九州大学芸術工学部の入試科目や配点をまとめました!
「公式HPや他のサイトを見ても、いまいち分かりにくい」
と思ったことはありませんか?
そこで、この記事ではかなり分かりやすく表にするだけではなく、大事ことを強調して話していきます。
「九州大学芸術工学部の入試科目や配点」について、すべてが分かる記事になっています。
また、最後には他の大学の芸術工学部との入試科目・配点の比較を行っています。
芸術工学部が設置されている大学はかなり少ない。

この記事でわかること
- 九州大学芸術工学部の入試科目
- 九州大学芸術工学部の配点
- 九州大学芸術工学部の倍率
この記事を書いた人
中原 遼太郎
九大受験に特化した学習塾『竜文会』代表
『竜文会』開校後、初年度には国立大学医学部や九州大学に合格者を輩出。
2年目には旧帝大医学部にも合格!
九州大学の過去問を20年分以上分析して指導カリキュラムを作成。
九州大学医学部に現役合格した経験を生かして、『学習計画の作成』や『LINEでのいつでも相談』による1人1人のサポート・九州大学に特化したハイレベルな演習で「九大受験生」をサポート。
経歴
- ラ・サール高校卒業 (高校入学組中)主席・学校賞受賞
- 九州大学医学部医学科卒業
- 九大本試験 数学・理科 9割
- 駿台九大実践 3位
- 九大オープン 6位(数学1位)
※ すべて医学科の成績です - CBT 九大医学部で3位
- ブログ読者 36万人を突破!
もっと知りたい方は中原先生の紹介へ!
九州大学芸術工学部の入試科目
まずは九州大学芸術工学部の入試科目についてお話ししていきます。
芸術工学部には5つのコースが存在します。
- 環境設計コース
- インダストリアルデザインコース
- 未来構想デザインコース
- メディアデザインコース
- 音響設計コース
さらに、この5つのコースに加えて「学科一括」という受験先があります。

難易度もコースによって変わってきます。
- 環境設計コース(偏差値 52)
- インダストリアルデザインコース(偏差値 52)
- 未来構想デザインコース(偏差値 51)
- メディアデザインコース(偏差値 52)
- 音響設計コース(偏差値 55)
- 学科一括(偏差値 52)
※偏差値は駿台全国模試のA判定の偏差値
もちろん、合格最低点もコースによってかなり違います。
詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。
九州大学芸術工学部の共通テストの入試科目
では入試科目について詳しくお話ししていきます。
5つのコースと「学科一括」で6つの入口がありますが、入試科目がやや異なってきます。
共通テストは同じです。
2次試験は未来構想デザインコースのみ入試科目が異なります。
まずは共通テストの入試科目からお話ししていきます。
九大芸術工学部・共通テスト入試科目
教科 | 科目 |
国語 | 国語(現代文2題・古文・漢文) |
数学 | 数学ⅠA必須、数学ⅡB・簿記・情報(※)から選択(ほとんどの人は数学ⅠAと数学ⅡB) |
外国語 | 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1つ(リスニングあり) |
理科 | 物理、化学、生物、地学から2つ |
社会 | 世界史B、日本史B、地理B、倫理・政経から1つ |
※簿記や会計は高校で履修した者だけ可となっているので、ほとんどの人は数学ⅠAと数学ⅡBでの受験です。
社会は「倫理」や「政経」、「現代社会」を選択することはできません。
また、理科に関しては共通テストは「物理」・「化学」・「生物」・「地学」の4つから選ぶことができます。
しかし、2次試験で「地学」を選択することはできません。
注意しましょう。
九州大学で「物理」「化学」「生物」「地学」のどれでも受験できる学部
- 理学部
-
農学部
たった2つだけ。
それ以外の学部・学科は指定があるので、必ず確認しておきましょう。
九州大学芸術工学部の2次試験の入試科目
続いては、九州大学芸術工学部の2次試験についてお話ししていきます。
先ほどもお話ししたように、
未来構想デザインコースとそれ以外で2次試験の科目はやや異なっているので別々にお話しします。
九大芸術工学部・2次試験入試科目
教科 | 科目 |
数学 | 数学ⅠA ⅡB Ⅲ A(場合の数・確率・整数・図形)※1 B(ベクトル・数列)※2 |
外国語 | 英語、ドイツ語、フランス語(リスニングは例年出題なし) |
理科 | 物理は必須、化学、生物から1つ |
※1 データの分析は例年、出題されていません
※2 確率分布・統計は範囲外
※3 未来構想デザインコースの入試科目は下に記載します
九州大学公式HPより引用
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/admission/faculty/general/
理科の選択科目に特徴があります。
「物理が必須」で、残りを「化学」もしくは「生物」から選ぶことになります。
九大芸術工学部のほとんどのコースは物理が必須なので要注意!
九州大学で理科に指定がある学部・学科
物理・化学が必須
・医学部・医学科
・工学部のすべての学科
物理が必須
・医学部・保健学科―放射線技術科学専攻
・芸術工学部(未来構想デザインコースを除く)
化学が必須
・医学部・保健学科―検査技術科学専攻
数学は理系数学、英語は全学部共通問題で、
いわゆる「理系」の科目を受験することになります。
未来構想デザインコース2次試験入試科目
教科 | 科目 |
数学 | 数学ⅠA ⅡB Ⅲ A(場合の数・確率・整数・図形)※1 B(ベクトル・数列)※2 |
外国語 | 英語、ドイツ語、フランス語(リスニングは例年出題なし) |
理科 | 物理、化学、生物から2つ |
※1 データの分析は例年、出題されていません
※2 確率分布・統計は範囲外
九州大学公式HPより引用
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/admission/faculty/general/
未来構想デザインコースに関しては、理科に指定がありません。
「物理」・「化学」・「生物」から2つを選択することができます。
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九州大学芸術工学の配点
次に、九州大学芸術工学部の配点について話していきます。
- 環境設計コース
- インダストリアルデザインコース
- 未来構想デザインコース
- メディアデザインコース
- 音響設計コース
の5つのコースと「学科一括」で6つの入試がありますが、配点はどれも同じ。
(入試科目は未来構想デザインコースだけ違いますので、注意してください。)
九大芸術工学部 共通テスト配点
国語 | 数学 | 外国語 | 理科 | 社会 | 合計 |
100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 450 |
※900点を500点に圧縮
※外国語は50点はリスニング
九大芸術工学部 2次試験配点
数学 | 外国語 | 理科 | 合計 |
250 | 250 | 250 | 750 |
※ 面接は点数化されません
共通テスト・2次試験比率
共通テスト | 2次試験 | 合計 |
500点 (40.0%) |
750点 (60.0%) |
1250点 |
共通テストが450点(40.0%)、750点(60.0%)の1250点満点。
なんと、共通テストの社会が理系なのに100点と配点が大きい。
そのため、共通テストは500点満点になります。
九州大学の理系学部はほとんどが1150点満点。
芸術工学部では共通テストの社会が100点、2次試験の英語が250点(他の学部では200点)と配点が大きく、総合点も変わってきます。
英語の配点が大きい(250点満点)理系の学部・学科
- 芸術工学部(すべてのコース)
-
農学部
-
経済工学部(※)
※数Ⅲが出題されるので、一応記載しておきます。
他の学科の入試科目や配点を知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
九州大学の全学部(前期試験)の入試科目に関する情報をすべてまとめました。
九州大学芸術工学部は、2次試験の比率が高いのが特徴です。
2次試験の比率は60.0%で、全国的にもかなり2次試験の比率が高い学部です。

