理科のない国立医学部【二次試験】!理科の苦手な医学部受験!

この記事でわかること

  • 理科のない国立大医学部の定員・配点
  • 理科のない国立大医学部を受けるメリット
  • 理科のない国立大医学部を受けるデメリット

こんにちは!

九大医学部発 大学受験 個人塾 竜文会です。

今回の記事では理科を個別試験で課さない医学部医学科の紹介をしていこうと思います。

Googleで「理科 医学部 なし」とかで検索するとすごい数の記事がヒットし、またすごい数の検索が行われております。

特に理科を課さない医学部は現役生に人気な気がしますね。

私の時代は鹿児島大学医学部や山口大学医学部は二次試験で理科は一科目の選択でした。

理科の間に合わない現役生からしたらこれらの医学部はすごい人気だったように思います。

では理科にお困りの受験生や保護者様が正確な情報を得ることができるように記事を書いていこうろ思います。

中原 遼太郎

九大受験に特化した学習塾
竜文会』代表

『竜文会』開校後、初年度には国立大学医学部や九州大学に合格者を輩出。

2年目には旧帝大医学部にも合格!

九州大学の過去問を20年分以上分析して指導カリキュラムを作成。

九州大学医学部に現役合格した経験を生かして、『学習計画の作成』や『LINEでのいつでも相談』による1人1人のサポート・九州大学に特化したハイレベルな演習で「九大受験生」をサポート。

経歴

もっと知りたい方は中原先生の紹介へ!

※ 当ブログでは、九大受験生や親御様の悩みをリサーチした上で、表面的な悩みだけでなく根本的な悩みを解決できるようなコンテンツ制作を心がけています。コンテンツ制作は、中原遼太郎(九州大学医学部卒・竜文会代表)が担当。制作の流れや想いに関しては、コンテンツ制作ポリシーページを参考にしてください。


目次

二次試験で理科を課さない国立医学部

では理科を課さない国立医学部を紹介していきますが、共通テスト(センター試験)で理科を解答しなくてよい医学部はありません。

まずはこれを注意してください。

あくまで二次試験では、ないということで必要最低限のレベルは学習しなくてはなりません。

二次試験で理科を課さない国立医学部一覧

✅ 旭川医科大学(北海道)

✅ 弘前大学(青森県)

✅ 秋田大学

✅ 島根大学

✅ 徳島大学

✅ 宮崎大学

(注:前期試験に限って書いております)

以上6大学が2020年度入試において二次試験で理科を課さなかった大学です。

それでは1つずつ必要科目や配点について見ていきましょう。

旭川医科大学

ではまず日本で最北端の医学部である旭川医科大学について書いていきます。

最後で書きますが、定員が多い=入学しやすい(逆も)という訳ではないのであくまで募集人数などは参考程度にしてください。

旭川医科大学の配点(前期試験)

募集人数は40人(前期試験のみの人数)

センター試験
国語100点
数学100点
外国語100点
理科200点
社会100点
二次試験
数学100点
英語100点
面接(集団面接)150点

社会は特に記載のない限り、地理・日本史・世界史・倫理政経から1科目選択。

旭川医科大学の配点は上記のようになっています。

理科が二次試験にはないですが、センター試験(来年からは共通テスト)の理科の配点が他の科目の2倍になっています。

つまり言い換えるとセンター試験レベルの理科はかなり演習を積んでいかなければいけない遠いことです。 

ということは旭川医科大学を受験するにあたって理科が不得意、また勉強しなくてもいいかというと全くそういうことはないということです。

医学部は理科をメインで習う学科である以上、なかなか理科を勉強しないで入学できる医学部はないということですね。

弘前大学

では続いて弘前大学の紹介をしていきます。

旭川医科大学ほどではないですが、弘前大学も日本列島の北部に位置しています。

なかなか冬は寒そうですね。

弘前大学の配点(前期試験)

募集人数は70人(前期試験のみの人数・青森県枠20名を含む)

センター試験
国語200点
数学200点
外国語200点
理科300点
社会(倫理・現社選択可能)100点
二次試験
数学300点
外国語300点
面接(個人)300点

弘前大学医学部の配点は上記のようになっています。

詳しく見ていくと、やはり旭川医科大学同様で二次試験で理科はないものの、センター試験(来年からは共通テスト)において理科の配点が高くなっております

受験生のことを考えてなのかといった大学側の意図は私には分かりませんが、大学側も理科を軽視しているわけではないようです。

(センター試験での理科の配点が高くなっているのがその理由ではないでしょうか?)

