【2023最新版】九州大学歯学部の入試科目と配点、倍率を解説!
この記事でわかること
- 九州大学歯学部の入試科目
- 九州大学歯学部の配点
- 九州大学歯学部の倍率
- 九州大学歯学部をあなたが目指すべきか
「九州大学歯学部の入試科目を知りたいけど、他のサイトはなんか分かりにくい」というあなたのために。
他のどんなサイトよりも分かりやすく解説します。
- 共通テストの社会は「どの科目」で受験できるのか?
- 細かい科目ごとの配点
- さらには他大学との比較まで
九州大学歯学部の入試科目・配点についてのすべてをまとめました。
九州大学歯学部の入試科目
九州大学歯学部の入試科目についてお話ししていきます。
試験は、共通テスト+2次試験で行われます。それぞれの試験の入試科目を分かりやすく表にまとめました。
九州大学歯学部の共通テストの入試科目
まずは、共通テスト。九州大学歯学部では、「5教科7科目」が課されています。
5教科は、「国語・数学・英語・理科・社会」。
それぞれの教科で選べる科目についてお話ししていきます。
九大歯学部・共通テスト入試科目
教科 | 科目 |
---|---|
国語 | 国語(現代文2題・古文・漢文) |
数学 | 数学ⅠA必須、数学ⅡB・簿記・情報(※)から選択(ほとんどの人は数学ⅠAと数学ⅡB) |
外国語 | 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1つ(リスニングあり) |
理科 | 物理、化学、生物から2つ |
社会 | 世界史B、日本史B、地理B、倫理・政経、倫理、政治・経済、現代社会から1つ |
※簿記や会計は高校で履修した者だけ可となっているので、ほとんどの人は数学ⅠAと数学ⅡBでの受験です。
なんといっても、社会が特徴的。
「倫理・政経」でなく、「倫理」や「政治・経済」、「現代社会」でも受験することが出来ます。
「倫理」・「政治・経済」・「現代社会」で受験できる学部は、九州大学の中でもわずか!
倫理、政治・経済、現代社会で受験することができる九州大学の学部
- 農学部
- 歯学部
- 薬学部
なんと3学部しかありません。
中には「社会がどうしても取れない」という理系受験生がいます。そんな人にはおすすめの学部です!
ちなみに、九州大学歯学部は英検などの外部試験を利用することが出来ません。
九州大学歯学部の2次試験の入試科目
九州大学歯学部の2次試験の入試科目を見ていきましょう。
九大歯学部・2次試験入試科目
教科 | 科目 |
---|---|
数学 | 数学ⅠA ⅡB Ⅲ A(場合の数・確率・整数・図形)※1 B(ベクトル・数列)※2 |
外国語 | 英語、ドイツ語、フランス語(リスニングは例年出題なし) |
理科 | 物理、化学、生物、化学から2つ |
面接 | 10分以内 |
※1 データの分析は例年、出題されていません
※2 確率分布・統計は範囲外
九州大学歯学部は2次試験を「地学」で受験することは出来ません。
理科で選択できるのは「物理」・「化学」・「生物」の3つです。理科の選択科目には注意しましょう。
ちなみに、2次試験を「地学」で受験することができる九州大学の学部は2つだけ。
2次試験を地学で受験することができる九州大学の学部
- 農学部
- 理学部
九州大学歯学部の配点
九州大学歯学部の配点についてお話ししていきます。
九大歯学部 共通テスト配点
国語 | 数学 | 外国語 | 理科 | 社会 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
100 | 100 | 100 | 100 | 50 | 450 |
※900点を450点に圧縮
※外国語は50点はリスニング
九大歯学部・2次試験配点
数学 | 外国語 | 理科 | 合計 |
---|---|---|---|
250 | 200 | 250 | 700 |
※ 面接は点数化されません
共通テスト・2次試験比率
共通テスト | 2次試験 | 合計 |
---|---|---|
450点 (39.1%) | 700点 (60.9%) | 1150点 |
共通テストが450点(39.1%)、2次試験が700点(60.9%)。
九州大学の理系学部の中では、標準的な配点です。
特徴としては、面接があるくらいです。面接といっても点数化はされません。
医学部医学科と同じなら面接なんて全く気にする必要はありません。
