【2027年度最新版】九州大学工学部の偏差値・難易度|一番難しいのは何群?Ⅰ〜Ⅵ群の違いを徹底解説
九州大学工学部の偏差値・難易度(前期・2027年度入試)
偏差値・共通テスト得点率は河合塾(2026年10月時点)、倍率は2026年度入試の実質倍率(受験者÷合格者)。
九州大学工学部の偏差値は55.0〜57.5、共通テスト得点率は74〜77%です。
ただ、工学部は「群」ごとに募集していて、群によって難しさが違います。
この記事では、Ⅰ〜Ⅵ群の偏差値・倍率と、群ごとの違いをくわしく解説します。
九州大学工学部の
偏差値・共テ得点率・倍率
2027年度入試の予想(河合塾・2026年10月時点)。倍率は2026年度入試の結果。▲▼は前年との差。
| 群 | 偏差値 | 共テ得点率 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ群 | 57.5 | 77%▼4 | 1.4倍 |
| Ⅱ群 | 55.0 | 74%▼3 | 1.7倍 |
| Ⅲ群 | 57.5 | 74%▼4 | 2.2倍 |
| Ⅳ群 | 57.5 | 74%▼2 | 1.4倍 |
| Ⅴ群 | 57.5 | 76%▼2 | 2.7倍 |
| Ⅵ群 | 57.5 | 75%▼2 | 2.4倍 |
共通テスト得点率が一番高いのはⅠ群(77%)。
偏差値はⅡ群だけ55.0で、ほかの群は57.5でそろっています。
共通テスト得点率は、前年より1〜4ポイント下がっています。
2027年度入試からは、前期の募集人数が629名から667名に増えます。
群ごとの難しさの違い
群ごとの偏差値の差は、2.5しかありません。
ただ、共通テスト得点率と倍率を見ると、群によって難しさははっきり違います(くわしくは下の「一番難しいのは何群?」で解説します)。
工学部の共通テストのボーダーが高めな理由
九州大学工学部の共通テスト得点率は、九大の理系学部の中では高めです(理学部72〜74%に対して、工学部は74〜77%)。
これには秘密があります。
九大工学部は、共通テストの情報の配点が70点と高いのです(ほかの学部は25点が多い)。
情報は短い時間の対策でも高得点を取りやすいので、そのぶん、ほかの学部よりボーダーの得点率が高めに出ます。
九州大学工学部の群とは?
Ⅰ〜Ⅵ群の学科と違い
九州大学工学部は、学科ごとではなく「群」ごとに入試を行います。
群は、近い分野の学科をまとめたグループです。
Ⅰ〜Ⅵ群に入っている学科
| 群 | 入っている学科 |
|---|---|
| Ⅰ群 | 電気情報工学科 |
| Ⅱ群 | 材料工学科・応用化学科・ 化学工学科・融合基礎工学科 |
| Ⅲ群 | 機械工学科・航空宇宙工学科・ 量子物理工学科・ 融合基礎工学科 |
| Ⅳ群 | 船舶海洋工学科・ 地球資源システム工学科・ 土木工学科 |
| Ⅴ群 | 建築学科 |
| Ⅵ群 | 入学1年後に、 Ⅰ〜Ⅴ群から選ぶ |
九州大学工学部の公式サイトより。融合基礎工学科はⅡ群とⅢ群の両方から進めます。
学科はいつ決まる?
入学したら、その群の中の学科に配属されます。
配属は、本人の志望と大学での授業の成績で決まります。
Ⅵ群だけは、入学してから1年かけて工学部の全分野を学び、そのあとでⅠ〜Ⅴ群を選びます。
入学の時点で学びたい分野が決まっていない人のための枠です。
Ⅵ群でも、群の配属は「志望」と「大学での成績」で決まります。
入学後の成績しだいで、希望の群に進めないこともある点に注意してください。
一番難しいのは何群?