秋田大学

では次は秋田大学になります。

どうしてこんなに北部の大学が続くのか?私は九州出身なんですけど、、、

といった方もいると思います。

(といいますか、この記事を読まれている方は九州地方の方が多いでしょう。)

あとで宮崎大学の紹介もしっかりしていくので安心してください。

秋田大学の配点(前期試験)

募集人数は55人(前期試験のみの人数)

センター試験
国語100点
数学100点
外国語100点
理科200点
社会50点
二次試験
数学100点
外国語100点
面接200点

秋田大学医学部(前期試験)の配点は上記のような感じです。

旭川医科大学・弘前大学と配点としてはかなり似たような感じになっております。

(センター試験で理科の配点が大きいところやセンター試験の配点が二次試験と比較して大きいところなど)

島根大学

次はやっと南の方に来て島根大学になります。

今までの大学での共通点は私の偏見にはなりますが、アクセスがとても悪そう、、

といった感じです、、笑

島根大学の配点(前期試験)

募集人数は58人(前期試験のみの人数・県内枠3名を含む)

センター試験
国語200点
数学100点
外国語100点
理科200点
社会(現社・倫理・政経選択可能)100点
二次試験
数学200点
外国語200点
面接60点

島根大学は今までの医学部とやや配点の傾向が異なります。

センター試験で理科の比率が高いのは同じなんですが、国語の配点も200点と高くなってイます。

これは国語が得意・不得意で志望するかどうかが変わってくるので非常に大事なポイントだと思います。

センター試験の国語を得点源としていて、数学などがやや苦手な受験生にとっては島根大学はいいかもしれません。

大学によってはこのようにセンター試験の国語の配点が高い大学が存在します。

勿論、苦手科目がなければこのように大学ごとの科目を見て受験校を選ぶということはしなくてよいのですが、、、

最低限自分の受験する・志望している大学の配点は早くから把握するようにしておきましょう。

徳島大学

四国唯一の理科のない大学(医学部)は徳島大学です。

徳島大学の配点(前期試験)

募集人数は64人(前期試験のみの人数)

センター試験
国語150点
数学200点
外国語200点
理科300点
社会(現社・倫理・政経選択可能)50点
二次試験
数学200点
外国語200点
面接(集団面接)参考にする

さて、徳島大学(医学部)の配点は島根大学とは正反対と言ってもいいような配点になっています。

まず国語の配点が高かった島根大学に対して、徳島大学ではセンター試験の国語の配点が他の科目より低くなっています

また、先ほど書きませんでしたが、島根大学では社会の配点が高いのに対して、徳島大学では社会の配点もかなり低いです。

かなり理系よりの配点になっている感じです。

(そもそも二次試験に理科のない時点で理系よりの配点というのも微妙なところでは有馬ますが、、笑)

得意科目の違いから、徳島大学と島根大学を志望する生徒はかなりタイプが異なってくると思います!

宮崎大学

最後の紹介はみなさん待望の九州の大学になります。

おそらくこの記事を読んでくださる方は九州の方が多いと思うので、この大学が一番気になっているのではないでしょうか?

アクセスが悪そうというのは6大学紹介してみて私が全ての大学に思ったことは内緒にしておきます笑笑

宮崎大学の配点(前期試験)

募集人数は50人(前期試験のみの人数)

センター試験
国語200点
数学200点
外国語200点
理科200点
社会(現社・倫理・政経選択可能)100点
二次試験
数学3000点
外国語300点
面接参考にする

宮崎大学もこれまでの大学と配点の傾向が異なります。

センター試験の科目の配点が均等で、理科が特別高いということはない。

また、二次試験の科目の配点が高めである。(これまで紹介してきた大学は二次試験よりもセンター試験の配点が高いところがほとんどでした。)

今まで紹介してきた大学で宮崎大学は理科の占める配点が最も低い大学になっています。

おそらく理科が苦手な人にとって配点的に最も狙いやすいのは宮崎大学ではないでしょうか?

さて、今回は理科を二次試験で課さない国立医学部を紹介してきました。

まとめると

理科を二次試験で課さない国立医学部は以下の通り

✅ 旭川医科大学(北海道)

✅ 弘前大学(青森県)

✅ 秋田大学

✅ 島根大学

✅ 徳島大学

✅ 宮崎大学

(注:前期試験に限って書いております)

注意点としては

  • 理科がないのは同じだが、配点は大学毎にかなり異なる

(国語や社会など)

  • いずれの大学もアクセスが悪い(主観ですが、、)

では次に理科のない国立医学部を受験するメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。

今回の記事はここまで読んでいただいて意味があるので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。

理科のない国立医学部を受験するメリット

最初はいいところを書いていこうと思います。

勉強の時間が短縮できる!!