本当に参考にするだけで合否には何も影響しません。
特殊な事情がある人は別かもしれませんが、普通に生きていたら大丈夫。気にするだけ時間の無駄。
九州大学・鹿児島大学配点比較
大学 | 共テ比率 | 2次比率 |
---|---|---|
九州大学歯学部 | 39.1% | 60.9% |
鹿児島大学歯学部 | 56.3% | 43.6% |
九州内の他の歯学部と比較しても、2次試験の比率が高いのが特徴。
なお、九州内にある国立大学で歯学部があるのは、3つだけ。
九州の歯学部がある国立大学
- 九州大学
- 長崎大学
- 鹿児島大学
九州の歯学部がある国立大学は3校だけ
「自分が目指す大学に歯学部がなかった〜泣」なんてことにならないように、しっかり調べることが大事です。
九州大学歯学部の倍率
九州大学歯学部の倍率を軽くお話ししておきます。
定員は約37名。
九大歯学部・倍率
年度 | 志願者 | 合格者 | 倍率 |
---|---|---|---|
2022年 | 147 | 52 | 2.83倍 |
2021年 | 139 | 49 | 2.84倍 |
2020年 | 116 | 46 | 2.52倍 |
2019年 | 181 | 49 | 3.69倍 |
2018年 | 98 | 49 | 2.00倍 |
※倍率は少数第3位を四捨五入して求めています
なお、九州大学の公式HPでは「約6倍にて第1段階選抜を実施する」と発表されています。
九州大学歯学部の一般選抜(※)の定員が「37名」ですので、37×6=222人。
つまり約230人くらいの生徒が出願した場合に、共通テストの結果に応じて「足切り」が実施されます。
※一般選抜は「共通テスト+2次試験で受験する試験」。つまり推薦ではない試験です。
九大歯学部の足切りラインは6倍(230人)
九州大学歯学部の入試科目と配点を他大学と比較
ここからは、九州大学歯学部と他大学の歯学部を比較していきます。
「同じレベルの大学」との比較、「九州の国立大学」との比較をします。
九州大学歯学部の配点があなたに合っているか確かめてください。
ポイント
「1科目だけで受験できる」大学や「理科が1科目しかない」大学など色々な大学があります。
今している勉強を最も効率のいいものにするためにも、入試科目などの情報は絶対に調べておきましょう。
必要ない科目を延々としているなんて、後で後悔しか残りませんよ。
九州大学歯学部とレベルが同じ大学の比較
まずは、九州大学歯学部とレベルが近い大学と比較します。
九州大学歯学部(偏差値58※)と同じレベルの大学は
- 大阪大学歯学部(偏差値60)
- 東北大学歯学部(偏差値57)
- 北海道大学歯学部(偏差値55~56)
*第1回駿台全国模試のA判定の偏差値を参考にしています
本当ならもっと近い大学と比較したいんですが、国立大学で歯学部がある大学はかなり少ない。
なんと12校しかありません。
国立大学で歯学部がある大学一覧
- 北海道大学
- 東北大学
- 新潟大学
- 東京医科歯科大学
- 大阪大学
- 岡山大学
- 広島大学
- 徳島大学
- 九州大学
- 九州歯科大学
- 長崎大学
- 鹿児島大学
北から南に向かって並べています。
歯学部のある国立大学は全国に12校のみ
それでは、九州大学歯学部を大阪大学・東北大学・北海道大学と比較していきます。
共通テストと2次試験の比率から見ていきましょう。
各大学共通テストと2次試験の比率
大学 | 共テ比率 | 2次比率 |
---|---|---|
九州大学 | 39.1% | 60.9% |
大阪大学 | 27.3% | 72.7% |
東北大学 | 34.6% | 65.4% |
北海道大学 | 40.0% | 60.0% |
一見すると、大阪大学がずば抜けて2次試験の比率が高そう。
ちょっと待った。
大阪大学と東北大学では2次試験に面接が行われ、しかも面接が点数化されます。
そこで、面接の点数をのぞいて点数の比率を計算してみました。
各大学共通テストと2次試験の比率
(面接点を除く)
大学 | 共テ比率 | 2次比率 |
---|---|---|
九州大学 | 39.1% | 60.9% |
大阪大学 | 33.3% | 66.7% |
東北大学 | 37.5% | 62.5% |
北海道大学 | 40.0% | 60.0% |
それでも、大阪大学の2次試験比率は高いです。
