九州大学 入試情報

【2022年】九州大学の合格最低点を徹底分析!下がった理由を分析

「2022年の九州大学の合格最低点が知りたい!」

 

というあなたのために、

この記事では、「2022年の九州大学の合格最低点」について私が考えるすべてのことをお話ししていきます。

 

ただ合格最低点を載せるだけではありません

 

  • 前の年と比べてどうなのか?
  • なぜ、そのような合格最低点になったのか?
  • それぞれの科目で何点ずつくらい取ればいいのか?
  • 今後、合格最低点はどうなるのか?

 

といったことまで深く考えていきます。

合格最低点をどのように捉え、「合格するためにはどのようにすればいいのか」が分かるようにお話ししていきます。

 

この記事でわかること

  • 2022年の九州大学合格最低点
  • 2022年の九州大学合格最低点の考察
  • 2022年の九州大学合格平均点

 

この記事を書いた人

中原先生正方形

中原 遼太郎

九大受験に特化した学習塾『竜文会』代表

『竜文会』開校後、初年度には国立大学医学部や九州大学に合格者を輩出。

2年目には旧帝大医学部にも合格!

九州大学の過去問を20年分以上分析して指導カリキュラムを作成。

九州大学医学部に現役合格した経験を生かして、『学習計画の作成』や『LINEでのいつでも相談』による1人1人のサポート・九州大学に特化したハイレベルな演習で「九大受験生」をサポート。

経歴

もっと知りたい方は中原先生の紹介へ!

※ 当ブログでは、九大受験生や親御様の悩みをリサーチした上で、表面的な悩みだけでなく根本的な悩みを解決できるようなコンテンツ制作を心がけています。コンテンツ制作は、中原遼太郎(九州大学医学部卒・竜文会代表)が担当。制作の流れや想いに関しては、コンテンツ制作ポリシーページを参考にしてください。

 

九州大学合格最低点2022年〜前期〜

では、いきなり2022年の九州大学合格者最低点を発表します。

中原先生
主に前期試験について記載しています。後期試験については、記事の後半でまとめていますのでそちらを見てください。

 

2022年合格最低点一覧

学部 学科 合格最低点
(得点率)
昨年比


物理学科 644.50
(56.0%)
−13.5
化学科 626.50
(54.5%)
−33.5
地球惑星
科学科
628.50
(54.7%)
−19.0
数学科 649.00
(56.4%)
−35.5
生物学科 608.00
(52.9%)
−42.5


医学科 852.00
(74.1%)
+28.0
生命科学科 699.50
(56.0%)
−55.0
保健学科
看護学専攻
461.40
(54.3%)
−59.1
保健学科
放射線技術科学専攻
586.50
(51.0%)
−19.5
保健学科
検査技術科学専攻
548.00
(47.7%)
−34.5
歯学部 630.50
(54.8%)
−3.0


臨床薬学科 724.50
(63.0%)
−36.0
創薬科学科 694.50
(60.4%)
+24.5


Ⅰ群 684.50
(59.5%)
−10.5
Ⅱ群 645.00
(56.1%)
−10.0
Ⅲ群 651.50
(56.7%)
−6.5
Ⅳ群 639.50
(55.6%)
−6.5
Ⅴ群 675.50
(58.7%)
−7.0
Ⅵ群 642.50
(55.9%)
−16.0




環境設計
コース
691.00
(55.3%)
+6.75
インダストリアル
デザインコース
686.00
(54.9%)
+11.5
未来構想
デザインコース
705.25
(60.0%)
+54.2
メディア
デザインコース
778.75
(62.3%)
+31.0
音響設計
コース
778.75
(62.3%)
+30.3
学科一括 740.50
(59.2%)
+22.0
農学部 639.75
(53.3%)
−17.0
文学部 463.00
(61.7%)
−1.3
教育学部 662.00
(57.6%)
−39.0
法学部 558.25
(62.0%)
+10.8



経営学科 693.25
(60.3%)
−2.5
経済工学科 615.25
(51.3%)
−9.5
共創学部 980.20
(65.3%)
−8.8

 

各学部・学科毎に入試科目や配点が違います。

なので、学部毎の難易度を比較したい時は( )内の得点率を参考にしてください。

また、次の記事では過去2年間の合格最低点の平均を計算し、ランキングを作っています。

 

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各学部10年分!合格最低点まとめ

 

2022年九州大学合格最低点の考察

ここからは、2022年の九州大学合格最低点について考察していきます。

2021年と比較して、どのように変わったのか?

また、その理由はなぜなのか?

