九州大学医学部の合格最低点 を徹底分析!合格のための得点戦略も解説

この記事でわかること

  • 九州大学医学部医学科の合格最低点
  • 九州大学医学科医学科の合格最低点の傾向
  • 合格最低点を取るための戦略

「九州大学医学部の合格最低点が知りたい!」というあなたのために、九州大学医学部の合格最低点を分析しました。

ただ、合格最低点を載せるだけではありません。

  • 合格最低点の近年の傾向
  • 何点とったら受かるのか?
  • 合格点を取るための戦略

これらを徹底的に分析してお話ししていきます。

お約束しましょう。

あなたが九州大学に合格するために絶対に読むべき!

そんな記事になっています。

自身も九州大学医学部に合格し、現在は生徒のために九州大学の入試について研究しています。そんな私が惜しまずに情報を提供していきます!

中原 遼太郎

九大受験に特化した学習塾
竜文会』代表

『竜文会』開校後、初年度には国立大学医学部や九州大学に合格者を輩出。

2年目には旧帝大医学部にも合格!

九州大学の過去問を20年分以上分析して指導カリキュラムを作成。

九州大学医学部に現役合格した経験を生かして、『学習計画の作成』や『LINEでのいつでも相談』による1人1人のサポート・九州大学に特化したハイレベルな演習で「九大受験生」をサポート。

経歴

もっと知りたい方は中原先生の紹介へ!

※ 当ブログでは、九大受験生や親御様の悩みをリサーチした上で、表面的な悩みだけでなく根本的な悩みを解決できるようなコンテンツ制作を心がけています。コンテンツ制作は、中原遼太郎(九州大学医学部卒・竜文会代表)が担当。制作の流れや想いに関しては、コンテンツ制作ポリシーページを参考にしてください。

九州大学医学部医学科の合格最低点

では、九州大学医学部医学科の合格最低点を発表していきます。

その前に、簡単にですが配点を記載しておきま

九大医学部・配点

共通テスト
国語英語数学理科社会
10010010010050450
二次試験
数学理科英語 
250250200700
  • 共通テスト+2次試験 計1150点

九州大学医学部医学科の入試科目や配点を詳しく知りたい

九州大学医学部の合格最低点・一覧

九州大学医学部医学科の合格最低点の一覧です。(過去10年分記載しています。)

九大医学部・合格最低点一覧

年度合格最低点得点率*
2022年852.074.1%
2021年824.071.7%
2020年879.776.5%
2019年880.971.7%
2018年872.976.6%
2017年891.477.5%
2016年895.077.8%
2015年913.071.7%
2014年922.579.4%
2013年936.481.4%

*得点率は小数第2位を四捨五入して求めています

年によって差はありますが、75%くらいが合格最低ラインです。

共通テスト+2次試験の得点率とはいえ、九州大学の問題でこれだけ取らないと合格できませんから難しいことに間違いありません。

後で話しますが、2次試験が75%というわけではありません。

共通テストの方が高得点が取れるので、2次試験の点数は全体の得点率よりも低めになります。

まあ、それでも65%くらいは必要になってくるので難しいのに変わりはありません。

九州大学医学部の合格最低点の推移

それでは、合格最低点の推移を話していきます。

九州大学医学部 合格最低点 推移

九州大学医学部合格最低点推移

九州大学医学部医学科の合格最低点は、下降傾向にあります。

でも、注意!難易度が下がったわけではありません。

駿台全国模試の偏差値を見ると10年前から1〜2ほど下がっています。

しかし、そこまで簡単になったわけではありません。

合格最低点が下がっているのは、単純に問題の難易度が原因です。

まず、2021年に824点と、前年よりも約60点下がっています。

2020年から2021年で九大医学部の合格最低点は60点も低い

これは第1回共通テストの難化による共通テストボーダーの下降2次試験の数学と英語の難が原因です。

九大模試数学1位が2021年の九大数学を徹底解説!

2022年は852点。前年よりは上がったものの、例年と比較したらまだまだ低いです。

2022年も合格最低点が下がったのは、共通テストと数学の難化が原因。

九大模試数学1位が2022年の九大数学を徹底解説!

ポイント

2022年の九大入試では他の学部は前年よりも合格最低点が下がりました。

でも医学部医学科は下がらなかった!

