九州大学 勉強法

九州大学・化学の出題傾向や難易度を徹底分析〜出し惜しみは一切なし〜

「九州大学の化学の難易度を知りたい!」 

「九大の化学ってどんな問題が出るの? 

 

と気になっているあなた。 

 

中原先生
もしかしたら、とってもラッキーかもしれません! 

 

なんと『九州大学の化学』の過去問10年分を徹底的に分析しました。 

そして分析結果を今から発表していきます。 

 

『九州大学・化学の頻出分野』『九州大学・化学の問題の難易度』といったことから、『何点とれば合格できるのか』といったことまで徹底的にお話ししていきます。 

 

こういってはあれですが、、、 

正直予備校の㊙︎情報より詳しいかもしれません笑 

(予備校が生徒を集めるために隠し持っている情報を惜しみなく出していくのですから、正直私はバカかもしれませんね笑 

 

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騙されたと思って、最後まで読んでください。 

絶対にあなたの『九大合格』に役立ちます。 

 

この記事でわかること

  • 九州大学 化学の「出題傾向」 
  • 九州大学 化学の「難易度」 
  • 九州大学 化学の「目標得点」 
  • 九州大学 化学の「対策」 

 

この記事を書いた人

中原先生正方形

中原 遼太郎

九大受験に特化した学習塾『竜文会』代表

『竜文会』開校後、初年度には国立大学医学部や九州大学に合格者を輩出。

2年目には旧帝大医学部にも合格!

九州大学の過去問を20年分以上分析して指導カリキュラムを作成。

九州大学医学部に現役合格した経験を生かして、『学習計画の作成』や『LINEでのいつでも相談』による1人1人のサポート・九州大学に特化したハイレベルな演習で「九大受験生」をサポート。

経歴

もっと知りたい方は中原先生の紹介へ!

※ 当ブログでは、九大受験生や親御様の悩みをリサーチした上で、表面的な悩みだけでなく根本的な悩みを解決できるようなコンテンツ制作を心がけています。コンテンツ制作は、中原遼太郎(九州大学医学部卒・竜文会代表)が担当。制作の流れや想いに関しては、コンテンツ制作ポリシーページを参考にしてください。

 

 

 

九州大学化学の概要

まずは、九州大学の化学がどんな試験か見ていきましょう。 

 

試験時間 75分
大問数 5問
難易度 標準〜やや難
点差 つきやすい

 

九州大学・化学の制限時間

九州大学の化学は75分で5題。 

 

正確に言いますと、理科2科目で150。単純に考えると1科目75分です。 

ただ、物理を早く終わらせて化学に時間を割こうという考えは持たない方がいいです。 

物理も中々時間がかかりますから75分で5題」を解くことを前提に過去問は解いていきましょう。 

 

九州大学・化学の大問数

九州大学の化学は大問が5つ! 

 

ただ少し注意が必要です。 

2013年入試より前は大問数が6つでした。 

さらに2021年には大問数が4つになっています。 

中原先生
この年だけかなり変則的でした

 

大問数が5つでも6つでも全体のボリュームにそこまで変化はありません。 

ただ、5つになった最近の方が取り組みやすい気はしますね 

1つの大問あたり15分!とわかりやすいからでしょうか。 

6問の時は1つあたりは少なくても、やはり1題あたりにかけられる時間が少なく、

難しい問題に当たると10分ちょっとで解くのは厳しいことが多々ありました。 

 

九州大学・化学は点差がつきやすい

九州大学の化学は点数差がかなりつきやすい試験です。 

 

100点を取りやすい! 

 

これが九州大学の化学です。 

 

100(125点満点)っていったら8割! 

正直、理系数学で8割を取るのは至難の技 

最近なんて難易度が急騰していて、学部によっては5割取れていれば大丈夫 

なんて試験になっています。 

 

それに比べて化学は8割が現実的に狙えます。 

 

あ、ちょっと待った! 