中原先生
これから九州大学を目指す受験生には絶対に読んでほしい。

 

2022年の合格最低点は全体的に下降傾向

まず2021年と比べると、ほとんどの学部・学科で合格最低点は下降傾向です。

2021年の合格最低点と比較すると

 

2021年との合格最低点比較

学部 学科 昨年比
理学部 物理学科 −13.5
化学科 −33.5
地球惑星科学科 −19.0
数学科 −35.5
生物学科 −42.5
医学部 医学科 +28.0
生命科学科 −55.0
保健学科
看護学専攻
−59.1
保健学科
放射線技術科学専攻
−19.5
保健学科
検査技術科学専攻
−34.5
歯学部 −3.0
薬学部 臨床薬学科 −36.0
創薬科学科 +24.5
工学部 Ⅰ群 −10.5
Ⅱ群 −10.0
Ⅲ群 −6.5
Ⅳ群 −6.5
Ⅴ群 −7.0
Ⅵ群 −16.0
芸術
工学部
環境設計コース +6.75
インダストリアル
デザインコース
+11.5
未来構想デザインコース +54.2
メディアデザインコース +31.0
音響設計コース +30.3
学科一括 +22.0
農学部 −17.0
文学部 −1.3
教育学部 −39.0
法学部 +10.8
経済
学部
経営学科 −2.5
経済工学科 −9.5
共創学部 −8.8

 

全部で32の学部・学科のうち、23の学部・学科で合格最低点が下がっています。

しかも、2021年もほどんど全ての学部・学科で合格最低点が下がったのにも関わらず。

ここ3年間で九州大学の合格最低点は下がり続けています。

 

中原先生
2010年代の入試と比較すると、100点も下がった学部もあります

 

合格最低点が上がった学部

ほとんどの学部・学科で合格最低点は下がったと言いましたが、逆に上がった学部・学科もあります。

 

2022年に合格最低点が上がったのは、

 

2022年 合格最低点が上がった学部

学部 学科 昨年比
医学部 医学科 +28.0
薬学部 創薬科学科 +24.5
芸術
工学部
環境設計コース +6.75
インダストリアル
デザインコース
+11.5
未来構想デザインコース +54.2
メディアデザインコース +31.0
音響設計コース +30.3
学科一括 +22.0
法学部 +10.8

 

芸術工学部などは定員が20名程度と少なく、受験生のレベルにかなり影響を受けます。

つまり年によって合格最低点がかなり変動することがあります。

 

定員の少ない学科は合格最低点の変動が激しい

定員の少ない学科は合格最低点の変動が激しい

 

それに対して、医学部医学科は定員が110名と多く、受験生のレベルに影響を受けにくいです。

しかし合格最低点は+28点と、かなり上昇しています。

これは数学がかなり難しかったにも関わらず、理科がやや簡単になったことで

医学科を受験するレベルの生徒が理科の点数を一気に伸ばせたことが原因でしょう。

 

正直、合格最低点なんてどうなるか分かりません。

問題の難易度が上がったから合格最低点は下がるだろう、というのは普通ですがそうなる保証はどこにもありません。

たまたま受験生のレベルが高い、なんてこともありえます。

後から話しますが、合格最低点が跳ね上がっても合格する!

という力をつけておきましょう。

 

2022年の合格最低点が下がった理由

なぜほとんどの学部・学科で合格最低点が下がったのでしょうか。

 

その理由は2つ。

合格最低点が下がった理由

  • 共通テストの難化
  • 2次試験の数学の難化

 

まず、2022年は共通テストがかなり難化しました。

共通テストボーダーもかなり低下。

 

特に難しかったのは、数学と化学。

平均点としては、

数学ⅠAが37.96点(前年−19.72点)、数学ⅡBが43.06点(前年−16.87点)。

化学が47.63点(前年−9.96点)。

これに加えて国語も110.26点(前年−7.25点)とやや難化。

よって共通テスト全体で平均点が前年と比べて−48点となり、大幅に平均点ダウン。

共通テストは2022年にかなり難化

2022年共通テストはかなりの難化

 

これが合格最低点が下がった大きな理由の1つです。

 

2つ目の理由は、「2次試験の数学の難化」

2022年は九州大学の数学がかなり難しい年でした。

京都大学や大阪大学よりもはるかに難しく、旧帝大らしさを存分に出してきたような問題。

数学がやや得意な人もかなりてこずったはずです。

 

2022年九州大学数学の分析をもっと知りたい場合は次の記事を参考にしてください。

 

九大模試数学1位が2022年の九大数学を本気で分析!

 

2022年の合格最低点を通じて

2次試験では、理科と英語がかなり解きやすくなりました。

そのおかげで、数学がかなり難しかったにも関わらず合格者最低点の低下は最小限に止まったはず。

 

ポイント

2022年の九州大学入試を通じて思ったのは、

特定の科目に依存していてはだめ!

ということ。

 

「理科は苦手だけど、数学でカバーする」と意気込んでいる人にとっては、かなり厳しい試験でした。

2022年の数学は、「ちょっと得意」のレベルでは歯が立ちません。

 

数学で安定して高得点を取るのはかなり難しいことです。

理科や英語と違って、数学はとてつもなく難化することがあります。

そうなった場合は、「数学がかなり得意」でないと高得点を取るのは難しい。

数学に依存するのは絶対にやめたほうがいいです。

 

大学入試は年によって難易度に変化があるので数学だけが得意だと危険!

「数学が得意」なだけでは年によっては超危険!?