九州大学芸術工学部の倍率
九州大学・芸術工学部の倍率も簡単にお話ししておきます。
なお、芸術工学部では2020年の入試よりコース名が変更されたので、2020年からの倍率を載せておきます。
環境設計コースの倍率
年度 | 志願者 | 合格者 | 倍率 |
2022年 | 62 | 27 | 2.30倍 |
2021年 | 72 | 26 | 2.77倍 |
2020年 | 72 | 26 | 2.77倍 |
※倍率は少数第3位を四捨五入して求めています
インダストリアルデザインコースの倍率
年度 | 志願者 | 合格者 | 倍率 |
2022年 | 70 | 23 | 3.04倍 |
2021年 | 65 | 22 | 2.95倍 |
2020年 | 73 | 27 | 2.70倍 |
※倍率は少数第3位を四捨五入して求めています
未来構想デザインコースの倍率
年度 | 志願者 | 合格者 | 倍率 |
2022年 | 48 | 11 | 4.36倍 |
2021年 | 34 | 12 | 2.83倍 |
2020年 | 51 | 18 | 2.83倍 |
※倍率は少数第3位を四捨五入して求めています
メディアデザインコースの倍率
年度 | 志願者 | 合格者 | 倍率 |
2022年 | 96 | 22 | 4.36倍 |
2021年 | 72 | 22 | 3.27倍 |
2020年 | 85 | 21 | 4.05倍 |
※倍率は少数第3位を四捨五入して求めています
音響設計コースの倍率
年度 | 志願者 | 合格者 | 倍率 |
2022年 | 102 | 29 | 3.52倍 |
2021年 | 83 | 29 | 2.86倍 |
2020年 | 87 | 28 | 3.11倍 |
※倍率は少数第3位を四捨五入して求めています
学科一括の倍率
年度 | 志願者 | 合格者 | 倍率 |
2022年 | 76 | 21 | 3.62倍 |
2021年 | 107 | 21 | 5.10倍 |
2020年 | 58 | 22 | 2.64倍 |
※倍率は少数第3位を四捨五入して求めています
倍率は難易度を表しているわけではありません。
倍率を見て志望学部を決める、のは絶対にやってはいけないこと。
倍率が高い=難易度が高い、ではない!
ポイント
参考にするなら合格最低点にしましょう。
九州大学は問題が全学部共通なので、合格最低点が低い(合格最低点の得点率が低い)学部ほど難易度は低くなります。
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九州大学芸術工学部の入試科目と配点を他大学と比較
ここからは、九州大学芸術工学部の配点を他の大学(芸術工学部)と比べていきます。
さて、ここで問題が・・・
工学部はどこの大学にもあるのですが、芸術工学部がある大学は珍しい。
というか、ほとんどありません。
ネットでググっても、九州大学芸術工学部が1番規模が大きいようです。
なかなか芸術工学部はレアな学部のようですが、
- 千葉大学
- 名古屋市立大学
- 京都工芸繊維大学
この3つは芸術工学部を設置している国立・公立大学。
芸術工学部のある国公立大学は全国に4校だけ
この3つの大学のうち、
「千葉大学」・「名古屋市立大学」と入試科目や配点を比較していきたいと思います。
千葉大学との比較
まずは九州大学芸術工学部と千葉大学を比較していきます。
千葉大学工学部のデザイン学科(偏差値52)が芸術工学部と似たような学部なようです。
九州大学芸術工学部は偏差値が51〜55ですから、
コースによっては千葉大学よりも難しい、といった感じです。
共通テストと2次試験の比率の比較
大学 | 共テ比率 | 2次比率 |
九州大学 | 40.0% | 60.0% |
千葉大学 | 33.3% | 66.7% |
九州大学芸術工学部も2次試験の比率は高めですが、千葉大学はさらに高くなります。
なんと、67%!
共通テスト配点比較
教科 | 九州大学 | 千葉大学 |
計 | 500 | 450 |
国語 | 100 (20.0%) |
100 (22.2%) |
数学 | 100 (20.0%) |
100 (22.2%) |
英語 | 100 (20.0%) |
100 (22.2%) |
理科 | 100 (20.0%) |
100 (22.2%) |
社会 | 100 (20.0%) |
50 (11.1%) |
千葉大学は半分の450点に圧縮するオーソドックスな配点になっています。
ただし、1点だけ注意が必要。
千葉大学はリーディング:リスニングが4:1なので英語の内訳が微妙に違ってきます。
千葉大学芸術工学部は共通テストの英語でリーディング重視!
続いて2次試験の入試科目を見ていきます。
2次試験配点比較
教科 | 九州大学 | 千葉大学 |
計 | 750 | 440 |
数学 | 250点 (33.3%) |
300 (33.3%) |
英語 | 250点 (33.3%) |
300 (33.3%) |
理科 | 250点 (33.3%) |
300 (33.3%) |
九州大学と千葉大学の配点比率は全く同じです。
「数学」と「英語」と「理科」が全く同じ比率で、
特定の科目が強い人が得や損をしない理想的な配点。

