「附設に落ちた。絶望的。」
「久留米附設に不合格で、もうどうでもいい」
久留米附設の不合格。
「悲しくて涙が止まらない。」
私も久留米附設高校を受験し合格発表日にはこのような体験をしました。
しかし数ヶ月には不合格であったことに感謝さえすることになったのです。
この話を読み終わる頃には、あなたは「附設に落ちて、この話を読めてよかった」と思うでしょう。
附設を不合格になっても、むしろメリットでさえある、と私は思います。
合格者からしたら「ただの強がりでしょ」と思われるかもしれません。
そんなの全く気にする必要はないのです。
悲しい気持ちでも大丈夫。何となくでもこの話を最後まで読んでください。
きっと読み終わる頃には勇気や希望が湧いてくるはずです。
竜文会 講師
・久留米附設高校不合格
・ラ・サール高校で高校入学組首席で卒業
・現役九州大学医学部医学科合格
・高校3年第1回駿台全国模試では附設の1位超え
九州大学医学部を卒業した同期で、唯一医療職についていない『九大医学部で1%の男』(学年114人中1人)
それでは数分後の未来を変える大事な話をしていきましょう。
久留米附設に不合格でも関係ない理由
私が今から話す3つの理由を読んだ後には、きっとあなたはこう思うはずです。
「たかが久留米附設」
この気持ちは新しく歩き出す第一歩です。
① たかが高校受験
「あなたが附設を受験した目的は何でしょうか?」
久留米附設卒の肩書を得るためではないはずです。
大学受験を見据えての高校受験。これが久留米附設を受験するに至った理由でしょう。
大学受験に比較すると、高校受験なんて大したものではありません。
あなたが高校3年間でしっかり学習を積んで、志望校に合格した時にこの意味はきっと分かるでしょう。
久留米附設高校の受験とは狭い学習範囲の高校受験で、本当に強い中学入学組の存在しない戦いです。
狭い範囲・問題の難易度も低い試験であるが故に大学受験に比較して圧倒的に合格しやすくなっています。
勿論そんな小さな戦いでも、不合格よりは合格の方がいいと多くの人はいうでしょう。
ですが新たな気づきを得られ、それを大学受験に活かすことができるといった点で不合格もまた勝ち組になれるのです。
②本当に強いのは中学入学組
大学受験で戦うべき相手は高校受験で戦った相手とはレベルが違います。
勿論大学のレベルにもよりますが、あなたが東大や旧帝大の医学科を目指す時はライバルは高校受験組では最上位層です。
※ 最上位層とはいっても、高校入学の際に成績の良かった生徒が大学受験で結果を残すのではありません。
そして中高一貫校の中学入学組。
これが最大のライバルになるでしょう。
中学入学組のレベル・層の厚さは高校入学組とはレベルが違います。
私はラ・サール高校で戦ってきた経験から、よりその強さを実感してきました。
そんな強いライバルと戦わないといけない大学受験において、高校受験を通じて学ぶ知識ははるかに小さいものです。
勿論基礎力としてあるに越したことはありませんが、それ以上にこれからの学習の方が大事になってきます。
③ これからが勝負
大学受験で学ぶ内容は高校受験よりも膨大で非常に難易度も高くなってきます。
久留米附設に不合格の人と合格の人を比較した際に、大学受験に必要な学力という観点で比較した際に大きな差はありません。
特に理科(理系の場合)なんてほとんど0からのスタート。
高校で久留米附設に合格した人の2倍努力すれば、不合格の人でも単純に2倍の成績をとることができます。
附設に落ちたからといって夢が潰えるわけではありません。
道は違えど志望校にたどり着くことはできます。
そのためには高校に入学して人一倍努力する。この気持ちが非常に大事になってきます。
大事なのは不合格で何をするか
今は悔しいでしょう。
私も附設に不合格だった当時は、涙が止まりませんでした。
その経験も大事です。これから活かしていけばいいわけですから。
さらに大事なことは、これから何をしていくのがいいのか考えること。
具体的な話をすると、
入学までの宿題として指定された範囲を超え、何度も反復して学習したのです。
その結果は入学後のテスト結果が3位、6月の実力考査は1位でその後はずっと1位でした。(高校1年の高校入学組の話です)
このように久留米附設に不合格だろうが関係はありません。
何をすればいいか考え、努力することが何よりも大事になってきます。
まだまだ続きます。
実例を紹介
では具体的に高校受験と大学受験にどのような関係があるのでしょうか。
私が知っている実例をいくつか紹介していきます。
① 久留米附設不合格パターン
まず自分の話をさせてください。
私は久留米附設不合格→九州大学医学部進学ですが、これは附設不合格のおかげも大いにあると考えています。
ラ・サール高校には久留米附設に合格した人も数多く存在していました。(当時は両校の高校受験の日程は違いました。)
その中でも附設に不合格だった私が高校入学組で1位を取り続け、首席で卒業できたわけですから附設の高校受験の結果は覆せると証明しました。
さらには高校3年生の模試では附設の1位よりもいい成績を取りました。(第1回駿台全国模試)
附設高校の入試で合格最低点も取れなかったのに、150点以上高い合格最高点で合格した人に勝ったわけですから中々すごいことです。
この結果を見たときには「附設は僕を不合格にしたことで損をしたな」と思いましたね。笑
それと同時に、心から「あの時、附設に不合格でよかったな」と思えた瞬間でした。
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② 公立高校合格の友人
これは九大医学部の友人ですが、
公立高校→現役九州大学医学部医学科進学です。
彼は中学3年生の塾でも、難関私立を目指すクラスではなく公立高校を目指すクラスでした。
それでも公立高校で自分に必要な学習をしっかり見極めて努力し、現役合格を果たしたわけです。
このような話を聞くと、久留米附設やラ・サールに入って不合格になる生徒は何をしているんだと思ってしまいます。
ちなみにここだけの話、東大・旧帝大医学科レベルに行けるのはラ・サールや久留米附設では高校入学組の上位10%です。
この話だけ聞いても高校受験の結果なんて、高校での努力に比べたら全く関係ないことが分かりますね。
③ 久留米附設合格パターン
これは私の同級生になりますが、久留米附設高校にも合格しラ・サール高校へ進学した人です。
その人はさらにレベルの高い高校にも合格しておりましたが、大学受験では、
現役→東京大学文系不合格
1浪→東京大学文系不合格某私立大学進学
となりました。
その人を否定するわけではありませんが、久留米附設に合格したからといって大学受験で成功するわけではないと理解してもらいたいです。
でも大事なのは高校受験の結果と大学受験の結果は必ずしも同じでないということ。
高校での自分の努力次第で変えることができるということです。
今悔しい気持ちもとてもわかります。
だって私も同じ経験をしていますから。
その気持ちはこれから先にプラスに変えていくことのできる貴重なものです。
これから先努力して、成長して「自分を不合格にした附設を見返す」そんな気持ちで勉強に励む。
これもいいことだと思います。
附設の不合格はきっとこれから先のあなたの人生をいいものにしてくれます。