合格最低点が落ちるだろうと思われた年にむしろ上がるとは、医学科は別格ですね。

九州大学医学部医学科の偏差値は全国○位?難易度を徹底解説

九州大学医学部医学科の合格最低点を分析

ここからは九州大学医学部医学科の合格最低点を分析していきます。

  • 共通テストと2次試験の比率はどのくらいか?
  • 2次試験では各科目で何点取るのか?

といったことを解説していきます。

2022年の合格最低点から分析

まずは、2022年の合格最低点を分析していきます。

2022年の九州大学医学部医学科の合格最低点は852.0点。

共通テストが難化したということもあり、点数の内訳は以下の感じ。

2022年合格最低点内訳目安

 共通テスト2次試験
点数375点
(450)
480点
(700)
得点率83.3%68.6%

点数は目安ですが、こんな感じでしょうか。

共通テストのボーダーは例年は810点(圧縮したら405点)

しかし、2022年の共通テストは難しく、ボーダーが750点(375点)くらいになりました。

共通テストで83%(750点)を取るとして、2次試験は68%が必要になります。

では、2次試験はどのように得点すればいいのでしょうか。

2022年合格最低点・二次試験内訳目安

 数学理科英語
点数140点
(250)
200点
(250)
140点
(200)
得点率56%80%70%

2022年の九州大学の試験ではこのような点数の取り方になると思います。

数学が難しいほとんどの受験生は戸惑ったかと思います。

その分、理科がかなり簡単になりました。

とくに物理なんて時間にかなり余裕を残し、90%を得点するのも可能なセットでした。

ポイント

九州大学医学部医学部に合格するためのキーポイントは理科!

2022年の入試は、「理科が大事!」というのをさらに痛感した入試でした。

点数が安定しにくい数学で勝負するのではなく、高得点を簡単に狙える理科をどれかで完成できるか。

理科の完成度で合否が決まってしまいました。

2016〜2020年の合格最低点から分析

他の年度の入試も分析しておきます。

2016〜2020年の合格最低点は880点〜890点。

近年こそ合格最低点は低くなりましたが、九州大学医学部医学科の合格最低点は890点程度でした。

では、890点はどのように得点したら取れるのか。

2016〜2020年合格最低点内訳目安

 共通テスト2次試験
点数405点
(450)
490点
(700)
得点率90%70%

共通テスト(この頃はセンター試験)が9割!

そして、2次試験で7割の得点率で890点に到達します。

センター試験の時代はセンターのボーダーが9割でしたから、このような得点比率でした。

では2次試験で490点を取るための得点を発表します。

2016〜2020年合格最低点・二次試験内訳目安

 数学理科英語
点数160点
(250)
180点
(250)
140点
(200)
得点率64%72%70%

例年の合格最低点を狙うためには、上のような得点になります。

2022年ほどではないですが、理科はやはり点数が取りやすく高得点を狙いにいきます。

そして数学は2問を確実に解いて、残りは部分点もしくは完答で160点。

こんな感じでしょう。

最低点で合格する人は基本的に数学の点数が低め。私の年の最低点の人も、数学が最低点でした。

九州大学は英語で点差があまりつかないので、数学の得意・不得意が総合点にかなり影響してきます。

九大模試数学1位が本気で解説した九大数学の勉強法!

九州大学医学部医学科の
合格最低点はあくまで基準!

ここまで合格最低点を紹介し、得点の取り方を分析してきました。

ここからが本題です!

合格最低点なんて勉強したらダメですよ?

合格最低点付近で合格する人の半分程は、問題との相性や本番の体調といったことが原因で年度によっては不合格となります。

50%の確率で不合格になるって実はかなりやばいです。

だって、50%の確率で人生の1年をムダにするんですよ。

365日という貴重な時間。

さらには、1年分の年収予備校の費用で約1,500万円失います。

浪人すると失うものは多い!余裕を持って勉強しよう

自分の人生を50%の運ゲーにゆだねるなんてありえません!

では何を目標にすればいいのでしょうか?