しかし、4大学とも60%代であり大差はあまりありません。
阪大歯学部の配点(面接点を含む)
阪大歯学部の配点(面接点を含まない)
阪大歯学部は面接点を除くと2次比率はそこまで高くない
では、共通テストと2次試験の配点をみていきましょう。
まずは共通テストから見ていきます。
各大学共通テスト配点比較
教科 | 九州 大学 | 大阪 大学 | 東北 大学 | 北海道 大学 |
---|---|---|---|---|
計 | 450 | 450 | 450 | 300 |
国語 | 100 (22.2%) | 100 (22.2%) | 100 (22.2%) | 80 (26.7%) |
数学 | 100 (22.2%) | 100 (22.2%) | 100 (22.2%) | 60 (20.0%) |
英語 | 100 (22.2%) | 100 (22.2%) | 100 (22.2%) | 60 (20.0%) |
理科 | 100 (22.2%) | 100 (22.2%) | 100 (22.2%) | 60 (20.0%) |
社会 | 50 (11.1%) | 50 (11.1%) | 50 (11.1%) | 40 (13.3%) |
九州大学と大阪大学、東北大学の配点は全く同じ。
北海道大学は、「国語や社会にやや重点を置いた配点」になっています。
北海道大学は共通テストの得点比率が4大学で最も高い(40.0%)ということもあり
国語が苦手な場合は注意が必要でしょう。
選択科目を少し話しておくと、社会は4大学とも同じ。
「地理B」・「世界史B」・「日本史B」・「倫理・政経」の中から選択です。
理科は、北海道大学のみ「地学」で受験することができ残りの3大学は「物理」・「化学」・「生物」のみとなっています。
では2次試験の配点を見ていきましょう。
各大学2次試験配点比較
教科 | 九州 大学 | 大阪 大学 | 東北 大学 | 北海道 大学 |
---|---|---|---|---|
計 | 700 | 1200 | 850 | 450 |
数学 | 250 (35.7%) | 300 (25.0%) | 250 (29.4%) | 200 (44.4%) |
英語 | 200 (28.6%) | 300 (25.0%) | 250 (29.4%) | 150 (33.3%) |
理科 | 250 (35.7%) | 300 (25.0%) | 250 (29.4%) | 100 (22.2%) |
面接 | 0 | 300 (25.0%) | 100 (11.8%) | 0 |
面接点があることを除くと、九州大学と大阪大学、東北大学に差はありません。
(まあ、九州大学の英語の比率が少し低いくらいですね)
それにしても、北海道大学の数学の配点高すぎませんか?笑
約半分が数学の点数になっています。
数学が得意な人には合格しやすくていいかもしれません。
でも数学って、本番で点数がブレやすいから数学で勝負する大学はあまりおすすめしませんね。
(「数学がめちゃくちゃ得意で、圧倒的に差をつけられる」とかなら別ですが・・・)
数学に超自信がある人には北大は有利
4つの大学を比較してきましたが、特に大事なことは、
- 九州大学・大阪大学・東北大学・北海道大学は2次試験の比率が高め
- その中でも一番高いのは大阪大学
- 北海道大学は2次試験の数学の配点が高い、などやや特徴的
の3つです。
九州大学歯学部と地方大学の比較
「九州大学歯学部に行きたいけど、ちょっと学力が・・・」という人のために、九州の国立大学との比較もしておきます。
九州大学歯学部(偏差値58)と比較する大学は、
- 広島大学歯学部(偏差値57)
- 長崎大学歯学部(偏差値59)
- 鹿児島大学歯学部(偏差値57)
九州付近では、九州大学歯学部が1番偏差値が高いと思っていましたが
なんと1番高いのは長崎大学歯学部(偏差値59)でした。
医学部医学科で比較すると、九州大学(偏差値70)・鹿児島大学(偏差値61)とかなりの差がありました。
でも歯学部には差はあまりありません。
問題の相性とか、行きたい場所とかで選んでもいいかもしれませんね。
歯学部の偏差値に差ないからこそ科目や配点で戦略を立てよう
では、入試科目や配点を比較していきましょう。
各大学共通テストと2次試験の比率
大学 | 共通テスト比率 | 2次比率 |
---|---|---|
九州大学 | 39.1% | 60.9% |
