この記事で解決できるお悩み
この記事ではこれらの悩みがすべて解決します。
学費だけでなく、部活動や生活費なども包み隠さずお話しします。
『九州大学医学部に6年間通うことでいくらかかるのか?』
これが分かる記事になっています。
この記事を書いた人
中原 遼太郎
九大受験に特化した学習塾『竜文会』代表
『竜文会』開校後、初年度には国立大学医学部や九州大学に合格者を輩出。
2年目には旧帝大医学部にも合格!
九州大学の過去問を20年分以上分析して指導カリキュラムを作成。
九州大学医学部に現役合格した経験を生かして、『学習計画の作成』や『LINEでのいつでも相談』による1人1人のサポート・九州大学に特化したハイレベルな演習で「九大受験生」をサポート。
経歴
- ラ・サール高校卒業 (高校入学組中)主席・学校賞受賞
- 九州大学医学部医学科卒業
- 九大本試験 数学・理科 9割
- 駿台九大実践 3位
- 九大オープン 6位(数学1位)
※ すべて医学科の成績です - CBT 九大医学部で3位
- ブログ読者 55万人を突破!
もっと知りたい方は中原先生の紹介へ!
※ 当ブログでは、九大受験生や親御様の悩みをリサーチした上で、表面的な悩みだけでなく根本的な悩みを解決できるようなコンテンツ制作を心がけています。コンテンツ制作は、中原遼太郎(九州大学医学部卒・竜文会代表)が担当。制作の流れや想いに関しては、コンテンツ制作ポリシーページを参考にしてください。
九州大学医学部の学費
では早速、九州大学医学部の学費についてお話しします。
学費には入学金と授業料があります。
- 入学金:入学時に一度だけ払うお金
- 授業料:半年ごとに講義を受けるために払うお金
また、金額としては
- 入学金:282,000円
-
授業料:267,900円(半期)535,800円(年間)
九州大学の公式HP(https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/admission/fees/expenses/)より抜粋
なお、九州大学医学部の学費は他の学部と同じです。
学費についてもっと詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
ちなみに、国立大学はどこの大学も学費は同じです。
つまり、九州大学も熊本大学も同じ学費ということです。
九州大学医学部の学費は免除される
さて、ここからは九州大学医学部の学費についてもっと詳しく話していきましょう。
まず、九州大学医学部の学費には免除制度があります。
ただ、この授業料の免除制度は全員が使えるわけではありません。
申請が下りるためには条件があります。
その条件とは、『家庭が裕福でないこと』です。
家庭が金銭的に授業料を支払うのが難しい場合にこの制度を使うことができます。
ちなみに九州大学の公式HPの内容をざっくりまとめると、
・経済的理由により入学料や授業料の納付が困難で、かつ学業優秀である者
・入学前1年以内において、学費を払う者が亡くなっている、もしくは本人もしくは学費を払うものが風水害等の災害を受けたことで、支払いが厳しい者
となっています。
さて、授業料免除制度ですが、
九州大学医学部では、1/4免除、1/2免除、全額免除の3つがあります。
これは自分で選ぶのではなく、授業料免除に申し込んだ人に対して九州大学が決定します。
(もちろん、申し込んでも免除にならない人もいます。)
授業料免除については九州大学の公式HP(https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/admission/fees/exempt02/)に詳しく書いてありますので、もっと知りたい人は目を通してください。
九州大学医学部の奨学金一覧
九州大学医学部は国立大学なので、年間授業料が50万とあまり高くはありません。
(ちなみに、私立大学のすごいところは600万を超えるらしいです笑)
また、授業料免除制度があるので裕福でない家計にも通いやすい大学になっています。
ただ、これでも人によっては厳しいという人もいるでしょう。
そんな人のために、九州大学医学部では奨学金をもらうことができます。
こういう話をすると「でも、奨学金ってただの借金でしょ?」って言われることがあります。
確かに、借金が嫌だと言う気持ちは分かります。
借りなくていいなら、奨学金なんて借りないのが理想です。
ただ、アルバイトとかで稼ごうと思うくらいなら奨学金を借りるほうが100倍いいと私は思っています。
もちろん、アルバイトも社会経験が積めるのでいいことです。
ただ、学生生活に影響を与えるほどアルバイト漬けになるのは微妙ではないか?と言いたいわけです。
大学生なんて時給1000円〜2000円くらい。
授業料とか生活費を補おうと思ったら、相当な時間働く必要があります。
その結果、医学の勉強が不十分になったり、部活や友達との付き合いの時間を削るのはもったいないのでは?
まあ、本末転倒になるわけですね。
ちなみに医者になったら時給が1万円くらいになります笑
(これはアルバイトの場合なので、九大病院とかで働く場合はもっと安いです笑)
だったら、奨学金を借りてでも大学生活は好きなことをして、将来返した方がよくないですか?