理科のない国立大学を受験するメリットはこれに尽きると思います!

センター試験までの学習はしなくてはいけんませんが、二次試験レベルの演習をしなくていいので勉強時間が少なくて済みます

(実はそうでもないことを後で書くのですが、、、)

その分数学や英語に時間を回すことができる!!

やはりこれが二次試験で理科のない国立医学部を受験する最大のメリットだと言えるでしょう。

逆に言えばこれ以外のメリットはないと私は思います。

(理科のない医学部と理科のある医学部を比較した場合のです。)

理科のない国立医学部を受験するデメリット

必ずしも簡単ではない

理科がないから簡単でしょ?

と考えて受験する受験生も少なくないと思います。

しかし、そんなことはありません、、、

地方医学部ではありますが、医学部なので難易度は高いです。

それに理科を受験しないでいい(二次試験だけですが)というのはあなたにのみ付与される特典ではありません、、

受験生はみんな同じ条件です。つまり必然的に数学と英語や他のセンター試験で課される科目については得点できないといけないのです。

「あくまで理科を勉強する時間を他の科目に回すことができる」「理科が苦手な人にとってはやや有利」と言ったレベルであって、簡単ではない!

これをしっかりと念頭に置いて勉強してください。

むしろ倍率上がるのでは?

「理科がないから簡単になる!」というよりかは理科が間に合わない人や苦手な人が集まるから難易度は上がる可能性すらあります。

(実はそんなことはないのですが、、)

でもこういう配点に特徴のある大学は、年によっては志望者が非常に多くなることも考えられます。

例えば今年はコロナウイルスの影響で多くの学校で授業が止まっています。

つまりただでさえ遅い理科の進度(一部の超進学校は除く)がさらに遅れます。

今年はもしかするとこれらの大学の人気が跳ね上がるといったことは考えられるわけです。

最初から理科を諦めてこれらの国立大学を志望するようでは大失敗する可能性もあります。

(特に今年は注意です!!)

理科を諦めるのはあくまで最後の選択肢!(センター試験の採点後など)にするのが私はいいと思います。

センターの自己採点が予想より悪く、苦手な理科のない大学を選ぶ!といった最後の選択肢にしておく!これが最初は大事です。

予想よりも理科を勉強しなくてはならない

これが最も大事な点かもしれません、、

この記事を読んでいる人の中には、「理科を全く勉強しなくていいんでしょ?」という人もいるかもしれません、、

しかしそんなことは全くないのです。むしろ予想よりもはるかに勉強しなくてはいけないです。

まず、前提として現在の理系の受験生はセンター試験(来年からは共通テスト)で理科を全範囲勉強しなくてはなりません、、

私の時代はセンター試験は理科Ⅰのみでしたので範囲が狭かったです。

でも現在は二次試験と同じ範囲をセンター試験の段階で勉強することが必須となっています。(理系に限りますが、、)

二次試験まで理科を受験する人にとっては関係ないですが、二次試験に理科のない人にはなかなか重荷となります

「センター試験レベルなんですぐ完成するでしょ?」といった人もいると思います。

確かに60~70%を取るのは簡単かもしれませんが、医学部合格に必要な点数を取るとなると、そう簡単な話ではありません。

二次試験の勉強にも着手しないと中々高得点は見えてきません、、

つまり二次試験に理科がないからといって勉強時間がすごい減るかといったら必ずしもそうではないということです。

私はむしろセンター試験で高得点を取るまで理科を勉強するなら二次試験の勉強をした方が楽だと思っています。

(主観なので考え方は人それぞれと思いますが、、、)

大事なのは二次試験に理科がない=勉強時間少なくて済む ではないということです。

交通のアクセスが悪そう(おまけ)

最後の理由として交通のアクセスが悪そうというのがあります。

多分、アクセスが不便だから理科を減らして受験生を集めるといった考えも0ではないのではないかと思います。

(違ったら申し訳ございません、、)

この最後の理由はおまけみたいなものです。あまり気にしないでください笑

まとめ

今回は二次試験で理科のない国立医学部(前期試験)を紹介していきました。

また、受験するメリット・デミリットも紹介したので志望校選びの参考にしていただければと思います。

今回の記事でご質問などありましたらいつでもお気軽にお問い合わせください!

また当塾のことに関してのご質問もいつでもお待ちしております。

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この記事を書いた人

ラ・サール高校から九州大学医学部医学科へ現役合格。医師国家資格所持するも、多くの受験生を難関大学に合格させるべく教育業界を選択。この度、自分の理想とする教育を生徒に少しでも提供するべく、個人で塾の開校に至る。
現役合格を目指し、熱い想いで指導に携わる。

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