広島大学 | 42.3% | 57.7% |
長崎大学 | 59.6% | 40.4% |
鹿児島大学 | 56.3% | 43.7% |
どの学部で比較しても同じですが、旧帝大と地方大学では、共通テストの2次試験の比率が全然違います。
九州大学は4大学で最も2次試験の比率が高く、広島大学も旧帝大ではないですが似たような配点です。
一方、長崎大学や鹿児島大学は共通テストの比率が高めになっています。
レベルの高い大学を目指せば目指すほど、2次試験の比率は高くなってくる。
東京大学は配点のうち、80%が2次試験です。
偏差値が高くなるだけではなく、2次試験の難しい問題を解かなくてはいけません。
上を目指す人は気合を入れて勉強しましょう。
では共通テストの配点を詳しく見ていきましょう。
各大学共通テスト配点比較
教科 | 九州 大学 | 広島 大学 | 長崎 大学 | 鹿児島 大学 |
---|---|---|---|---|
計 | 450 | 900 | 900 | 900 |
国語 | 100 (22.2%) | 200 (22.2%) | 200 (22.2%) | 200 (22.2%) |
数学 | 100 (22.2%) | 200 (22.2%) | 200 (22.2%) | 200 (22.2%) |
英語 | 100 (22.2%) | 200 (22.2%) | 200 (22.2%) | 200 (22.2%) |
理科 | 100 (22.2%) | 200 (22.2%) | 200 (22.2%) | 200 (22.2%) |
社会 | 50 (11.1%) | 100 (11.1%) | 100 (11.1%) | 100 (11.1%) |
配点比率は4つの大学で同じですね。
注意点は「社会」くらいでしょうか。
長崎大学は、「倫理」・「政治・経済」・「現代社会」でも受験できますが、他の3大学は「地理B」・「世界史B」・「日本史B」・「倫理・政経」でしか受験することは出来ません。
2次試験の配点を見ていきましょう。
各大学2次試験配点比較
教科 | 九州 大学 | 広島 大学 | 長崎 大学 | 鹿児島 大学 |
---|---|---|---|---|
計 | 700 | 1200 | 610 | 700 |
数学 | 250 (35.7%) | 400 (33.3%) | 300* (49.2%) | 200 (28.6%) |
英語 | 200 (28.6%) | 400 (33.3%) | 300 (49.2%) | 200 (28.6%) |
理科 | 250 (35.7%) | 400 (33.3%) | 300* (49.2%) | 200 (28.6%) |
面接 | 0 | 0 | 0 | 100 (14.2%) |
調査書 | 10 (1.6%) |
*長崎大学は数学と理科を1つ選択になります。
面接や調査書を除くと、
やはり長崎大学の配点が特徴的です。
数学と理科が選択なので、極端な話「数学を受験しなくてもいい」わけです。
長大歯学部は2次試験で数学を受けなくて良い!
数学Ⅲは計算練習を積めば簡単に得点できる科目。
とはいえ、演習時間のない現役生にとってはかなりありがたい。
理数の演習時間が取れない現役生は、長崎大学歯学部を考えてもいいかもしれません。
九州大学歯学部の入試科目・配点まとめ
今回は、九州大学歯学部の入試科目や配点を紹介してきました。
レベルが同じ大学(大阪大学・東北大学・北海道大学)や九州付近の国立大学(広島大学・長崎大学・鹿児島大学)とも比較しました。
他の大学と比較することで、志望校選びに向けてかなり有益な情報になったのではないでしょうか?
今回お話しした内容をまとめておくと、
九大歯学部の…
- 入試科目は共通テスト+数・英・理
- 「地学」は選択不可
- 「倫理」「政治・経済」「現代社会」は選択不可
- 2次試験の比率は60.9%と高め
- 面接は実施されるが、点数化はされない
- 同じレベルの大学(大阪大学や東北大学)とは配点がかなり似ている
- 長崎大学や鹿児島大学は共通テストの比率が高い
あなたの九州大学歯学部合格を心より祈っています!
あなたが九州大学の歯学部に合格するための勉強法をまとめました。次の記事を参考にしてください。
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