では、九州大学医学部でもらえる奨学金の一覧です。
中本博雄賞修学支援奨学金
支給タイプ | 給付 |
支給金額 | 月額8万円+授業料を完全免除 |
申請時期 | 入学前年の9月頃 |
採用人数 | 10名程度(九大全体での人数) |
応募条件 | ・1浪まで ・高校の評定が4.3以上 ・経済的事情により九大での就学が困難 ・日本国籍 |
九州大学基幹教育奨励賞
支給タイプ | 給付 |
支給金額 | 35万円(1回のみ) |
申請時期 | 申請不要 |
採用人数 | 50名程度(九大全体での人数) |
応募条件 | 九州大学での1年次の全学教育の際に学年全体で成績が優秀な学生35名に授与 |
山川賞
支給タイプ | 給付 |
支給金額 | 100万円(年間) |
申請時期 | 5月 |
採用人数 | 10名程度(九大全体での人数) 大学2年が7名程度、大学3年が3名程度 |
応募条件 | 大学2年・大学3年のみ応募可能 |
修学支援奨学金
支給タイプ | 給付 |
支給金額 | 3万円(月額・1年間) |
申請時期 | 学部1年は7月頃、学部2年〜は5月頃 |
採用人数 | 学部1〜4年は各7名、学部5〜6年は各1名程度 |
応募条件 | 前年度に授業料免除を受けているもののうち、成績優秀であると九州大学が認めたもの |
利章奨学金
支給タイプ | 給付 |
支給金額 | 10万円 |
申請時期 | 5月頃 |
採用人数 | 3名 |
応募条件 | 学業の成績が特に優れてるいるものかつ経済的困窮度が高いもの |
日本学生支援機構(給付型)
支給タイプ | 給付 |
支給金額 | 自宅通学・・・29,200円、自宅外通学・・・66,700円 |
申請時期 | 4月頃・9月頃 |
採用人数 | 3名 |
応募条件 | 学業の成績が優れてるいるものかつ経済的困窮度が高いもの |
※こちらの奨学金に採用されると、大学に申し込むことで授業料の免除や減額を受けることができます。
日本学生支援機構(第一種)
支給タイプ | 貸与(無利子) |
支給金額 | 自宅通学・・・最大45,000円、自宅外通学・・・最大50,100円 |
応募条件 | 学業の成績が優れてるいるものまたは経済的困窮度が高いもの |
日本学生支援機構(第二種)
支給タイプ | 貸与(有利子) |
支給金額 | 最大120,000円 |
応募条件 | 学業の成績が優れてるいるものまたは経済的困窮度が高いもの |
日本学生支援機構に関しては、入学年度により変わったりするので、詳しくは公式HPを参考にしてください。
給付型の奨学金をもらうのはかなり難しいです。
大学1年次の成績(GPA)が限りなく4に近くなければ貰えないと聞きます。
ちなみに、これは運も少し絡んできます。
私は『健康スポーツ科学』という単位で、なぜかC(つまりGPA2)をつけられました。
テストではなくレポートによる判定であり、全ての講義にも参加していたのでイマイチ納得できていません笑
すべての講義がペーパーテストなら平等なのですが、レポートで判定される講義も多いのでGPAはかなり運が伴います。
ですので、1年次の間に運が絡むGPAを死ぬ気で狙いに行くか、
大人しく貸与型(将来返す必要があるもの)の奨学金を借りることになるかのどちらかです。
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九州大学医学部の生活でどのくらいのお金がかかるのか?
ここまでは学費や奨学金についてお話ししていきました。
ですが、1番の問題は学費ではありません。
九州大学は国立ということもあり、1ヶ月の学費は4〜5万円。
対して高くはありません。
それよりも問題は生活費です。
部活動にかかる費用や友人と遊ぶための費用、さらに1人暮らしの場合には食費や家賃もかかります。
ここでは、九州大学医学部に通うために1ヶ月(または1年で)どのくらいのお金がかかるのかをお話ししていきます。
1ヶ月分の費用例
学費 | 5万円(中原:半額免除で2,5万円) |
家賃 | 6万円 |
光熱費 | 1万円 |
携帯代 | 6千円 |
食費 | 4万円 |
その他 | 2万円 |
合計 | 19万1千円 (中原:授業料半額免除で17万6千円) |
1人暮らしって正直、かなりお金かかります。
家賃・光熱費あたりが重いですね。
ただ、九州大学医学部のキャンパスの周りでは4〜5万円あれば住むところは見つかるので、もう少し抑えられると思います。
ちなみにこれだけではありません。
医学部にいると高い医学書代や、後は部活動に参加するなら遠征費も必要になってきます。
医学部関連でかかる主な費用
- 参考書題:年間5万円程度(少なくても)
- 国家試験の映像授業:10万円(必要な人は)
- 医師免許を申請する料金:6万円
なんといっても参考書題が地味に痛いです。
年間5万円程度と書きましたが、これはめちゃくちゃケチった場合です。
つまり、医学部を卒業するためだけに必要最低限だけの医学書を買った場合ですね。
つまり、1ヶ月あたり1万5千円くらいは使う計算です。
これめちゃくちゃ負担大きいですよね。
医学部は参考書題がかなり高いのがネックですね。
部活動関連でかかる主な費用
- 遠征費用(年間10万円)
- 大会参加費(年間3万円)
- OB会参加費(年間2万円)
