このような往復運動をさせるには、どのように電界を時間変化させればよいか。時間範囲 $0\leqq t\leqq5t_0$ での電界の $z$ 成分 $E_z\ [\mathrm{V/m}]$ の時間変化を解答紙に図示せよ。ただし、電界が $z$ 軸の正の向きに加わっているとき、 $E_z$ は正の値をとるものとする。
(2) 粒子がらせん運動をしながら面 $\mathrm{S_1}$ と面 $\mathrm{S_2}$ 間を1往復する間に、 $N$ 回転の円運動をした。 $N$ を $\theta$ で表せ。
(3) 時間範囲 $0\leqq t\leqq5t_0$ における粒子の全運動エネルギー $K$ の時間変化を解答紙に図示せよ。
解答の方針
【問1の方針】
電場の中は等加速度運動、磁場の中は円運動。電場も磁場も $z$ 軸に平行なので、速度を磁場に垂直な成分と平行な成分に分けると、らせん運動はその2つを同時にやっているだけ(下の図)。


- 速度を、磁場に垂直な成分 $v_0\sin\theta$ と、磁場に平行な成分 $v_0\cos\theta$ に分ける。垂直な成分はローレンツ力だけを受けて円運動をし、平行な成分にはローレンツ力が働かず、電場の力 $qE_0$ ( $-z$ 向き)だけで等加速度運動をする。磁場だけの問題では平行な成分が等速だったのが、電場があるので等加速度に変わるだけの違い。
- 垂直な成分の円運動(半径 $d$)で、ローレンツ力を向心力とした運動方程式から $B$ を求める((1))。円は磁場の向きから見た図で考える(着眼点の図の左)。Pで速度は $+x$ 向きなので、正の電荷が受けるローレンツ力は $-y$ 向き。円の中心は $z$ 軸上にあり、半径 $d$ と問題文がつじつまが合う。
- 円1周の長さ $2\pi d$ を速さ $v_0\sin\theta$ で割って $T$ を求める((2))。
- 平行な成分の等加速度運動で、$z$ が $d$ 進んで速度が0になる条件から $E_0$ を求める((3))。電場の力は $-z$ 向きなので、面 $\mathrm{S_1}$ に向かう粒子は減速する(着眼点の図の右)。面 $\mathrm{S_1}$ で $v_z$ がちょうど0になるという条件は、$z$ 方向の運動だけの条件。
- 加速度の大きさ $a=\dfrac{qE_0}{m}$ に (3) の結果を使う((4))。
- 速度が0になる条件から $t_0$ を求める((5))。
- $v_z$ を $t$ の式で表し、$\dfrac12mv_z^{\,2}$ を求める((6))。
【問2の方針】
面で止めたいので、力は常に中心 $z=0$ へ戻す向きの一定の力。向きが変わるのは折り返し点ではなく、中心 $z=0$ を通る瞬間(下の図)。


- 問1 の運動で電場を $-z$ 向きのままにすると、粒子は $t_0$ で面 $\mathrm{S_1}$ に止まったあと、同じ向きの力で戻って $2t_0$ に $z=0$ を $-z$ 向きに速さ $v_0\cos\theta$ で通り過ぎ、面 $\mathrm{S_2}$ を通り越してしまう(着眼点の図で、 $2t_0$ までは $-z$ 向きの力のままのグラフ)。面 $\mathrm{S_2}$ で止めるには、 $z<0$ の側で減速させる $+z$ 向きの力が必要。そこで $z$–$t$ グラフで $z=0$ を通る時刻を確かめ、その時刻 $2t_0$、 $4t_0$ で電場の向きを切り替える。 $E_z$ のグラフを書く((1))。
- 1往復の時間 $4t_0$ と1回転の時間 $T$ の比から、$N$ を求める((2))。
- 磁場は仕事をしないので、円運動の分は変わらず、変わるのは $z$ 方向の分だけ。$K$ を「円運動の分」+「$z$ 方向の分」と表し、(6) の式を使って $0\leqq t\leqq2t_0$ の形を求める。$K$ の変化の割合は「電場がする仕事の割合」 $qE_zv_z$ で決まる。$2t_0$ ごとにくり返すことから、$0\leqq t\leqq5t_0$ のグラフを書く((3))。最大・最小の値は解答用紙の点線に合わせ、とがる所となめらかな所を書き分ける。