勘違いしてほしくはありません。 

8割を簡単に取れる試験ではありません。

あくまで、『8割を取りやすい試験』です。 

簡単に取れるのでは絶対にないので、勘違いしないでくださいね。 

 

ここだけの話ですが、 

意外と九州大学の化学で100点を超えてる人って少ないんですよね。 

年によってはほとんどいないなんてことも、、、 

 

いや〜もったいない。 

理系数学なんて勉強せずに化学にもっと時間を割いた方がいいのでは? 

と思ってしまうほどです。 

中原先生
点数の伸び率は絶対に化学の方がコスパ最強!

 

九州大学・化学の基本的な出題方針

九州大学・化学の出題傾向についてお話しする前に、『基本的な出題方針』についてお話ししていきます。 

 

先ほど、九州大学の化学は5問と言いましたが、 

次の表のような出題になることがほとんどです。 

 

九大化学出題方針

大門 分野
第1問 理論化学
第2問 理論化学
第3問 理論+無機化学
第4問 有機化学(脂肪属・芳香属) 
第5問 有機化学(高分子化合物) 

 

これからお話をしていく中で、この出題方針はかなり大事になってきます。 

中原先生
なんとなくでいいので頭に入れてこれから先を読み進めてください! 

 

九州大学・化学の出題傾向

ここからは、九州大学・化学の出題傾向についてお話ししていきます。 

 

毎年絶対に出る分野があるなら、重点的に取り組まないのはもったいない。

 

私が2013年〜2022年の10年分を分析したデータを包み隠さずに発表します。

これからの勉強に役立ててください。

 

九大化学頻出単元ランキング

順位 単元 問題数
1位 高分子化合物 10.25 
2位 反応の速さと化学平衡 6.5
3位 無機化学 6.25
4位 有機化学(芳香属化合物) 6問 
5位 有機化学(脂肪属化合物) 5.25

 ※集計する際に、2021年は大問数が4つだったので1つの大問を1.25問として計算しました。 

 

ちなみに6位以下は、 

順位 単元 問題数
6位 酸化還元・電気分解 3.3
7位 化学結合と結晶 3問
8位 化学反応とエネルギー 2.85

と続きます。 

 

1つの分野だけでなく、たくさんの分野から出題されている大問もたくさんありました。 

その場合は2022年の第1問のように、

前半は「物質の構成粒子」、後半は「酸化還元・電気分解」として0.5問ずつ処理した問題もあります。 

 

九大2021年第1問

九州大学 化学 2021年第1問

⬇︎

「物質の構成粒子」→0.5点 「酸化還元・電気分解」→0.5点

 

その一方、無機化学+立方格子の密度を求める問題が合わさっているとき。 

ほとんどが無機化学の知識で解ける大問でしたら、「無機化学」1問としてカウントしております。 

 

なので、出題傾向は目安として考えてください。 

 

ポイント

特に、理論化学などは1問(小問)だけ「酸と塩基」の知識を使うなんて問題もたくさんあります。 

つまり、頻出分野だけを勉強しても点数は中々伸びません 

頻出単元を重点的に勉強することは大事ですが、すべての分野を満遍なく勉強してようやく100点越えが見えてくるのを忘れないように! 

 

九州大学・化学の頻出単元 
高分子化合物

まずは、最頻出単元の『高分子化合物』。 

過去10年間で出題されなかった年は1年たりともありません。 

つまり毎年絶対に出題されています 

 

ここだけの話ですが、 

九州大学・化学の『高分子化合物』はラッキー問題。 

1番簡単に得点することができます。 

 

例えば、2021年の第3問。 

ポリエチレンテレフタラートを始めとする「合成高分子化合物」についての出題でした。 

なんとほとんどが知識問題 

暗記していればこの大問は8割は取れます。 

 

しかも前半なんて簡単な穴埋め。 

 

九大2021年第3問

2021年 九州大学化学 第3問

2021年 九州大学化学 第3問

 

「受験勉強頑張ってきたご褒美に点数あげるから、しっかり取ってね!」と言わんばかりの問題です。 

 

『高分子化合物』が苦手な受験生が多いのって気のせいでしょうかね? 