群ごとの人気と難易度
結論から言うと、人気が高いのはⅠ群とⅤ群です。
そして、この人気がそのまま難しさにもつながっています。
実際、共通テスト得点率はⅠ群が77%、Ⅴ群が76%で、上の2つです。
2026年度の倍率も、Ⅴ群が2.7倍で一番高くなりました。
Ⅰ群の2026年度の倍率は1.4倍でした。
前年の2.2倍から下がり、志願者も前年の63%に減っています。
倍率は年によって上下するので、1年分だけで判断しないことが大切です。
本当の難しさは、何点取れば受かったかを表す「合格最低点」でも確かめてください。
| 群 | 志願者 | 合格者 | 倍率 | 前年の倍率 |
|---|---|---|---|---|
| Ⅰ群 | 139 | 98 | 1.4倍 | 2.2倍 |
| Ⅱ群 | 222 | 126 | 1.7倍 | 1.7倍 |
| Ⅲ群 | 341 | 149 | 2.2倍 | 2.3倍 |
| Ⅳ群 | 134 | 94 | 1.4倍 | 1.7倍 |
| Ⅴ群 | 125 | 46 | 2.7倍 | 2.0倍 |
| Ⅵ群 | 308 | 124 | 2.4倍 | 2.4倍 |
2026年度・前期。倍率=受験者÷合格者。
九州大学工学部はどのくらい難しい?
難しさの本質は「時間との勝負」
結論から言うと、九大工学部は受験生が考えているより難しいです。
合格の目安は共通テスト75%・二次試験55%
合格の目安は、共通テストで少なくとも75%、二次試験で55%です。
二次試験の55%は、九大の難しい問題で半分以上を正解しないといけない、ということです。
共通テストで80%以上を安定して取るのは、圧倒的に難しい。
なので、共通テストだけで差をつけるのは難しく、二次試験の対策は必須です。
難しさの本質は「時間との勝負」
ところが、共通テストの対策も二次試験の対策もしようと思うと、どうしても時間が足りなくなります。
「時間との勝負」。
これこそが九大工学部の難しさの本質です。
唯一の救いは、九州工業大学があることです。
共通テストが取れなかった人が九州工業大学に志望を下げるので、九大工学部の難易度が調整されています。
もし九州工業大学がなかったら、九大工学部は本当に難しくなっていると思います。
模試の判定はどのくらいなら受かる?
高3の模試、特に九大模試では、C判定やB判定になると合格の可能性が一気に上がります。
一方で、D判定やE判定の場合は、相当頑張らないといけません。
九州大学の中で
工学部の偏差値は何番目?
九州大学の前期の32学科の中で、工学部は10〜28番目です(偏差値と共テ得点率の高い順)。
九大の中では、真ん中より少し上の難しさです。
工学部より上にあるのは、医学部医学科・薬学部臨床薬学科・経済学部経済・経営学科・芸術工学部音響設計学科などです。
ほかの大学の工学部と
九大工学部の偏差値を比べる
九州大学工学部の難しさを、ほかの大学の工学部と比べてみましょう。
| 大学 | 偏差値 | 共テ得点率 |
|---|---|---|
| 京都大学 | 62.5〜65.0 | 83〜86% |
| 大阪大学 | 60.0 | 77〜79% |
| 東北大学 | 60.0 | 78〜80% |
| 名古屋大学 | 57.5〜60.0 | 75〜78% |
| 神戸大学 | 57.5〜60.0 | 75〜78% |
| 九州大学 | 55.0〜57.5 | 74〜77% |
| 広島大学 | 50.0〜52.5 | 65〜69% |
| 九州工業大学 | 47.5〜50.0 | 64〜67% |
| 熊本大学 | 47.5〜52.5 | 61〜68% |
| 長崎大学 | 45.0〜47.5 | 50〜53% |
| 佐賀大学(理工) | 42.5〜47.5 | 51〜58% |
| 鹿児島大学 | 40.0〜45.0 | 49〜55% |