解答




解答をテキストで読む
問1 (1)
磁場に垂直な成分 $v_0\sin\theta$ が半径 $d$ の円運動をする(磁場に平行な成分にはローレンツ力が働かない。着眼点の図の左)。ローレンツ力が向心力なので
$$m\dfrac{(v_0\sin\theta)^2}{d}=q(v_0\sin\theta)B$$
答 $B=\dfrac{mv_0\sin\theta}{qd}$(4点)
問1 (2)
円1周の長さ $2\pi d$ を、円運動の速さ $v_0\sin\theta$ で割る。
$$T=\dfrac{2\pi d}{v_0\sin\theta}$$
答 $T=\dfrac{2\pi d}{v_0\sin\theta}$(3点)
問1 (3)
$z$ 方向は、電場の力 $qE_0$ ( $-z$ 向き)だけを受けるので、加速度の大きさ $\dfrac{qE_0}{m}$ の等加速度運動(減速)。初速度 $v_0\cos\theta$ ( $+z$ 向き)で $d$ 進んで、面 $\mathrm{S_1}$ で速度が0になるので
$$0^2-(v_0\cos\theta)^2=2\left(-\dfrac{qE_0}{m}\right)d$$
答 $E_0=\dfrac{mv_0^{\,2}\cos^2\theta}{2qd}$(4点)
問1 (4)
(3) の結果を $a=\dfrac{qE_0}{m}$ に入れる(向きは $-z$ 向き)。
答 $a=\dfrac{v_0^{\,2}\cos^2\theta}{2d}$(3点)
問1 (5)
$z$ 方向の速度は $v_z=v_0\cos\theta-at$。 $t=t_0$ で $v_z=0$ になるので
$$0=v_0\cos\theta-at_0\qquad\therefore\ t_0=\dfrac{v_0\cos\theta}{a}$$
(4) の $a$ を入れる。
答 $t_0=\dfrac{2d}{v_0\cos\theta}$(4点)
下の図の $v_z$–$t$ グラフで、三角形の面積が進んだ距離 $d$ になっている。 $d=\dfrac12v_0\cos\theta\cdot t_0$ からも同じ $t_0$ が求まる。
問1 (6)
(5) より $a=\dfrac{v_0\cos\theta}{t_0}$ なので、 $v_z=v_0\cos\theta-at=v_0\cos\theta\left(1-\dfrac{t}{t_0}\right)$ 。これを $\dfrac12mv_z^{\,2}$ に入れる。
答 $\dfrac12mv_z^{\,2}=\dfrac12mv_0^{\,2}\cos^2\theta\left(1-\dfrac{t}{t_0}\right)^2$(4点)
問2 (1)
着眼点の図のとおり、$z$ 方向の運動は、$t_0$ に面 $\mathrm{S_1}$ で止まり、$2t_0$ に $z=0$ を通り、$3t_0$ に面 $\mathrm{S_2}$ で止まり、$4t_0$ に $z=0$ に戻る。面で止まるためには、面に近づくときに減速する向きの力が必要なので、$z=0$ を通る $2t_0$ 、 $4t_0$ で電場の向きを切り替える。
・$0\leqq t<2t_0$ :$z>0$ へ進んで $z=0$ へ戻る間。力は $-z$ 向き → $E_z=-E_0$(問1 の設定のまま)
・$2t_0\leqq t<4t_0$ :$z<0$ の側。力は $+z$ 向き → $E_z=+E_0$
・$4t_0\leqq t\leqq5t_0$ :再び $z>0$ の側。力は $-z$ 向き → $E_z=-E_0$
解答用紙の枠に、下の図のように書く(上の $z$–$t$ グラフと時刻をそろえてある。 $2t_0$ 、 $4t_0$ で $z=0$ を通る)。