生徒見てると、みんな苦手って言ってるんですよね笑 

まあ、理由は簡単。 

暗記すれば取れる分野なので、単純に努力不足。 

「なんとか覚えて点数をとってやろう」という気持ちの欠如ですね笑 

 

やれば満点取れるのに・・・と毎年悲しみながら、しつこくアドバイスしています! 

 

 九州大学・化学の頻出単元 
 反応の速さと化学平衡

2番目の頻出分野は、『反応の速さと化学平衡』。 

 

実を言いますと、私はこれが最も注目すべき単元だと思っています。 

 

理論化学は全部で9単元。 

その中から組み合わせて毎年2題(もしくは3題)が出題されます。 

まあ簡単に言いますと、出題範囲の候補が多いわけです。 

 

そんな中、10年間で6.5題。 

つまり、2年に1度は出題されているのは注目すべきことでしょう。 

 

『化学平衡』なんてまあ、受験生が苦手! 

なんで受験に頻出の分野って受験生が苦手な分野ばっかりなんですかね笑 

(さっきの『高分子化合物』もそうですが・・・) 

だからこそ差がしっかりつくんでしょうけど! 

 

『ルシャトリエの原理』と『平衡定数・圧平衡定数の計算』さえマスターしておけば高得点が狙えます! 

中原先生
まあ、それが難しいから苦手な人が多いんですが笑 

 

例えば、2020年の第1問 

 

九大2020年第1問

2020年 九州大学化学 第1問

2020年 九州大学化学 第1問

2020年 九州大学化学 第1問

 

後半のアレニウスの式は知らない人にはきついかもしれません。 

ただ、問1は『ルシャトリエの原理』をしっかり理解しておけば簡単ですし、

問2の計算も簡単です。 

 

中原先生
最低でも、『ルシャトリエの原理』はマスターしておきたいものですね

 

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九州大学・化学の頻出単元 
無機化学

頻出単元の第3位は無機化学! 

 

「あれ、無機ってあんなに多いのに全然出てないじゃん」 

と思ったかもしれません。 

 

ごめんなさい! 

実は無機ってもっと出題されています。 

ただ、基本的には理論化学と絡めて出題されるので線引きが難しいんですよね。 

 

例えば、次のような問題。 

 

九大2020年第2問2020年 九州大学化学 第2問

 

『酸化還元・電気分解』からの出題です。 

穴埋め問題の〔 ア 〕で、「Znが錯イオンを形成する」という無機化学の知識が問われています。 

 

2017年第3問のような『無機化学』の比率が高めの問題ももちろん出題されます。 

 

九大2017年第3問

2017年 九州大学化学 第3問

2017年 九州大学化学 第3問

 

ただこの大問でも、問5で理論化学の『緩衝溶液』の知識が問われます。 

 

ポイント

なので基本的には無機化学だけ勉強するのでは足りません。

理論化学をある程度取れるまで勉強して、無機化学の知識があれば得点につながるといった感じでしょうか・・・。 

 

とはいえ頻出単元ですし、理論と絡めた出題も含めればかなりの配点になるので勉強は必須です。 

 

九州大学・化学の頻出単元 
有機化学(芳香属化合物

第4位は、『有機化学(芳香属化合物)』 

 

出題形式は、基本的に構造決定問題です。 

「最初にCとHとOの比を求めて、分子式を出して・・・」 

といったやつです。 

 

九大2019年第4問

2019年 九州大学化学 第4問

2019年 九州大学化学 第4問

 

(化学にしては)長〜い文章を読んで、化合物の構造を決めていくわけです。 

またまた受験生が苦手なやつですね。 

「最初は分かるんですけど、途中からごちゃごちゃになってよく分かりません笑」なんて声をよく聞きます。

 