| 宮崎大学 | 37.5 | 46% |
| 大分大学(理工) | 42.5〜45.0 | 49〜51% |
河合塾(2026年10月時点)・前期。北海道大学は前期が総合入試のため、前期の工学部の数字がありません。
九州の大学の工学部の中では、九州大学が一番難しい大学です。
旧帝大の中では、名古屋大学より少し低いくらいの難しさです。
九州大学工学部の後期試験の偏差値
2026年度入試までは、後期も群ごとに募集していて、偏差値は62.5〜65.0でした。
前期よりも高く、後期は前期より難しい試験です。
2027年度入試からは、後期は応用化学科・化学工学科・地球資源システム工学科の3学科だけになります。
共通テスト得点率の目安は82%で、応用化学科と地球資源システム工学科は面接、化学工学科は共通テストだけで選びます。
竜文会の生徒も、九大工学部には後期試験で受かる人が多くいました。
ただ、2027年度からは後期がほとんどの群でなくなるので、前期で受かるつもりで準備することが今まで以上に大切です。
2027年度入試の
九州大学工学部の変更点
| 募集人数 | 2026年度 | 2027年度 |
|---|---|---|
| 前期 | 629名 | 667名 |
| 後期 | 102名 (群ごと) | 20名 (3学科だけ) |
| 総合型 | 47名 | 75名 |
| 学校推薦型 | — | 16名 (女子枠あり) |
後期は、応用化学科・化学工学科・地球資源システム工学科の3学科だけになります。
河合塾 Kei-Net「入試変更点」より。必ず大学の募集要項でも確かめてください。
前期は今までどおり群ごとの募集で、募集人数は38名増えます。
一方で、後期はほとんどの群でなくなるので、前期で受かるつもりで準備することが大切です。
九州大学工学部を目指すなら
偏差値より「模試の判定」を見る
偏差値は、どの模試かによって大きく変わります。
同じ偏差値55でも、駿台全国模試なら十分、全統記述模試ならこのまま頑張ればなんとか、進研模試ならかなり厳しい、というくらいの差があります。
なので、この記事の偏差値と自分の模試の偏差値を比べるのではなく、自分が受けた模試の判定を見てください。
九大工学部を目指す人におすすめの模試
高1・高2:駿台全国模試・全統記述模試
高3:九大模試・全統記述模試
これらの模試の偏差値や判定は、九大を目指すうえで参考になります。
九州大学工学部の偏差値に
関するよくある質問
- 九州大学工学部の偏差値はいくつですか?
河合塾の2027年度入試の予想で55.0〜57.5、共通テスト得点率は74〜77%です(前期)。
- 九州大学工学部で一番難しい群はどこですか?
人気が高いⅠ群とⅤ群が難しくなりやすいです。
共通テスト得点率はⅠ群が一番高く、2026年度の倍率はⅤ群が一番高くなりました。- Ⅵ群とは何ですか?
入学してから1年かけて工学部の全分野を学び、そのあとでⅠ〜Ⅴ群を選ぶ枠です。
群の配属は、志望と大学での成績で決まります。- 学科はどうやって決まりますか?
入学した群の中で、本人の志望と大学での授業の成績をもとに配属されます。
- 2027年度入試で九州大学工学部は何が変わりますか?
前期の募集人数が629名から667名に増えます。
後期は102名から20名に減り、応用化学科・化学工学科・地球資源システム工学科の3学科だけになります。
九州大学工学部の偏差値まとめ
最後に、九州大学工学部の偏差値と難しさをまとめておきます。
・偏差値は55.0〜57.5、共通テスト得点率は74〜77%(前期)
・人気が高いⅠ群とⅤ群が難しくなりやすい
・合格の目安は共通テスト75%・二次試験55%
・2027年度からは後期がほとんどの群でなくなる
難しさが分かったら、あとは合格に向けて何をするかです。