答 $E_z=-E_0$( $0\leqq t<2t_0$ )、$E_z=+E_0$( $2t_0\leqq t<4t_0$ )、$E_z=-E_0$( $4t_0\leqq t\leqq5t_0$ )の周期 $4t_0$ の方形波(8点)
問2 (2)
面 $\mathrm{S_1}$ と面 $\mathrm{S_2}$ の間を1往復する時間は、(1) より $4t_0$ 。1回転の時間は (2) の $T$ 。
$$N=\dfrac{4t_0}{T}=\dfrac{8d}{v_0\cos\theta}\cdot\dfrac{v_0\sin\theta}{2\pi d}$$
答 $N=\dfrac{4\tan\theta}{\pi}$(5点)
(整数とは限らない。 $N$ が整数のときだけ、1往復で元の点 P に戻る)
問2 (3)
運動エネルギーは、円運動の分と $z$ 方向の分の和。円運動の速さ $v_0\sin\theta$ は変わらない(磁場は仕事をしない)。 $0\leqq t\leqq2t_0$ の間は電場が一定なので、(6) の結果がそのまま使えて
$$K=\dfrac12mv_0^{\,2}\sin^2\theta+\dfrac12mv_0^{\,2}\cos^2\theta\left(1-\dfrac{t}{t_0}\right)^2$$
$2t_0\leqq t\leqq4t_0$ では速度が $-v_0\cos\theta$ から減って0に、さらに増えるので、$v_z^{\,2}$ は $0\leqq t\leqq2t_0$ の形と同じ。つまり周期 $2t_0$ で同じ形をくり返す。
・$t=0,\ 2t_0,\ 4t_0$ : $v_z$ の大きさが最大で、 $K=\dfrac12mv_0^{\,2}$ (最大)
・$t=t_0,\ 3t_0,\ 5t_0$ : $v_z=0$ で、 $K=\dfrac12mv_0^{\,2}\sin^2\theta$ (最小)
・どの区間も下に凸の放物線
形は、$K$ の変化の割合が電場がする仕事の割合 $qE_zv_z$ になることから決まる。 $t_0$ 、 $3t_0$ では $v_z=0$ なので傾きが0で、なめらかな谷。 $2t_0$ 、 $4t_0$ では $v_z$ の大きさが最大のまま $E_z$ の符号が変わるので、傾きの符号が急に変わり、とがった山になる。
解答用紙の枠に、下の図のように書く(上は $v_z$–$t$ グラフ。 $v_z$ の向きの変わり方と $K$ の山・谷が対応している)。
答(最大・最小の値と周期) 最大値 $\dfrac12mv_0^{\,2}$ ( $0,\ 2t_0,\ 4t_0$ )、最小値 $\dfrac12mv_0^{\,2}\sin^2\theta$ ( $t_0,\ 3t_0,\ 5t_0$ )、周期 $2t_0$(5点)
答(形) 下に凸の放物線のくり返し。最大の所はとがり、最小の所はなめらか(5点)
別解
問1 (3) (エネルギーで) 磁場は仕事をしないので、電場の力 $qE_0$( $-z$ 向き)が $z$ 方向に $d$ 進む間にする仕事 $-qE_0d$ が、運動エネルギーの変化 $0-\dfrac12m(v_0\cos\theta)^2$ に等しい。
$$-qE_0d=-\dfrac12m(v_0\cos\theta)^2\qquad\therefore\ E_0=\dfrac{mv_0^{\,2}\cos^2\theta}{2qd}$$
本解の等加速度の式と同じ。本解は、「軸ごとに分けて等加速度」の型に合わせた。
問1 (5) (平均の速さで) $z$ 方向は一様に減速するので、平均の速さ $\dfrac{v_0\cos\theta}{2}$ で $d$ 進むと見れば、 $d=\dfrac{v_0\cos\theta}{2}t_0$ より $t_0=\dfrac{2d}{v_0\cos\theta}$ 。 $v_z$–$t$ グラフの三角形の面積と同じ見方。
出題意図
問1 (1)〜(6) 磁場に斜めに打ち出した荷電粒子の運動を、磁場に垂直な円運動と、磁場に平行な電場による等加速度運動に分けて捉えることができるか