後で話しますが、九州大学の有機化学ってめちゃくちゃ簡単なんですよね。 

中原先生
しかも出題頻度も高いという。。 

 

九州大学・理系数学の頻出単元 
 有機化学(脂肪属化合物)

第5位は、『有機化学(脂肪属化合物)』 

 

基本的には、『有機化学(芳香属化合物)』と似たような出題になります。 

つまり、構造決定問題 

ただ、こちらに関しては構造決定が苦手でも知識だけで解ける大問もたま〜に出題されます。 

 

2018年の第3問がそうですね。 

 

九大2018年第3問

2018年 九州大学化学 第3問

2018年 九州大学化学 第3問

2018年 九州大学化学 第3問

2018年 九州大学化学 第3問

 

この大問は、『エステル』と『油脂とセッケン』の知識さえあれば解けます。 

構造決定が苦手でも関係ありません。 

中原先生
知識と簡単な計算問題だけ! 

 

だから、構造決定問題が苦手でも有機化学は諦めないでもらいたい。 

『高分子化合物』も知識だけで解けますし、『脂肪属や芳香属化合物』でも知識問題は出題されます。 

諦めずに頑張りましょう。 

 

九州大学・理系数学で頻出ではないが注意する単元

これまでは、『九州大学・化学の頻出分野』についてお話ししてきました。 

 

ここからは、『九州大学の化学で高得点を取るために大事な単元』についてお話ししていきます。 

悲しいことに頻出単元だけを勉強していても高得点は狙えません。 

中原先生
そんな簡単に九大に入ることはできないので当然ですが笑

 

ただ、大事な分野を重点的に勉強することはやはり大事です 

あなたの点数をさらに伸ばすべく、もう少し『重要単元』についてお話ししていきますね。 

 

九州大学・化学で注意したい単元 
 物質の構成粒子

まずは、『物質の構成粒子』です。 

 

 そう、化学基礎の最初に習う単元ですね。 

「イオン化エネルギー」とか「原子半径」とか化学の基本的なことを習う単元です。 

 

「え、あんな単元が入試に出るの?」 

と思われるかもしれません。 

 

それが、意外と出るんですよね。 

 

九大2015年第1問

2015年 九州大学化学 第1問

2015年 九州大学化学 第1問

 

例えば2015年の第1問なんてほとんどが『物質の構成粒子』の内容 

配点が25点なので、全体の20%もの得点を確保することができます。 

 

他の年度でも、穴埋め問題で4〜5問出題されたりします。 

中原先生
簡単に得点源になる分野なので頑張って取り組みましょう! 

 

九州大学・化学で注意したい単元 
化学結合と結晶

次に注意したい単元は、『化学結合と結晶』です。 

 

またまた化学基礎の最初らへんに習う単元ですね。 

「分子間力」とか「水素結合」、あとは「立方格子の密度の計算」などが含まれます。 

この分野は穴埋めで出されたり、ちょっと密度の計算をさせたりといった感じで出題されることが多いです。 

 

10数点出ることはレアですが、毎年数点分は出題されている印象です。

 

九大2016年第1問2016年 九州大学化学 第1問

 

2016年の第1問でも出題されています。 

このように穴埋めで出題されることが多いですね。

中原先生
ちなみに、この大問は『化学結合と結晶』の知識で20点/25点も取れます!

 

『中和』とか『酸化還元』といった、化学の華となる単元に力を入れたがるのは分かります。 

内容も難しいですし、割く時間が多めになるのも当然でしょう。 

 

しかし入試には他の分野も出題されますし、どんな問題で得点しても1点は同じです。 

だったら、簡単に得点できるところを固めた方がよくないですか?

