九州大学・教育学部の入試科目や配点を徹底解説!

この記事でわかること

  • 九州大学教育学部の入試科目
  • 九州大学教育学部の配点
  • 九州大学教育学部を他の大学と比較

「九州大学教育学部を受けたいけど、入試科目を知りたい!」

と、思っているあなたの悩みが解決できる記事になっています。

この記事では、九州大学公式HPで発表されている情報を整理しました。しかも、あなたが分かりやすいように簡潔にまとめています。

この記事を読むことで、『九州大学教育学部の入試科目』に関することは全てわかります。しかも、他の大学の教育学部の入試科目も知ることができます。

中原 遼太郎

九大受験に特化した学習塾
竜文会』代表

『竜文会』開校後、初年度には国立大学医学部や九州大学に合格者を輩出。

2年目には旧帝大医学部にも合格!

九州大学の過去問を20年分以上分析して指導カリキュラムを作成。

九州大学医学部に現役合格した経験を生かして、『学習計画の作成』や『LINEでのいつでも相談』による1人1人のサポート・九州大学に特化したハイレベルな演習で「九大受験生」をサポート。

経歴

もっと知りたい方は中原先生の紹介へ!

※ 当ブログでは、九大受験生や親御様の悩みをリサーチした上で、表面的な悩みだけでなく根本的な悩みを解決できるようなコンテンツ制作を心がけています。コンテンツ制作は、中原遼太郎(九州大学医学部卒・竜文会代表)が担当。制作の流れや想いに関しては、コンテンツ制作ポリシーページを参考にしてください。


目次

九州大学教育学部の入試科目〜前期試験〜

では、早速いきましょう。まずは前期試験からです。(なお、教育学部に後期試験はありません・・・)

九州大学教育学部〜前期試験〜
共通テストの入試科目

結論から言いますと、九州大学はすべての文系学部で共通テストで受験できる科目は同じです。

九大教育学部・共通テスト入試科目

教科科目
国語国語(現代文2題・古文・漢文)
数学数学ⅠA必須、数学ⅡB・簿記・情報(※)から選択(ほとんどの人は数学ⅠAと数学ⅡB)
外国語英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1つ(リスニングあり)
理科物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2つ
社会世界史B、日本史B、地理B、倫理・政経から2つ

※簿記や会計は高校で履修した者だけ可となっているので、ほとんどの人は数学ⅠAと数学ⅡBでの受験です。

後から話しますが、教育学部では2次試験を英語以外の外国語で受験することができません。

なので、共通テストはフランス語など他の言語でも受験することはできますが、基本的には英語で受験することになると思います。

あとは、社会では『現代社会』『倫理』『政治経済』を選択できないので注意してください。

九州大学法学部の〜前期試験〜
2次試験の入試科目

続いて、2次試験のお話をします。

九大教育学部・2次試験入試科目

教科科目
国語現代文(2題)、古文、漢文
数学数学ⅠA ⅡB 
A(場合の数・確率・整数・図形)※1
B(ベクトル・数列)※2
外国語英語(リスニングは例年出題なし) ※3