名古屋市立大学との比較
続いては、名古屋市立大学の芸術工学部との比較です。
名古屋市立大学の芸術工学部には3つの学科があります。
- 情報環境デザイン学科(偏差値46)
- 産業イノベーションデザイン学科(偏差値46)
- 建築都市デザイン学科(偏差値46)
それぞれの学科で配点が全然違ってきます。
今回は、最も2次試験の比率の高い建築都市デザイン学科と比較をしていきます。
では比較していきましょう。
まず、共通テストと2次試験の比率です。
共通テストと2次試験の比率の比較
大学 | 共テ比率 | 2次比率 |
九州大学 | 40.0% | 60.0% |
名古屋市立大学 | 52.9% | 47.1% |
1番2次試験の比率が高い学科で47%、最も低い学科はなんと27%になります。
やはり偏差値の高い九州大学の方が2次試験の比率は高い傾向にありますね。
細かい配点を見ていくと、
共通テスト配点比較
教科 | 九州大学 | 名古屋市立大学 |
計 | 450 | 450 |
国語 | 100 (20.0%) |
100 (22.2%) |
数学 | 100 (20.0%) |
100 (22.2%) |
英語 | 100 (20.0%) |
100 (22.2%) |
理科 | 100 (20.0%) |
100 (22.2%) |
社会 | 100 (20.0%) |
50 (11.1%) |
2次試験配点比較
教科 | 九州大学 | 名古屋市立大学 |
計 | 750 | 400 |
数学 | 250点 (33.3%) |
200 (50.0%) |
英語 | 250点 (33.3%) |
200 (50.0%) |
理科 | 250点 (33.3%) |
ポイント
名古屋市立大学では理科の出題がありません。
数学と英語だけです!
しかも、残りの2つの学科に関しては、「実技」があります。
名古屋市立大学芸術工学部は2次試験で理科がない代わりに、実技がある!

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九州大学芸術工学部の入試科目・配点まとめ
ここまで芸術工学部の入試科目や配点についてお話ししてきました。

今回お話しした内容をまとめておくと、
九大芸術工学部の...
- 科目は共通テスト+数・英・理
- 2次試験で「物理」が必須のコースがある
- 「倫理」「政治・経済」「現代社会」は選択不可
- 2次試験の比率は60.0%と高め
さて、これで情報収集は終わりです。
今からは勉強をして合格可能性を1%でも上げていきましょう。
大学に合格するために最強の戦略を知っていますか?
それはいますぐに始めること!
「明日やろうはばかやろう」ですよ。
あなたが九州大学の芸術工学部に合格するための勉強法をまとめました。
次の記事を参考にしてください。
九州大学の他の学部・学科の入試科目や配点が知りたい場合は次の記事を参考にしてください!