 

九州大学・化学で注意したい単元 
『酸化還元・電気分解

最後に、『酸化還元・電気分解』をあげておきます。 

 

高校生が化学で最初につまづく単元ですね。 

反応式は覚えないといけない、計算はしないといけない、ということで苦手な人はかなり多いと思います。 

 

『化学平衡』もそうですが、こういう単元こそ入試には出たりするんですよね。笑 

 

『酸化還元・電気分解』は大問単位での出題は珍しいです。 

 

『酸化還元・電気分解』が大問単位で出題された年 

  • 2020年第2問 
  • 2013年第2問 
  • 2012年第3問 

 

ただ、各大問でちょっとずつ出題されることがあります。

例えば2022年の第1問は問4〜6が、『酸化還元・電気分解』からの出題になっています。 

 

九大2022年第1問2022年 九州大学化学 第1問

 

このように計算問題として各大問に『酸化還元・電気分解』の問題が出されることは多いです。 

 

つまり、計算問題を得点したいなら絶対に勉強しないといけない単元ということです。

 

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九州大学・化学の難易度

さて、ここからは九州大学・化学の難易度についてお話ししていきます。 

この記事の前半で、「九州大学・化学の難易度は標準〜やや難」とお話ししました。 

中原先生
ここからは、これをさらに詳しく説明していきたいと思います

 

ネットやSNSで「九大の化学は標準問題をやっていたら解ける」と書いてあるのを見かけますが、

そんな人に限って70点とか80点しか取れていません。(説得力が全くありませんね笑 

まあ、そんな点数でも普通に合格はできるのですが・・・。 

「標準問題だけやってたら解ける」ほど簡単なら、合格最低点が5割(医学科除く)になるなんてありえません。 

化学だけでも9割取れれば、そんな点数にはならないわけです。 

 

話はそれましたが、「標準問題」と言われている九州大学の化学がどれほどの難易度なのかを詳しくお話ししていきたいと思います。 

 

では以下の表をご覧ください。 

 

九大化学の難易度の基準

簡単 九大受験生なら誰でも解ける問題。『セミナー』をやっていれば解ける 
やや簡単 典型的な問題。合格したいなら確実に得点したい問題。『セミナーなどの発展問題』『重要問題集のA問題程度』
標準 合否の境目になる問題。『重要問題集のA問題は完璧・B問題も取り組みたい』
やや難 合否には影響しない問題。『重要問題集のB問題は完璧にスラスラ解ける』
九大受験生のほとんどが解けない問題 。

※九大を受ける受験生のレベルをもとに作成 

 

過去10年分の九州大学の化学の問題を解いて、5段階で難易度ごとに分けました。 

先ほど言った「標準〜やや難レベル」は大学受験全体を通じてのレベルです。 

 

具体的には上の表でいう『標準』に該当します。

 

九州大学・化学の難易度は『標準』が多い

まず、九州大学の化学は『標準』の問題が多いのが特徴。 

『やや難』や『難』といったレベルの大問はほとんど見かけません。 

中原先生
『難』に関しては全くありません

 

これはあくまで大問ごとのお話しです。小問の中には『やや難』の問題は見られます。 

 

ですので、九州大学の化学はすべての大問が得点源になるような問題になっています。 

(数学みたいに、全く解けないような問題は基本的にありません。) 

 

では、この難易度についてもう少し詳しく見ていきましょう。 

 

年度ごとの難易度内訳  

  簡単 やや簡単 標準 やや難
2022 4
2021 3 0 0
2020 0 1 0 0
2019 1 3 1 0
2018 3.5 0.5 1

 

過去5年間の大問ごとの難易度を集計して、表にしました。 

 

例えば2022年だと、『簡単』な問題が1題で、残りの4題は『標準』レベルということです。 

0.5となっているのはやや簡単〜標準のようなレベルの大問があったことを示します。 

 

表を見てもらったら分かると思いますが、『標準』もしくはそれより簡単な大問ばかり。 

『やや難』や『難』の大問はほとんどありません。 

 

中原先生
これが九州大学の化学の特徴です

 

『やや難』の問題もある!