あなたが目標にするべき点数は合格者平均点です。

九州大学医学部医学科の合格者平均点

九州大学医学部の合格最低点と合格者平均点の推移
年度合格平均点得点率*
2022年904.3678.7%
2021年885.8477.0%
2020年940.7281.8%
2019年924.1280.4%
2018年927.9280.7%
2017年941.0181.7%
2016年942.7482.0%
2015年962.8083.7%
2014年965.6684.0%
2013年977.1385.0%

*得点率は小数第2位を四捨五入して求めています

定員が110名ですから、合格者平均点は約50位で合格する点数。

この点数を取れるようになれば、入試が運ゲーにならずに済みます。

絶対に受かるとは言えませんが、80%くらいで合格することができるでしょう。

合格者平均点は940点前後(2022年・2021年は難化により低くなっていますが)

つまり、940点を取れるように勉強に取り組んでいくのが理想的です。

九州大学医学部合格のための得点戦略

この記事で1番大事な話をしていきます。

それは、940点を取るにはどうしたらいいのか。

合格最低点や合格者平均点を知るだけでは、意味がありません。

  • どのように点数を取っていくか
  • そして、何を勉強したらいいか

それが分かってようやく勉強をしていくことができます。

合格者平均点を取るための内訳

先程は940点と書きましたが、

共通テストの難化を考慮して920点を目標点として話していきます。

合格平均点内訳目安

 共通テスト2次試験
点数390点
(450)
535点
(700)
得点率86.7%75.7%

が目指すべき得点になります。

この点数を取れれば、不合格となることはまず間違いなくありえません。

では、2次試験の内訳を説明していきます。

合格平均点・二次試験内訳目安

 数学理科英語
点数175点
(250)
210点
(250)
150点
(200)
得点率70%84%75%

やはり理科を多めに取ることが大事になってきます。

数学なんて1問分からない問題あったら50点落としてしまいます。

「いや、自分は数学は得意だからそんなことはない」という人もいます。

でも、テンパったらどうしますか?本番の心境なんてわかりませんよ。

英語が出来なさすぎて、数学は頭が真っ白なんてこともありえます。

得意科目に依存するのではなく、均等に点数を取れるようにしましょう。

目標点数を取るために

何よりも大事なことは、理科に低学年のうちから力を入れること。

九州大学 医学部 得点戦略

理科

ポイント

九州大学の理科は恐ろしいほど差がつきます。

250点中230点を取れる人もいれば、半分も取れない人もいます。

合格者の中でも80点くらい点差がついたりします。

(英語ではこんなことはありえません。)

理科は難しいと思われがちですが、100点(80%)を取るのは意外に簡単です。

特に物理は点数が取りやすいので、絶対に力を抜かないようにしましょう。

九州大学医学部卒が九州大学の物理の勉強法を徹底解説!

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数学

数学は苦手だからと諦めてはいけません。

250点中2桁得点だと、もう合格はかなり難しくなります。戦略的に点数を取っていきましょう。

九州大学理系数学は、頻出分野があります。

数Ⅲの「積分法」が最も出題されます。

「積分法」は必ず毎年出題され、年によっては2題出題されることもあります。

この時点で大事なことは間違いありませんが、なんと!「積分法」の問題は簡単な問題が多い。

重点的に勉強することで、確実に得点を積み上げることができます。

このように頻出単元の勉強は絶対に行いましょう。

九大模試数学1位が九大数学の難易度や傾向を本気で分析!

おすすめの勉強法や参考書は以下の記事で紹介していますので、参考にしてください!

九大模試数学1位が九大数学の勉強法を徹底解説!

英語

英語で150点を取るには、英文解釈が何よりも大事!

九大英語は200点満点でそのうち120点が長文読解。

目標点が150点ですから、長文が満点だったら目標点の80%を確保することができます。

長文問題で確実に高得点をとっていくために、英文解釈の勉強が不可欠になってきます。

九州大学医学部卒が九大英語の勉強法を本気で解説!

九州大学医学部 合格最低点&得点戦略まとめ

いかがでしたか?合格最低点を知るだけでは何も変わりません。

合格するために目指す点数、そして何をすべきかを知ることが大事です。

最後に簡単にまとめておくと、

  • 九州大学医学部医学科の合格最低点は約890点
  • 目標点は940点にすべき!
  • 目標点を取るためには、理科が大事!
  • 数学は戦略を持って勉強しよう
  • 英語は英文解釈が命

「合格平均点をとってやる」くらいの気持ちで勉強していきましょう。

九州大学の合格最低点をすべての学部・学科でまとめました

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この記事を書いた人

ラ・サール高校から九州大学医学部医学科へ現役合格。医師国家資格所持するも、多くの受験生を難関大学に合格させるべく教育業界を選択。この度、自分の理想とする教育を生徒に少しでも提供するべく、個人で塾の開校に至る。
現役合格を目指し、熱い想いで指導に携わる。