※1 データの分析は例年、出題されていません
※2 確率分布・統計は範囲外
※3 英語以外の外国語を選ぶことはできません

九州大学公式HPより引用

九州大学教育学部は、2次試験で国語・数学・英語の3科目を受験します。

中原先生

先ほども言いましたが英語以外の外国語は不可です

一応、九大の他の文系学部についてもお話しすると、

学部必要な科目
教育学部国語、数学、英語
文学部国語、数学、外国語、社会(1科目)
法学部国語、数学、英語
経済学部(経営)
国語、数学、外国語

九大の文系学部は、国語・数学・英語の3科目が基本。そういう意味では、教育学部の入試科目は標準的な九大タイプです。

九州大学教育学部の配点

入試科目がわかったら次は配点です。

はっきり言いましょう。配点はかなり大事です。

というのも、これからの学習戦略が変わってきます。

あなたが「本気で合格したい!」なら、1分でも早く志望校の配点を把握することをおすすめします。

ここだけの話ですが、合格可能性が2倍にも3倍にもなるなんて普通です。

配点をしっかり把握した上で、適切な勉強時間配分を考えていきましょう。

では、配点をお話しします。

九大教育学部 共通テスト配点

国語数学外国語理科社会合計
10010010050100450

※900点を450点に圧縮
※外国語は50点はリスニング

九大教育学部 2次試験配点

国語数学英語合計
200200200600

共通テスト・2次試験比率

共通テスト2次試験合計
450点
(40.0%)
600点
(60.0%)
1050点

他の学部との比較

学部共通テスト2次試験
教育学部40.0%60.0%
文学部33.3%66.7%
法学部33.3%66.7%
経済学部(経営)40.0%60.0%

九州大学教育学部の配点は、共通テスト・2次試験ともに標準的です。

共通テストは、すべての科目が均等で450点に圧縮されます。(文系なので、理科は50点分のみ)

2次試験は国語・数学・英語が綺麗に200点ずつです。

全体で見ると、国語・数学・英語が300点ずつの900点(1050点満点)。

つまり、この基本の3科目をどれだけ完成させることができるかで勝負が決まります。

九大教育学部は国数英の3科目で決まる!

九大教育学部は国数英の3科目で決まる!

ポイント

ここで、ちょっと勉強戦略についてお話しすると、九州大学教育学部の場合は、高1・2では国語・数学・英語に時間を割くことが大事。

特に、難易度の高い数学や、高得点が安定して取りやすい英語には時間をかけたいところです。

九州大学教育学部の入試科目と配点を他大学と比較

ここまでは、九州大学教育学部の入試科目や配点についてお話ししてきました。ここからは、他の大学と比べていこうと思います。

「九州大学の教育学部よりも少し上のレベルを狙いたい」
「ちょっと九大は厳しそう・・・」

という人にとっては志望校選びの参考にしてもらえると思います。

まず、九州大学とレベルが近い教育学部(国立大学)はこんな感じでしょうか。

  • 上のレベル:東京大学・文Ⅲ(66)、京都大学(63)
  • 同じレベル:東北大学(55)、名古屋大学(59)
  • 下のレベル:岡山大学(50〜53)、熊本大学(44〜50)

※( )内は偏差値
※九州大学は56
※高3第1回駿台全国模試のA判定の偏差値

東京大学・京都大学と比較

まずは上の大学と比べていきます。九州大学の教育学部よりレベルが高いとなると、東京大学(文Ⅲ)もしくは京都大学になります。

中原先生

ちなみに大阪大学に教育学部はありません

正直、偏差値的に10弱離れることになるので九州大学にかなり余裕で合格できるレベルでないと厳しいです。

さらに受験するのに必要な科目が変わってきます。

2次試験の科目で比較

大学必要な科目
九州大学国語、数学、英語
東京大学国語、数学、英語、社会(2科目)
京都大学国語、数学、英語、社会(1科目)

違いとしては、東京大学と京都大学では2次試験に社会が追加されます。つまり、社会の記述式の対策をしないといけません。

受験科目が増えるということは、それだけ余分な時間が必要です。

偏差値以上に難易度には差があると思っておきましょう。

また、共通テストと2次試験の比率も違います。

共通テストと2次試験の比率の比較

大学共テ比率2次比率
九州大学40.0%60.0%
東京大学20.0%80.0%
京都大学27.8%72.2%

東京大学と京都大学の教育学部では、九州大学よりも2次試験の比率が大きくなります。

つまり、2次試験で得点する重要性が上がるわけです。共通テストよりも2次試験対策の方が時間がかかりますから、それだけ難易度も上がるということです。

東北大学・名古屋大学と比較

次は、九州大学教育学部と同じくらいのレベルの大学と比較します。

ここだけの話ですが、入試科目を比較する、ということはこのレベルで真価を発揮します。

というのも、同じレベルの大学というのは、問題の相性や得意科目の配点が大きい、といった理由が合否に影響してくるからです。

つまり『九州大学はダメだけど、東北大学なら合格できた』ということがあり得るわけです。

偏差値の比較

大学偏差値
九州大学56
東北大学55
名古屋大学59

※ 高3駿台全国模試A判定の偏差値で比較

まず難易度の比較ですが、3つの大学であまり偏差値に差はありません。(まあ、名古屋大学がちょっと高いくらいですね)