問2 (1) 2つの面の間を往復させるために、電場の向きをいつ切り替えればよいかを、運動を想像して決められるか
問2 (2)(3) 1往復の時間と1回転の時間の比から回転数を求め、運動エネルギーの時間変化を正しいグラフにできるか
講評
| 医学部医学科 | その他の学部 | |
|---|---|---|
| 難易度 | 標準 | |
| 目標得点 | 35点 | 30点 |
| 目標時間 | 25分 | 25分 |
昔の九大の物理に多いタイプで、手応えのある大問。
電磁気の荷電粒子は、電場なら等加速度、磁場なら円運動、斜めなら垂直・平行に分ける、という決まった流れで解く。
問1 は良問の風 140 が白紙に再現できれば取れるので、確実に取る。
差がつくのは、グラフを書く問2 の2つの小問で、「電場を切り替えるのは折り返し点ではなく中心を通るとき」と運動を想像できるか、「 $K$ は最大の所でとがり、最小の所はなめらか」と切り替わる瞬間に何が起こるかまで考えられるか。
まず $z$–$t$ のグラフを書いて運動を目に見える形にしてから、電場とエネルギーのグラフに進む。
差がつく所・失点しやすい所
- 問2 (1):電場の向きを切り替えるのは、折り返し点ではなく、中心 $z=0$ を通る瞬間( $2t_0$ ごと)という発想に行き着けるか。ここを越えないと、(3) のグラフも正しく書けない。
- 問2 (3): $K$ のグラフで、最大の所はとがり、最小の所はなめらかという形を書き分けられるか。変化の割合が $qE_zv_z$ だと気づければ、山と谷の形は決まる。
2002年九州大学物理
第3問 解答・解説
第3問は波動の問題です。
テーマは「マイケルソン干渉計で、動かせる鏡 $\mathrm{M_A}$ を右へ動かすと光の強さが極大をくり返す。〔Ⅰ〕では光路差 $2(x_1-R)=m\lambda$ と、隣り合う極大の間隔 $x_2-x_1=\dfrac\lambda2$ を求める。〔Ⅱ〕では片方の道に屈折率 $n$・厚さ $d$ のフィルムを入れ、光路長の変化 $2(n-1)d$ と、極大を元に戻すための鏡の移動 $\Delta x$ から屈折率 $n=1+\dfrac{\Delta x}{d}$ を求める」。
問題


問題文をテキストで読む
図1のように、空気中でレーザー光源Sから出た波長 $\lambda\ [\mathrm{m}]$ の単色光が、半透明の鏡(半透鏡)Hで2つに分けられ、一部の光はHを透過して平面鏡 $\mathrm{M_A}$ に向かって進み、残りの光はHで反射して平面鏡 $\mathrm{M_B}$ に進む。Hを透過した光は $\mathrm{M_A}$ で反射して同じ路をたどりHに戻り、Hで反射して光検出器Dに達する。一方、最初にHで反射して $\mathrm{M_B}$ に向かった光は $\mathrm{M_B}$ で反射した後に同じ路をたどり、Hを透過して $\mathrm{M_A}$ で反射した光と重なり干渉しながらDに達する。 $\mathrm{M_B}$ はHからの距離が $R\ [\mathrm{m}]$ のところに固定されているが、 $\mathrm{M_A}$ はそれに入射する光の進行方向に沿って移動でき、Hと $\mathrm{M_A}$ の間の距離を $x\ [\mathrm{m}]$ とする。Sを出て $\mathrm{M_A}$、 $\mathrm{M_B}$ で反射した後、Dに入る光をそれぞれ光線 $\mathrm{L_A}$、 $\mathrm{L_B}$ で表す。
次の文章〔Ⅰ〕、〔Ⅱ〕の $\boxed{\text{ア}}$ から $\boxed{\text{ク}}$ に入れるべき数式を、解答欄の所定の欄に記入せよ。ただし、空気中の光の速さは真空中の光の速さ $c\ [\mathrm{m/s}]$ と同じとする。光路長は経路長(光が伝わる距離)と屈折率の積であり、2つの光路長の差を光路差とする。