ただ注意して欲しいのが、大門の中には『やや難』レベルの問題も含まれていることがあります。 

 

九大2021年第1問2021年 九州大学化学 第1問

 

九大2012年第3問(また,反応後の〜部分)2012年 九州大学化学 第3問

 

これらの問題は『やや難』レベルに該当します。 

このように大問ごとでは難しくなくても、『やや難』の問題が随所で出てくるのが特徴です。

 

このため、8割までは伸ばせても

8割→9割、もしくはそれ以上に伸ばそうとなるとかなり難しかったです。

(過去形になっている理由は、次の項で説明します。) 

随所に散りばめられている『やや難』の問題を解けなければいけませんから、相当な演習量が必要なわけです。

 

「8割取るのはなんとかなるけど、9割に伸ばそうと思ったらかなり厳しい 

これが九州大学の化学です。 

 

九州大学・化学の難易度の推移

ここでは、九州大学・化学の難易度がどのように変わってきたかをお話ししていきます。 

 

結論から言いますと、 

九州大学・化学の難易度に変化はあまりありません。 

 

中原先生
『標準』レベルの問題が中心に出題される形式はずっと変わりません

 

九大化学・難易度の推移

  簡単 やや簡単 標準 やや難
2022 4
2018 3.5 0.5 1
2014 0 2 3 0 0

  

ただ、変わったことが1つだけあります。 

それは、『やや難』の問題があまり見られなくなったということです。 

 

10年前と現在を比較したときに、

『やや難』とか『標準よりかは難しめ』のレベルの小問があまり見られなくなりました。 

つまり、高得点をとるハードルがかなり下がったのです。 

 

とはいえ、簡単に取れるわけではありませんが・・・ 

それでも以前よりかは8割からさらに上の点数を取る可能性がグッと増えてきたのは事実です。 

 

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九州大学・化学で 
難易度が高い・低い問題

ここからは、『得点しやすい単元(簡単)』『得点しにくい単元(難しい)』は何かお話ししていきます。 

  

なかなかボリューミーな記事になってきましたね笑 

後悔はさせませんので、最後までお付き合いください!!! 

 

九州大学・化学で 
難易度が高い問題

『この分野が難易度が高い』というのは正直ありません。 

強いていうなら、『理論化学は難易度が高めな問題が多い』です。 

 

小問でたま〜に出題される『やや難』の問題は基本的に、理論化学の計算問題。 

 

また、私が分析した過去10年間で『やや難』の評価をした大問は3題ですが、

その全部が理論化学の問題でした。 

 

『やや難』レベルの問題(過去10年間)

  • 2019年第1問『溶液』 
  • 2018年第2問『化学反応とエネルギー』 
  • 2017年第2問『溶液』 

 

中原先生
こう見ると、『溶液』の単元は難しめの問題が多いかもしれません

 

『溶液』の単元も苦手な受験生は多いですね

「ヘンリーの法則」や「浸透圧」とか、受験生がアレルギーを持っている内容が盛り沢山です。 

あまりマイナスなことは言いたくないですが、これは指導者がよくないです。 

解法を教えたら生徒は解けるようになるのに、ちゃんとした解法を教えないから苦手な生徒が多い・・・

頑張ってる受験生が可哀想でしかありません。 

 

九州大学・化学で 
難易度が低い問題

さ〜て、ここからが大事です! 

ここまではおまけと言っても過言ではないかもしれません笑 

 

特に、「化学は苦手だから、なんとか50〜60点とって食らいつきたい!」と思っている人は必読です。

 

中原先生
50〜60点なら、ここさえ読んで取り組めばワンチャンなんとかなります!笑

 

高分子化合物

まずは、『高分子化合物』です! 

毎年出るのにもかかわらず、なんと簡単な問題が多い! 

 

 ここだけの話ですが、 

一夜漬けで知識だけ詰め込めば数点は確保できます。 

 

もちろん知識問題だけではありません。 

計算問題も出題されますが、驚くほど簡単な問題が多い! 