共通テストと2次試験の比率の比較

大学共テ比率2次比率
九州大学40.0%60.0%
東北大学36.0%64.0%
名古屋大学33.3%66.7%

まずは共通テストと2次試験の比率ですが、3大学とも偏差値が高い上位の大学だけあって、2次試験の比率が高めになっています。ただ、比率の割合は同じくらいです。

各大学共通テスト配点比較

教科九州大学東北大学名古屋大学
450450900
国語100
(22.2%)
100
(22.2%)
200
(22.2%)
数学100
(22.2%)
100
(22.2%)
200
(22.2%)
英語100
(22.2%)
100
(22.2%)
200
(22.2%)
理科50
(11.1%)
50
(11.1%)
100
(11.1%)
社会100
(22.2%)
100
(22.2%)
200
(22.2%)

各大学2次試験配点比較

教科九州大学東北大学名古屋大学
6008001800
国語200
(33.3%)
300
(37.3%)
600
(33.3%)
数学200
(33.3%)
200
(25.0%)
600
(33.3%)
英語200
(33.3%)
300
(37.5%)
600
(33.3%)

共通テストは3大学ともオーソドックスなパターンで同じです。(全ての科目が同じウェイトで圧縮される。)

2次試験の配点を比較すると、東北大学だけが数学の割合が小さくなっています。

最近は九州大学は文系も数学の難易度が上がっています。

「数学がどうしても苦手」という人は、東北大学教育学部にスイッチするのもありかもしれません。

数学が苦手なら東北大学教育学部もアリ!

数学が苦手なら東北大学教育学部もアリ!

広島大学・熊本大学と比較

続いては、下のレベルの教育学部との比較です。九州大学よりも下のレベルとなると、岡山大学(50〜53)、熊本大学(44〜50)あたりになります。

このレベルになると、偏差値が下がるだけではなく入試科目も減ってきます。

例えば、岡山大学では国語・英語など2次試験を2科目で受験できます。

なので、偏差値の差以上に難易度が開いていると思いましょう。

また、共通テストを受け終わるまでは志望校を落とす必要はありません。九州大学に向けた勉強をしていれば、このレベルの大学は余裕です。

いますぐ志望校を下げるのではなく、最後の最後まで第一志望を目指して頑張りましょう。

偏差値の比較

大学偏差値
九州大学57
広島大学53
熊本大学51

※ 高3駿台全国模試A判定の偏差値で比較

共通テストと2次試験の比率の比較

大学共テ比率2次比率
九州大学33.3%66.7%
広島大学66.7%33.3%
熊本大学52.9%47.1%

2次試験の科目で比較

大学必要な科目
九州大学国語、数学、英語
広島大学国語、英語
熊本大学国語、英語

九州大学教育学部の配点〜後期試験〜

さて、後期試験ですが、九州大学教育学部には後期試験はありません。

九州大学教育学部の入試科目・配点まとめ

ここまでで、『九州大学教育学部の入試科目と配点』について話してきました。

最後に内容をまとめておくと、

九大教育学部の…

  • 共通テストは450点に圧縮
  • 2次試験は国語・数学・英語
  • 九大教育学部は2次試験の比率が60.0%
  • 九大教育学部に後期試験はない

この辺りを意識しておくと、学習戦略を立てることができると思います。諦めずに最後まで頑張りましょう!

九州大学教育学部の合格を本気で目指すなら読んで欲しい記事があります。次の記事では、九州大学に合格するための各科目の勉強法をまとめています。

九州大学医学部卒が徹底解説!九州大学に合格する㊙︎勉強法

九州大学の他の学部・学科の入試科目や配点が知りたい場合は次の記事を参考にしてください!

九州大学の全学部・学科の入試科目・配点をまとめてみた

この記事を書いた人

ラ・サール高校から九州大学医学部医学科へ現役合格。医師国家資格所持するも、多くの受験生を難関大学に合格させるべく教育業界を選択。この度、自分の理想とする教育を生徒に少しでも提供するべく、個人で塾の開校に至る。
現役合格を目指し、熱い想いで指導に携わる。

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