〔Ⅰ〕 $\mathrm{M_A}$ を右側にゆっくりとわずかに移動させると、Dで測定された光の強さは図2のように、 $x=x_1\ [\mathrm{m}]$ で極大を示した。この時の光線 $\mathrm{L_A}$ の光路長を $P_{\mathrm{A}}\ [\mathrm{m}]$、光線 $\mathrm{L_B}$ の光路長を $P_{\mathrm{B}}\ [\mathrm{m}]$ とする。 $\mathrm{M_A}$ の移動距離の2倍だけ光線 $\mathrm{L_A}$ の経路長が変化することに注意して、光線 $\mathrm{L_A}$、 $\mathrm{L_B}$ の光路差 $P_{\mathrm{A}}-P_{\mathrm{B}}$ を $R$、 $x_1$ を用いて表すと、
$$P_{\mathrm{A}}-P_{\mathrm{B}}=\boxed{\text{ア}}$$
となる。このとき、Dに入る光の強さが極大を示すので、 $P_{\mathrm{A}}-P_{\mathrm{B}}$ は $\lambda$ と適当な整数 $m$ を用いて表すことができ、
$$P_{\mathrm{A}}-P_{\mathrm{B}}=\boxed{\text{イ}}$$
となる。 $x$ をさらに増加させると、Dでの光の強さは $x=x_2\ [\mathrm{m}]$ で次の極大を示した。この時光線 $\mathrm{L_A}$ の光路長を $P_{\mathrm{A}}’\ [\mathrm{m}]$ として、光路差 $P_{\mathrm{A}}’-P_{\mathrm{B}}$ を $\lambda$、 $m$ を用いて表すと、
$$P_{\mathrm{A}}’-P_{\mathrm{B}}=\boxed{\text{ウ}}$$
となる。したがって、 $x_2-x_1$ と $\lambda$ の関係は、
$$x_2-x_1=\boxed{\text{エ}}$$
となる。
〔Ⅱ〕 図3のように、Hと $\mathrm{M_B}$ の間に厚さが $d\ [\mathrm{m}]$ で屈折率が $n\,(n>1)$ のうすい透明なフィルムFを、光線 $\mathrm{L_B}$ がFに垂直に入射するように置いた。ただし、空気とFの境界での光の反射は無視できるものとする。
真空中での光の波長が $\lambda$、速さが $c$ であるから、フィルム中での光の波長は $\boxed{\text{オ}}$、光の速さは $\boxed{\text{カ}}$ となる。Fを置いた場合の光線 $\mathrm{L_B}$ の光路長を $P_{\mathrm{F}}\ [\mathrm{m}]$ として、Fを置いたときと置かないときの光路長の変化 $P_{\mathrm{F}}-P_{\mathrm{B}}\ [\mathrm{m}]$ を $d$、 $n$ を用いて表すと、
$$P_{\mathrm{F}}-P_{\mathrm{B}}=\boxed{\text{キ}}$$
となる。フィルムFを置くと、 $x=x_1$ において光の強さが極大を示さなくなったので、 $\mathrm{M_A}$ を $\Delta x\ [\mathrm{m}]$ だけ右側に移動させたところ、再び極大が現れた。このとき、 $d$、 $\Delta x$ を用いてFの屈折率 $n$ を表すと、
$$n=\boxed{\text{ク}}$$
となる。ただし、Fは $P_{\mathrm{F}}-P_{\mathrm{B}}<\lambda$ となるようなうすい膜とする。
解答の方針
【空欄ア〜エの方針】
干渉する $\mathrm{L_A}$ と $\mathrm{L_B}$ で、S から H までと H から D までは共通。差になるのは H から鏡までの往復だけで、鏡が動くと2倍変わる(下の図)。


- 共通の部分を消し、H から鏡までの往復だけで $P_{\mathrm A}$ と $P_{\mathrm B}$ を表して差をとる(ア)。
- 極大になるのは2本の光が強め合うときなので、光路差を $\lambda$ の整数倍とおく(イ)。