 

2022年のように、特定の科目だけかなり難しくなるというのは大学受験ではよくあること。

そんな次の年には、予備校で「数学があれだけ難しくならなかったら合格したのに」と言っている人がいるのが簡単に想像できます。

そんなタラレバはありません。

不合格は不合格。

 

中原先生
「数学が難しくなっただけ」で人生が1年間も変わるなんて、バカらしいですよ? 受験を運ゲーにしないためにも、全科目満遍なく勉強しましょう。

 

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九州大学2022年合格者平均点

ここまで合格最低点についてお話ししてきましたが、合格最低点を目標にするのはやめたほうがいいです。

どうせ目標にするなら、「合格者平均点」にしておきましょう。

 

ということで、2022年の「合格者平均点」を載せておきます。

 

2022年 合格者平均点

学部 学科 合格者平均点
(得点率)
理学部 物理学科 710.93
(61.8%)
化学科 707.22
(61.5%)
地球惑星科学科 688.19
(59.8%)
数学科 737.87
(64.2%)
生物学科 654.24
(56.9%)
医学部 医学科 904.36
(78.7%)
生命科学科 760.85
(60.9%)
保健学科
看護学専攻
522.14
(61.4%)
保健学科
放射線技術科学専攻
645.05
(56.1%)
保健学科
検査技術科学専攻
624.90
(54.3%)
歯学部 689.04
(59.9%)
薬学部 臨床薬学科 779.33
(67.8%)
創薬科学科 746.32
(64.9%)
工学部 Ⅰ群 739.96
(64.3%)
Ⅱ群 690.54
(60.0%)
Ⅲ群 715.81
(62.2%)
Ⅳ群 673.28
(58.5%)
Ⅴ群 718.55
(62.5%)
Ⅵ群 691.82
(60.2%)
芸術
工学部
環境設計コース 741.98
(59.8%)
インダストリアル
デザインコース
726.00
(58.1%)
未来構想
デザインコース
732.18
(58.6%)
メディア
デザインコース
839.84
(67.2%)
音響設計コース 846.22
(67.7%)
学科一括 781.07
(62.5%)
農学部 704.62
(58.7%)
文学部 496.81
(66.2%)
教育学部 704.22
(67.1%)
法学部 597.05
(66.3%)
経済
学部
経営学科 734.16
(69.9%)
経済工学科 674.99
(56.2%)
共創学部 1049.08
(69.9%)

 

当たり前ですが、「合格者平均点」は合格最低点と比べるとかなり高めになります。

目標にするならこの点数をおすすめします。

中原先生
合格者平均点を取れるように勉強することで、本番に多少失敗しても落ちることはなくなります。

 

合格最低点の今後

これから、合格最低点はどのようになっていくのでしょうか?

正直にいうと分かりません笑

 

ただ、センター試験が共通テストになって点数が取りにくいのは事実です。

さらに九州大学の数学は最近ずっと難化し続けています。

英語も2021年にいきなり出題形式が変わったりと、新しい時代に入っているのかもしれません。

九州大学入試の今後は予測不能?

変化の時代!今後の合格最低点は予測不能!

 

「問題が難しくなるから、もっと高いレベルまで勉強しよう」という姿勢が大事です。

まあ簡単な話ですが、どんな問題でも解くことができれば絶対に合格します。

 

「標準レベルを仕上げとけばなんとかなる」といったアドバイスを真に受けるのはやめましょう。

高校3年間という時間を有意義に使って、少しでも高いレベルに到達する!

この姿勢が大事になってきます。

 

九州大学合格最低点2022年後期試験

最後に、「後期試験の合格最低点」をまとめておきます。

 

2022年後期試験 合格最低点

学部 学科 合格者平均点
(得点率)
工学部 Ⅰ群 535.50
(76.5%)
Ⅱ群 481.50
(68.8%)
Ⅲ群 504.50
(72.1%)
Ⅳ群 458.50
(65.5%)
Ⅵ群 514.00
(73.4%)
農学部 514.50
(64.3%)
文学部 366.75
(69.9%)
法学部 451.25
(75.2%)
経済
学部
経営学科 359.00
(71.8%)
経済工学科 313.40
(54.0%)

 

九州大学から公表されていない学部・学科に関しては記載していません。

 

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九州大学合格最低点2022年まとめ

今回は「2022年の合格最低点」についてお話ししてきました。

 

最後に念を押しておきますが、大事なのは「合格最低点」は参考程度にする程度です。

「合格最低点」を目標に勉強していたら落ちます。

余裕を持って合格するためにも、「合格者平均点」を目標に勉強しましょう!

 

九州大学に合格する勉強法をまとめた記事を載せておきます。

ぜひ参考にして、合格のために頑張ってください。

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中原 遼太郎

ラ・サール高校から九州大学医学部医学科へ現役合格。医師国家資格所持するも、多くの受験生を難関大学に合格させるべく教育業界を選択。この度、自分の理想とする教育を生徒に少しでも提供するべく、個人で塾の開校に至る。 現役合格を目指し、熱い想いで指導に携わる。

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