しかも計算問題の量はそこまで多くありません。 

 

有機化学(脂肪属・芳香属)

次は、『有機化学(脂肪属・芳香属)』です。 

 

『高分子化合物』ほどではないですが、こちらも簡単なことが多いです。 

少なくとも『やや難』のレベルは見たことがありません。 

 

ただ、構造決定問題がメインなので、暗記だけで高得点というわけにはいきません 

数多くの練習問題を積んで慣れないと高得点は取れません。 

 

(例)九大2020年第4問
2020年 九州大学化学 第4問

 

しかしラッキーなこともあります。 

それは演習量さえ積めれば、誰でも取れるようになれる難易度であること! 

九州大学の有機化学にセンスなんて必要ない 

 

演習量で点数が決まります!

 

ここで問題があります。 

気づきましたか?  

そう、九州大学の化学で得点源にできる分野は高校で最後に習う範囲になります。

ちなみに高校3年生の10月でもまだ習い終わっていません。(福岡の公立トップ高校の進度) 

 

現役生が困るのはこれが原因!

1番点数が取りやすい単元が演習不足になるわけですから、受験で苦戦するのは当たり前 

もうちょっとなんとかならないもんですかね・・・。 

中原先生
せっかく月謝払ってるんですから責任持ってなんとかしてもらいたい!

 

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どこの大学と難易度が近いか

九州大学の化学と難易度が近いのは、東北大学や北海道大学になります。 

 

ただ、東北大学は大問3つ構成なので、1つ辺の大問がやや重く、九州大学よりやや難しめに感じるかもしれません。 

中原先生
総合的な難易度は同じくらいかと思います

 

北海道大学は近いレベルの演習を積みたい人にはおすすめです。 

難易度自体は九州大学よりやや簡単な、標準的な良問が揃っています。 

ボリューム的にも同じくらいで、時間配分も似ているので九州大学の化学に近い形で演習をすることができます。 

 

九州大学・化学の合格点

では、一体化学では何点をとればいいのでしょうか? 

 

全体の合格最低点は公表されていますが、 

各科目の点数は公表されていません。 

 

そのため、結構的外れな目標を設定している人もかなり多いです。 

 

たまに聞きますと、 

「数学と理科で8割とる!」なんて目標を立てている人もいます。 

ですがよ〜く考えると、この目標はかなりおかしいわけ。 

というのも、数学と理科で8割取るのって全然レベルが違うからです。

数学8割は理科8割よりもはるかにハードルが高い。(最近は特に!) 

 

九州大学・化学の目標点

まずは目標点からお話ししていきます。 

 

「これだけ取れたらいいなぁ」という理想点です。 

この点数を目標に頑張ってほしい!という点数です。 

 

九州大学・化学の目標点

医学部医学科 臨床薬学部 その他学部
105点 90点 80点

 

特に最近の九州大学の化学はかなり解きやすいので、これくらいの点数を目指して頑張って欲しいです。 

これだけ取れればある程度は余裕ができると思います。 

中原先生
数学で多少失敗してもなんとかなる!

 

九州大学・化学の最低点

次に「この点数は死守してほしい」という点数をお話しします。 

 

九州大学・化学の最低点

医学部医学科 臨床薬学部 その他学部
90点 80点 65点

 

最近は理系数学の難化が激しく、数学がどうなるかが本番までわかりません。 

なので点数が安定しやすい化学では高得点を目指してほしい!というのが本音。 

 

でも、化学が苦手な人はしょうがない。 

保証はできません! 

ただ、どうしても死守して欲しいラインは上の点数になります。 

 

もちろん得意科目によっては上の点数よりはるかに下で受かる人もいるでしょう。 

中原先生
あくまで勉強の参考にしてもらえると嬉しいです

 

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九州大学・化学の時間配分

実際に九州大学・化学の問題を解くときの時間配分についてお話ししていきます。 

 

基本は75分をかけて5題全部に目を通すこと!」です。 

「何を当たり前のことを言っているんだ」って? 

 

いやいや、当たり前のように見えてかなり大事なことなんです。 

 

『九州大学・理系数学の傾向』の記事で書きましたが、数学は分かる問題に30分でも40分でも時間をかけてオッケーです。 

ですが、化学は違います! 