- $x$ を増やすと $P_{\mathrm A}$ は連続的に増える。隣り合う極大の間では光路差がちょうど波長1個分だけ変わるので、次の極大は整数が1つ増えたときとして、光路差を表す(ウ)。
- ウとイの差から $x_2-x_1$ を求める(エ)。
【空欄オ〜キの方針】
光が媒質に入っても振動数は変わらず、波長と速さは $\dfrac1n$ 倍になる。光路長は道のり×屈折率で、膜は往復で2回通るので、光路長が変わるのは膜の中の往復分だけ(下の図)。


- 振動数が変わらないことと、 $v=f\lambda$ から、フィルム中の波長と速さを求める(オ・カ)。
- 光路長は、道のりに屈折率をかけて、媒質の中を進んだ分を真空中の道のりに置きかえたもの。 $\mathrm{L_B}$ の道のりのうち光路長が変わるのはフィルムの中だけ。道のりをフィルムの外と中に分け、中だけ $n$ 倍して、往復の光路長 $P_{\mathrm F}$ を表す。
- $P_{\mathrm B}$ との差をとる(キ)。
【空欄クの方針】
フィルムを入れると光路差がずれるので、鏡 $\mathrm{M_A}$ を右へ動かして打ち消す。ただし書きで、最初に出会う極大は元と同じ $m$ の極大(下の図)。


- フィルムを入れたあとの光路差を、 $m\lambda$ とずれ(キ)で表す。
- $\mathrm{M_A}$ を $\Delta x$ 動かすと、 $P_{\mathrm A}$ が $2\Delta x$ 増えることを式に入れる。
- 再び極大になるのは、光路差が $\lambda$ の整数倍になったとき。ただし書きで、ずれは $\lambda$ に満たないので、右へ動かして最初に出会う極大は元と同じ $m$ の極大。この条件を立てて、 $\Delta x$ と $d$ の関係を求める。
- 屈折率 $n$ について解く(ク)。
解答


解答をテキストで読む
空欄ア〜エ
$\mathrm{L_A}$ も $\mathrm{L_B}$ も、S から H までの道のりと H から D までの道のりは共通で、その長さを $\mathrm{SH}$、 $\mathrm{HD}$ とおく。空気中なので光路長は道のりに等しい。 $\mathrm{L_A}$ は H から $\mathrm{M_A}$ まで $x$ を往復し、 $\mathrm{L_B}$ は H から $\mathrm{M_B}$ まで $R$ を往復する。
$$P_{\mathrm A}=\mathrm{SH}+2x_1+\mathrm{HD},\qquad P_{\mathrm B}=\mathrm{SH}+2R+\mathrm{HD}$$
共通の部分 $\mathrm{SH}$、 $\mathrm{HD}$ は差で消える。
答(ア) $2(x_1-R)$(4点)
極大になるのは、2本の光が強め合うとき。光路差が波長の整数倍なので、整数を $m$ として
答(イ) $m\lambda$(4点)
$x$ を $x_1$ から増やすと $P_{\mathrm A}$ が増え、光路差は $m\lambda$ から大きくなっていく。次の極大は、光路差が次の整数倍になったとき。
答(ウ) $(m+1)\lambda$(4点)
ウとイの差が $P_{\mathrm A}’-P_{\mathrm A}$ で、これは $\mathrm{M_A}$ の移動の2倍にあたる。
$$P_{\mathrm A}’-P_{\mathrm A}=2(x_2-x_1)=(m+1)\lambda-m\lambda=\lambda$$
答(エ) $\dfrac\lambda2$(4点)
鏡を $\dfrac\lambda2$ 動かすごとに、光の強さが1回の極大をくり返す。往復なので、光路が2倍になるからである。
空欄オ〜キ
光がフィルムに入っても振動数 $f$ は変わらない。真空中では $c=f\lambda$、フィルム中の波長を $\lambda’$ 、速さを $v$ とすると $v=f\lambda’$。屈折率の定義 $n=\dfrac cv$ より $v=\dfrac cn$ なので、 $\lambda’=\dfrac vf=\dfrac{\lambda}{n}$。