- 飲み会題(部活による)
部活動も意外とお金がかかります。
その中で1番は大会に参加するための費用ですね。
(私が所属していた陸上部の話なので、他の部活はどんな感じかわかりませんが・・・)
医学部の部活では年に2回(もしくは3回)ほど大型の大会があります。
4月の九山と8月の西医体です。
8月の西医体に関しては、西日本のどこかで実施されるので場所によっては交通費がかなりかかり、宿泊費もかかります。
部活もなんだかんだいって、年間で20万円くらいはかかるんじゃないかと思いますね。
だから、1年間で計算すると、約20万円×12+20万円+20万円=280万円。
6年間だと、280万×6=1,680万円です。
入学金+授業料で約300万円なので、問題はそれ以外の費用になってきます。
つまり、奨学金で全てをやりくりしようとすると月に少なくとも20万円は借りる必要があります。
20万円というと、「え、そんなに借金背負ったら大変では?」という人がいます。
それでも私は奨学金を借りることをオススメします。
理由については、これから丁寧にお話ししていくので、もう少しお付き合いださい。
九州大学医学部生のアルバイト事情
アルバイトをして学費や生活費を工面しようと考えている人も多いと思います。
そこで、まずは九州大学医学部生のアルバイト事情についてお話ししましょう。
九州大学医学部の学生に人気のアルバイトは3つです。
-
塾講師
-
家庭教師
-
飲食店
アルバイトをしているほとんどの学生はこの3つのどれかでしょう。
1つずつ時給とかをお話ししていくと、
まず1番やっている人が多い塾講師ですが、時給1,200〜2,000円といったところでしょう。
塾講師は飲食店よりは時給はやや高めです。
ただ、長い時間シフトに入ることはなかなか難しくなります。
ですのでかなりシフトに入ったとしても月に4〜5万円稼げればいい方だと思います。
塾長に対して力もないのに、学生を売りにして儲けようとしているっていう笑
アルバイト料が高かったらいいのですが、親御さんから8,000円とかもらって、学生には1,500円しかあげないなんてザラですから・・・。
という私の愚痴でした。
次は家庭教師ですが、家庭教師会社に斡旋してもらうと時給は1,200〜2,000円。
つまり塾講師と同じです。
ただ、個人でご家庭と契約するともっと高くなります。
時給で2,500〜3,500円といったところでしょうか。
もちろん、交渉次第でもっと高くできます。
でも、個人で家庭教師をするとなると自分で探さないといけないので大変です。
さらに責任も全てあなたにかかります。
最後に飲食店でのアルバイトですが、
時給だと900〜1,200円です。
塾講師や家庭教師と比べると安く見えますが、割としている人はいます。
理由を聞くと、
「飲食はシフトにたくさん入れるので結果的に稼げる」「まかないで食費が浮くのが大きい」とよく聞きます。
さて、3つほどアルバイトを紹介してきました。
はっきりいって、医師になったときのアルバイト料金1万円〜(時給)と比べるとかなり安いです。
もちろん、社会勉強のためにアルバイトをするのは大事です。
ただ、必要以上にする必要はないのでは?と思います。
学生時代は学業や部活などに全力で取り組み、奨学金で生活をして医師になってから返すのがベストだと私は思います。
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そもそも奨学金は返せるのか?
奨学金を借りた方がいいとお話ししましたが、
「そんなにたくさん奨学金借りても本当に返せるの?」と心配でしょう。
ここからは、奨学金は返せるのか?についてお話ししていきます。
そもそも奨学金ってどのように返すか知っていますか?
一括して返すこともできますが、ほとんどの人は少しずつ15年とか20年かけて返していきます。
大学の6年間で月に20万円を合計1,440万円借りたとします。
これを20年かけて返済する場合は月に約6万円返済すればいいわけです。
ちなみに、奨学金の返済は年を取るほど少しずつ返済額が大きくなります。
つまり、働き始めた年は月に2〜3万円程度です。
初期研修医は国から月給30万円が保証されています。
病院によっては50万円とか60万円もらえる病院もあります。(額面であることに注意は必要ですが・・・)
つまり、卒業した翌年から毎月2〜3万円を返済するのは十分に現実的なわけです。
さらに働いた年数だけ給料は上がっていきます。
医師だと4〜5年目で80万〜120万円といったところでしょうか。
返済額も増えていき、最終的には月10万円を越しますが、はっきりいって返済は余裕です。
しかも、医学部って入学した段階で医師になることはほとんど約束されているんですよね。
つまり、奨学金を借りたけど医者になれなくて返済できない・・・なんてことはほとんどありません。
奨学金の返済の心配は必要ないのではないでしょうか?
九州大学医学部の学費まとめ
さて、今回は『九州大学医学部の学費』についてお話ししてきました。
九州大学は奨学金も多く、かつ授業料免除制度もあるのでなんとかなります。
だから、学費の心配をする必要はありません。
むしろ心配するべきなのは合格できるかどうかです。
九州大学医学部に合格するための勉強法を別の記事でまとめているので、是非とも参考にしてください。