九州大学の化学を解く上で大事なことは、すべての問題を満遍なく解くこと! 

 

今までお話ししてきたように、九州大学の化学はすべての大問が『標準』レベルの問題。

何もわからないような難しい大問は出題されません。 

中原先生
もしかしたら、今後は出題されるかもしれませんが・・・

 

べての大問に満遍なく目を通して解答する! 

これが1番高得点に結びつくわけです。 

「各大問で簡単なところは絶対に得点して、それ以外はわかる問題をできるだけ解く」といったイメージでしょうか。 

 

九州大学・化学の対策

ここからは、九州大学の化学で得点を取るための対策について軽く話していこうと思います。 

勉強法など本格的な内容に関しては、九州大学・化学の勉強法の記事でお話ししていますのでそちらを参考にしてください。 

 

悩んだら有機化学から

何度も言っていますが、九州大学は有機化学がかなり解きやすい!(簡単) 

 

 悩んだら、『有機化学』から勉強を始めていきましょう 

合わせて『高分子化合物』の暗記もしましょう。 

この2つで毎年50点分は出題されます。 

 

しかも理論化学の知識がなくても解ける問題がかなりあるので、

『有機化学』と『高分子化合物』を勉強するだけでかなりの点数に直結します。 

 

過去問は解けるだけ解く

「過去問は何年分解けばいいですか?」 

という質問をよく受けます。 

 

結論から言ってしまえば、「解けるなら解けるだけ!」です。 

ただ優先度は低めです。 

 

というのも、九州大学の化学にはあまり癖がありません。 

「問題に慣れて得点を伸ばしていく」という戦法があまり使えないわけです。 

もちろん、過去問を通じて形式に慣れていくことは大事。 

ですが、それ以上に基礎力がないとどうにもなりません。

 

過去問をたくさん解くことも大事ですが、焦ってたくさんこなす必要はありません。 

 

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九州大学・化学のよくある質問

九州大学の化学のおすすめの問題集を教えてください。

 

おすすめは重要問題集(数研出版)です。

 

ただ、化学に関しては問題集をひたすら解いたら高得点が狙えるという単純な科目ではありません。

中原先生
物理は割とこれが通用しますが・・・

 

知識のインプットを欠かさずに行うようにしましょう! 

 

九大の化学は難問がでますか?

 

ここまでも話しましたが、受験生が誰も解けないようなレベルの問題は出ません。

ただ、受験生のほんの一部しか解けないレベルの問題は出題されることがあります。

 

とはいえ、合否には基本的に影響しません。 

しっかり取るべきところさえ取れれば大丈夫。 

問題を見てほとんど分からないという状況なら、化学の基礎力が全然足りていないということです。 

 

九州大学理系数学の傾向・難易度まとめ

最後までお付き合いいただいてありがとうございました! 

いかがでしたか? 

 

私なりに分析した結果を、出し惜しみせずにお話ししてきました。 

ただ、まだまだお話ししたいことはあります。 

中原先生
あまりにも、長くなりすぎると困るのでこのへんで・・・ 

 

最後にまとめておくと、 

  • 『高分子化合物』や『有機化学』、『化学平衡』が頻出単元 
  • 難易度は標準〜やや難 
  • 理論化学の計算問題は難しくなりやすい 
  • 『高分子化合物』や『有機化学』は解きやすい問題が多い 
  • 目標点は80100 

 

九州大学の化学で高得点を取るための勉強法も次の記事でお話ししています。 

ぜひ、勉強の参考にされてください! 

 

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中原 遼太郎

ラ・サール高校から九州大学医学部医学科へ現役合格。医師国家資格所持するも、多くの受験生を難関大学に合格させるべく教育業界を選択。この度、自分の理想とする教育を生徒に少しでも提供するべく、個人で塾の開校に至る。 現役合格を目指し、熱い想いで指導に携わる。

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