答(オ) $\dfrac\lambda n$(4点)
答(カ) $\dfrac cn$(4点)
$\mathrm{L_B}$ の道のりのうち、フィルムの中の長さは $d$。光路長は道のりに $n$ をかけるので、フィルムの中の片道は $nd$、外は $R-d$。往復で
$$P_{\mathrm F}=\mathrm{SH}+2\{(R-d)+nd\}+\mathrm{HD}$$
$P_{\mathrm B}=\mathrm{SH}+2R+\mathrm{HD}$ との差をとる。
$$P_{\mathrm F}-P_{\mathrm B}=2\{(R-d)+nd\}-2R=2(n-1)d$$
答(キ) $2(n-1)d$(6点)
$n>1$ なので、フィルムを入れると $P_{\mathrm B}$ は増える。
空欄ク
$x=x_1$ のとき、フィルムを入れる前は $P_{\mathrm A}-P_{\mathrm B}=m\lambda$ だった。入れたあとは $P_{\mathrm B}$ が $2(n-1)d$ 増えるので
$$P_{\mathrm A}-P_{\mathrm F}=m\lambda-2(n-1)d$$
となり、極大でなくなる。 $\mathrm{M_A}$ を $\Delta x$ だけ右へ動かすと、 $P_{\mathrm A}$ が $2\Delta x$ 増えるので、光路差は
$$P_{\mathrm A}-P_{\mathrm F}=m\lambda-2(n-1)d+2\Delta x$$
ここから動かしていくと、光路差が $\lambda$ の整数倍になったときに再び極大が現れる。ただし書きより $0<2(n-1)d<\lambda$ なので、 $m\lambda-2(n-1)d$ は $m\lambda$ の少し手前にある。右へ動かして最初に出会う極大は、光路差が $m\lambda$ になったとき、つまり元と同じ整数 $m$ の極大。
$$m\lambda-2(n-1)d+2\Delta x=m\lambda\quad\therefore\ 2\Delta x=2(n-1)d$$
$n$ について解く。
$$n=1+\dfrac{\Delta x}{d}$$
答 $1+\dfrac{\Delta x}{d}$(5点)
別解
空欄ク(波の数で考える)
$\mathrm{L_B}$ の往復の道の中にある波の数が、フィルムを入れてどれだけ増えるかを見る。フィルムの外では波長 $\lambda$ なので、往復の長さ $2d$ の中に $\dfrac{2d}{\lambda}$ 個。フィルムの中では波長が $\dfrac\lambda n$ なので $\dfrac{2nd}{\lambda}$ 個。増えた波の数は $\dfrac{2(n-1)d}{\lambda}$ 個。 $\mathrm{M_A}$ を $\Delta x$ 動かして $\mathrm{L_A}$ の道を $2\Delta x$ のばせば、波の数が $\dfrac{2\Delta x}{\lambda}$ 個増える。2本の光の波の数の差を元に戻すには、増えた数が等しければよいので $\Delta x=(n-1)d$。本解は光路長で考える解き方で、式の中身は同じ。
出題意図
- 〔Ⅰ〕ア・イ:干渉する2本の光の道を見分け、共通の部分を消して、往復の分だけで光路差を表すことができるか。
- 〔Ⅰ〕ウ・エ:次の極大は光路差が $\lambda$ だけ変わったとき、と捉えて、鏡の移動距離と波長の関係を求めることができるか。
- 〔Ⅱ〕オ・カ:媒質中では振動数が変わらず、波長と速さが $\dfrac1n$ 倍になることが理解できているか。
- 〔Ⅱ〕キ・ク:片方の道の一部に入れた膜による光路長の変化を求め、鏡を動かして元の極大に戻す条件に結びつけることができるか。
講評
| 医学部医学科 | その他の学部 | |
|---|---|---|
| 難易度 | やや簡単 | |
| 目標得点 | 30点 | 30点 |
| 目標時間 | 20分 | 25分 |
マイケルソン干渉計そのものは難しいテーマだが、この問題は解きやすく、最後のクだけ少し解きにくい大問。
「共通の道は消えて、往復の分だけが差になる」「極大は光路差が $\lambda$ の整数倍」「膜は往復で $2(n-1)d$」の3つが決まった流れで、名問の森レベルの干渉計が仕上がっていれば難しくない。
光は図に道を書いて、どの光とどの光が干渉するかを必ず確かめる癖をつけておく。
どの学部も満点を狙いたい大問。
差がつく所・失点しやすい所
- ア:光路差に効くのは H から鏡までの往復だけで、共通の部分は消える、と気づけるか。往復で2倍にしそびれると、イ〜エ、キ、ク のすべてで半分や2倍にずれる。
- ク:「元と同じ $m$ の極大に戻る」と読み、 $2\Delta x=2(n-1)d$ と立てられるか。ただし書きの意味に気づけないと、 $\lambda$ を含む式を立てて止まってしまう。
2002年九州大学・物理の
講評とまとめ
3問の難易度と目標得点をまとめると、次のとおりです。
| 大問 | 難易度 | 医学部医学科 | その他の学部 |
|---|---|---|---|
| 第1問 | やや難 | 35点 | 30点 |
| 第2問 | 標準 | 35点 | 30点 |
| 第3問 | やや簡単 | 30点 | 30点 |
| 全体 | 標準 | 100点 | 80点 |
大問ごとの目標得点は、それぞれの大問を単体で解いたときの理想の点です。そのため、総合の目標点(医学部医学科で100点、その他の学部で80点)にはなりません。
全体としては標準の年で、第3問は解きやすく、第1問・第2問の設定の読み取りで差がつく年でした。
この年の合否を分けたのは第1問で、設定の初見性が3題の中でいちばん高い大問でした。
決め手は、重心は鉛直にしか動かない、回転の速度は棒に垂直、Bの鉛直の速度は0、の3つを組み合わせられるかどうかです。
第1問は答えが問3 から問4 まで連鎖し、配点も45点と大きい大問です。
第2問は、らせん運動の型に、磁場と平行な方向が電場による等加速度になる点を足した問題で、電場を切り替える時刻とグラフの形を正しく決められるかが勝負でした。
第3問は、マイケルソン干渉計の基本で、往復で光路差が2倍になることと、膜を入れると $2(n-1)d$ 増えることを押さえれば取り切れる問題でした。
解く流れ
第1問 → 第2問 → 第3問。
2002年九州大学・物理に
関するよくある質問
2002年の九州大学・物理について、よく聞かれる質問にお答えします。
- 2002年の九州大学・物理は難しかった?
-
標準の年でした。
第1問がやや難、第2問が標準、第3問がやや簡単です。
第1問は棒でつないだ2つのおもりが倒れる運動、第2問は電場・磁場の中のらせん運動と往復、第3問はマイケルソン干渉計です。
第1問は設定の初見性が高く、この年の合否を分けた大問でした。 - 2002年の九州大学・物理は何点取れば合格できる?
-
目標点は、医学部医学科で100点、その他の学部で80点です(125点満点)。
- 2002年の九州大学・物理はどこで差がつく?
-
この年の合否を分けたのは第1問で、年全体で差がついたのは次の3つでした。
- 第1問 問3 (1)(2):重心は鉛直にしか動かず、A・Bは重心のまわりの回転を重ねた運動と捉え、「Bの鉛直の速度は0」を「Gの速度+回転の速度の鉛直成分=0」と式にできたか( $\sin\theta$ と $\cos\theta$ を取り違えない)。
- 第2問 問2 (1):電場の向きを切り替えるのは、折り返し点ではなく、中心 $z=0$ を通る瞬間( $2t_0$ ごと)と運動を想像できたか。
- 第3問 ク:ただし書き $P_{\mathrm F}-P_{\mathrm B}<\lambda$ から「元と同じ $m$ の極大に戻る」と読み、 $2\Delta x=2(n-1)d$ と立てられたか。
- 2002年の九州大学・物理は何が出題された?
-
大問ごとの単元は、次のとおりです。
- 第1問:力学
- 第2問:電磁気
- 第3問:波動


